スタッフ柿崎社長ブログ

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スマートハウスって本当にスマート(賢い)?

7月3日に、パナソニックさんの『スマートハウス&HEMS研修会』に参加してきました。

スマートハウスについての講習会は初めてでしたの、どのようなものか非常に興味がありました。

スマートハウスとは、

『住宅用太陽光発電や電気自動車の大量普及をにらみ、家庭内のエネルギー機器、自動車、家電機器、住設機器を相互に連携させることで、より効率的なエネルギー利用と機器連携を通した新たな価値を提供することのできる住宅を指す。』

分かったようなわからないような説明です。が、新しいエネルギーを取り入れながら、住宅内のエネルギーの使用を効率良くした住宅ということのようです。

パナソニックの考える「スマートハウス」の

第一の提案は徹底的な「省エネ」。

外気を活用したハイブリッド換気システムや、外光を検知して明るさを制御する照明システムなど自然の恵みを取り込んだ省エネに加え、LED照明、エコナビ搭載のエアコンや冷蔵庫などの高効率家電、大気熱を利用してお湯を沸かすエコキュートなどの設備による省エネを実施します。

第二の提案は「創エネ」。

世界最高水準の発電効率を実現した太陽光発電システム、エネルギーを効率的につくる燃料電池で必要なエネルギーを生み出します。

第三の提案は「蓄エネ」。

創エネで余った電気を蓄え、必要なときに取り出して使う家庭用蓄電池の他、家庭用充電スタンドをつないで電気自動車に蓄電するシステムも将来構想として考えています。

なんていう住宅を目指すそうです。

すごいです。

もう機械だらけの住宅です。

一台一台いくらするんでしょうね?

んーーーーーん。複雑過ぎます。

私は、もっと単純に、家づくりを考えています。

その地方の気候を考慮しながら、冬は出来るだけ太陽の光を取り入れ、いくらかでも、暖房エネルギーを少なくし、夏は、可能な限り、風通しを良くし、エアコンに頼らない。

しかも、メンテナンスがそれ程面倒でなく。

年がら年中同じ温度と湿度なんて考えていません。

多少の暑さ寒さは、我慢、我慢。

そのためには、まずは、建物自体を性能良くしなければなりません。

機械的な部分はその後です。

今の住宅の省エネ性能が十分かというと、まだまだと言わざるを得ません。

まずは、ここが最重要です。

ただ、上記のような建物を全く否定している訳ではありません。

太陽光発電などの取り入れていける技術はたくさんあるでしょう。

将来は、スマートハウスとパッシブデザインハウスが融合していくのかもしれませんね。

メーカーさんで提案されているシステムが今の段階でスマート(賢い)かと問われると、チョットどーかな?

と疑問に思います。

by kakizaki

2012年07月05日更新

もうすぐ 鶴岡市文下(ほうだし)の完成内覧会です。

“おしゃれな家族のこだわりライフスタイル”

のテーマの完成内覧会がいよいよ今月14()、15()に行われます。

住宅の全容が見えてきましたの少しだけ紹介いたします。

詳しくは、近日中に「コスモホームのおもしろい家づくり」で案内致します。

建物の色調は、白。

白のガルバリウム鋼板で全体を覆いとポーチの杉板も白く塗っています。

色は出来るだけシンプルに。

玄関に入るとまずこの階段が見えます。

階段の高さに合わせてフィックス窓をオーダー。

階段を介して外の借景を見たいというお施主様のこだわりです。

階段の右の部屋は、ここのご主人の最大のこだわりの部屋『スタジオルーム』です。

ご主人は、ドラムやギターを演奏する趣味をお持ちです。

『この部屋で爆音を出したい。

これを実現するために家を建てるんだ。』

というお話から家づくりが始まったと言っても過言ではないかも知れません。

階段の左の入り口は、LDK。

写真からも分かるように、リビングは、40cm程低くなっています。

これまた、目線の高さを色々変えて、大きな窓から見える風景を楽しみたいと言うご主人のこだわりです。

40cmの段差はそれ程なさそうで、結構あります。

内覧会にいらっしゃる方は、是非この高さの違いを感じて頂けたらと思います。

日が差すとこんな感じになります。

奥のグレーの壁がアールになっているのがわかるでしょうか?

室内の印象が優しく感じられのではないでしょうか。

そして、またまたのこだわりが本日取り付けた薪ストーブです。

弊社の工事では、三台目になります。

内覧会の時、寒ければ点けようと思います。

弊社でこだわったのは、リビングの一角のこの三角形の吹き抜けです。

この小さな三角形のスペースは色々な働きをしてくれます。

①リビングを大きく見せて、解放感を味わえる。

②冬、薪ストーブの暖気の循環の吹き抜けになる

③夏には、この吹き抜けの最上部に天窓が付いていて、室内の暑い空気を外に捨ててくれる

とても小さな三角形ですが、実は大きな意味があるのです。

昔懐かし取っ手ですね。

これも、お施主様自身が選びました。

その他にも、あちこちにこだわりがあります。

当日は是非、多くの方々に完成内覧会に来て頂きたいと思います。

お待ちしております。

by kakizaki

2012年04月02日更新

駅前阿部酒店さんイメージチェンジ!

駅前近くにある(有)阿部酒店さん

『酒屋さんというイメージがわきやすい外観にしてほしい』

と相談がありました。

確かに、良く見るとどこかで見たようなお店造り。

そ、そうなんです。

以前、ここは、コンビニエンスストアを営業していました。

その外観がそのまま残っているので、何となく、雑然とした印象があります。

さてさて、どうしたものか・・・

今までのイメージと変わったと思えるようにしたい。

ここ酒田の街並みに合うお店造りもしたい。

それなりに目立つようにもしたい。

駅に近いので、観光客が足を運びやすいようにもしたい。

あれもしたい。これもしたい。

ウーーーーーン????

と想いはいっぱいあるのですが、やはりここ酒田といえば山居倉庫。

そのイメージを少しでも感じられるように。雰囲気だけでも・・・・

と提案させて頂いたのが下の写真です。

いかがでしょう。

山居倉庫に似ているかと言われると、チョット応えに窮するかもしれませんが、雰囲気だけでも・・・

少なくとも、今までコンビニだったということは、分らないと思います。

ちなみに、夜はこんな感じです。

阿部酒店さんは、お酒の種類を多く提供していることで有名です。

特に、日本酒と焼酎の種類は半端ではありません。

是非、皆さんも一度立ち寄ってはいかがでしょうか。

これらのお酒を多く取り扱っている居酒屋さんが、 『酒家力』さん です。

ホントに色々なお酒を楽しめますヨ。

by kakizaki

2011年11月02日更新

リビングは出来るだけ大きく!

住宅設計をする際に、どこを中心にプランするか?

設計者によって何を重視するかによって違うと思いますが、私は、なんと言っても、リビングです。

リビングは、家族全員が集まるとても重要な場所です。

多分、家族が一番長い時間を過ごす場所でもあり、家族の絆を深める大切なところでもあります。

そのため、リビングをどの位置に置くかが非常に大切です。

その時一緒に注意するのが、リビングへの光の入り方と換気です。

特に、光の入り方は、図面を見ながら、頭の中で想像していきます。

朝日がどのように入り込むか。

日中の明るさは、どの程度か。

特に日本人は、部屋の明るさには敏感です。

弊社でも最近良く取り入れるリビング階段やリビングでの勉強場所の確保などは、リビングを中心に住まいを考えているから生まれた手法です。

下の写真は、『家族団らんをテーマにした2世帯住宅』のリビングです。

奥には、パソコンコーナー(勉強場所?)を設けています。

このリビングは、キッチンとダイニングとも繋がり上部は吹抜けになっており2階の各部屋との繋がりも重視しました。

下に居ながら、『御飯だから下りてきなさーい。』なんて声をかけることができます。

また正面のテレビ台の裏側は、リビング階段になっています。

リビングのそばには、畳の部屋もあるので、お子さんがお昼寝をする時などは、重宝します。

最近の弊社で多い和室の位置は、リビングとの二間続きです。

ちょっと前までは、客間として、廊下を挟んで和室を設けていましたが、殆ど利用価値がなく、物置状態です。

写真のような間取りの和室は、結構使いであります。

我が家の場合は、急な来客の時、リビングにある荷物の一時置き場になります。

『ちょっと待ってください!』(ふーっ。ぎりぎりセーフ)という感じで、使う場合が多いのが実態ですが・・・

この家のプランもそうですが、私は、出来るだけ無駄な廊下は造らないように注意しています。

結構廊下が無駄なスペースになっている住宅があります。

これは、建物全体の面積を減らすこともでき、建築費を抑える有効手段でもあります。

今回の家は、まさしく、リビングを中心にした間取りです。

そして、家族の人数も多いのですが、リビングは少々大き目です。

しかし、出来る事ならば、子供部屋などの大きさは、多少犠牲にしても、リビングは出来るだけ大きくした方がいいと思っています。

昔の和風住宅は、めったに使わない二間続きの和室が、一番日射が入る南側にあり、いつも家族がいるリビングが余り明るいとは言えない東や西の端っこに狭くあります。

実は、使える部屋がない!

となってしまいます。

家族団らんを楽しめる場所は、やはりリビングですよね。

リビングは大きくとりましょう。

by kakizaki

2011年10月18日更新

外と内のギャップ

9月3,4日に『こだわりのオーディオルームと二階リビングの家』の完成内覧会に多くの方が来て頂きました。

本当にありがとうございました。

<内覧会の様子>

今回の建物は、正面から見ると、一見窓が少なく、部屋の中が暗いように想像されます。

<吹き抜けのある玄関と階段>

しかし、暗いという方は、誰もいませんでした。

むしろ二階リビングは、とても明るいと好評でした。

この土地は、57坪とそれ程大きくなく、間口が狭く、縦に長細い形です。

そして、お隣の建物が、土地ぎりぎりに建っているので、同じような並びで建築すると、一階の部屋が暗くなりがちです。

そこで、若い夫婦に、二階リビングを提案。

同じ土地でも、こんなに明るい部屋ができたと、とても好評でした。

弊社では、二階リビングのプランは、結構提案させてもらっていますが、その時の注意事項は、家事動線が、出来るだけ二階で済むように工夫することです。

このように、土地条件の厳しい所は、逆転発想が大切です。

特に、若い人は、自由な発想で、家づくりを楽しんで頂きたいと思います。

外見から受ける印象と、中に入ってから受ける感じのギャップのおもしろさが私は、大好きです。

by kakizaki

2011年09月06日更新

施主の手造り境界塀は味があります!

弊社で2004年に『広さを感じるコンパクトな家』のテーマで建てて頂いたお客様が、長い年月を掛け少しづつ手造りで、境界塀をつくりました。

とても良くできているので、皆さんにご紹介したいと思います。

ビフォー<7年前完成当時の写真>

アフター<現在の写真>

新築してしばらくたって、自分たちで、塀をつくりますと相談され、色々お話しをして、リビング側の塀を先に造りました。

下の煉瓦積みも木の塀も全てご主人と奥様の手造りです。

木の塀の塗装も三年毎こまめにやっているそうです。

こちらは、最近出来た、西側の塀です。

もちろん、煉瓦積みからやっています。

木の塀のつなぎ目の当て木がとても、手造り感があっていいですね。

思わず、写真を撮らせてもらうように頼みました。

自分たちで、出来ることは、自分たちでやる。

『でも結構お金かかっているのよ。』

と奥様のコメントでした。

今後は、アプローチの花壇も煉瓦積みをする予定とか・・・

出来栄えが楽しみですね。

こんな風に、家づくりを楽しんで頂くと、とても嬉しくなります。

今日は、いい日でした。

by kakizaki

2011年08月04日更新

太陽光発電は本当にお得?

最近、事務所にいると、太陽光発電の営業が、飛び込みで来ます。

環境に対する関心が高くなっているという意味に於いては、非常に良いことだと思います。

しかし、現在の太陽光発電システムがお客様にメリットが本当にあるのかは、チョット疑問です。

いや、これは、損得の問題ではなく、CO2を削減する事に意義があると言われれば、それはそれで意味はあると思いますが、やはり、お金と連動して考えるほうが自然のような気がいたします。

先日は、サンヨーの代理店の方がいらっしゃいました。

私は、その担当者に

『それでは、このシステムをつけたら、何年で元が取れるのですか?』と尋ねると

『一概に何年とは言えません。

日中の余剰電力の売電状況にもよるので、10年~20年はかかると思います』

という回答でした。

余剰電力買い取り制度とは、

太陽光発電による電気が、自宅等で使う電気を上回る量の発電をした際、その上回る分の電力を、1キロワット時あたり48円10年間電力会社に売ることができる制度です。

三洋電機ホームページより

買い取り制度は、あくまでも余剰電力ですので、日中家族がいて電気を多く使っている場合は余りメリットがありません。

逆に、共稼ぎの家庭では、この制度を有効に活用できます。

とりあえず頂いたパンフレットで一度シュミレーションしてみました。

地域       大阪市

パネル容量   4.3kw

予測発電量   5,025kw/年(サンヨー NKH215)

発電料金    193,000円/年(発電量の自家消費と売電量の比率は40:60と仮定)

システム価格  3,010,000円(700,000円/kw)

補助金      206,400円(48,000円/kw)  平成23年度版

実質価格     2,803,600円

単純計算で

          193,000×10年=1,930,000円

                               2,803,600-1,930,000=873,600円

           873,600÷120,600=7.2年  (10年以降は5,205kw×24円=120,600円の電気料金)

                                10+7.2=17.2年

かかる計算になります。

んーーーん

やはり17年くらいかかるようです。

17年が短いか長いかは、何とも言えませんが、設備の耐用年数や建物のメンテナンスのことなども考慮するとちょっと長いような気がします。

私の考えでは、10年が一つの目安だと思っています。

10年は何とか待てますが、17年はチョット無理。

設備を10年でペイし、その後は電気代はほとんどかからない、むしろ売電できるとなれば、多くの方が考えるのではないでしょうか。

というわけで、太陽光発電はもう少し待ったほうがいいというのが私の結論です。

こんなこと言ったら、環境に関心のある人から怒られかもしれませんね。

断っておきますが、この計算はあくまでも、場所は大阪市のシュミレーションです。

雪の降るここ庄内地方では、どのようになるのでしょうか。

もっと詳しいデータが分かりましたら、再度お知らせします。

by kakizaki

2011年02月17日更新

自分で家のプランしますか?

最近は、パソコンで住宅のプランニングを簡単に出来るソフトが普及し、ご自分で作る方が時々います。

弊社でも、ゆたか町に建築した、 『白を基調にコントラストを楽しむ家』は、お施主様のプランと言っても良いと思います。

多少弊社で、アドバイスさせて頂いた部分はありますが、基本プランは、変わっていません。

このように、旨くいくケースもありますが、逆の場合もあります。

お客様がプランすること自身は、問題はありません。

しかし、自分で図面をプランしてしまうと、そのプランから離れられなくなるケースが多いのです。

これは、お客様に限ったことではなく、実は、私たちにも言える事なのです。

どうしても、自分が作ったプランが一番良いと思い込んでしまうのです。

そして、これ以上は、いいプランはないと、決め付けてしまうのです。

そこで、弊社では、プランの社内コンペをやります。

そうすると、自分では、思い付かないいいアイデアがあったり、面白い考えがあったり、新しい発見をすることが良くあります。

そこで、大切なのは、相手の意見を、認めるということなのです。

私の場合は、特に、社長と言う強い立場ですから、プランをゴリ押しすることは、いくらでも出来ます。

しかし、大切な事は、 『自分の意見を通すことではなく、いいプランを作ることです。』

人が作ったプランを、冷静な目で見ることです。

人が作ったものでも、いい所は積極的に取り入れる勇気と心の寛容性が重要なのです。

以上の理由から、お客様がプラン作成することを、私は、あまりお勧めしていません。

一番良い方法は、自分たちがやりたい家を、文章や写真、言葉で説明して、設計者にプランを依頼することだと思います。

そして、その出来上がったプランに色々注文を付けて、理想の家に近づけることです。

すなわち、私たち設計者を、うまく使って頂きたいのです。

設計を主にやっている設計事務所に依頼すれば、当然設計料がかかります。

それを、高いと思うか、当たり前と思うか。

弊社のように、施工を一緒にやっているところは、設計料も含めて考えてくれます。

私は、いつも言っています。

『設計図以上に建った建物が良いということは絶対にあり得ない』

すなわち、いかにプランが大切かです。

建物は、プランの段階で八割がた決まってしまうのです。

プランは、じっくり、考えたいものですね。

by kakizaki

2010年11月20日更新

最近の家づくりの傾向は?

最近のお客様に好まれる住宅デザインの傾向が新建ハウジングに載っていました。

①好きな住宅デザインのスタイル

第一位   シンプル・ナチュナル

第二位   シンプル・モダン

第三位   和モダン

第一位と第二位を足すと半数以上あり、シンプル系が非常に人気があります。

同じシンプルでもナチュラル系とモダン系に大きく二分しています。

私の勝手な解釈ですが、ナチュナル系に女性が多く、モダン系に男性が多いのかな?

という印象があります。

そこまでのデータは載っていませんので、あくまでも私の憶測です。

いずれにしても、シンプルさが求められていることには、変わりはないようです。

②家づくりのこだわりキーワード

第一位   自然素材いっぱいの家

第二位   建築家と建てる家

第三位   雑貨やインテリアにこだわる家

第四位   光熱費が少なくてすむ家

ここでも、はっきりとナチュナル系が好まれていることが、解ります。

ここで注目したいのが、第二位の『建築家と建てる家』です。

これは、いったい何を意味するのでしょうか。

建築家は、一般的に敷居が高いと思われがちです。

敷居が高いと思われ敬遠されがちな建築家があえて、第二位にランクインしているのです。

ということは、お客様は、本当は、 『建築家に自分たちの家づくりを相談をし、自分たちが考えている家を、予算内で何とか完成したい』と思っているのではないでしょうか。

だだ、建築家と相談をしたいが、設計料や予算の関係上(?)、現実に建築している人は、数%程度です。

ここに、理想と現実の乖離があります。

そこで、私たちのように、建築士が、設計・施工を請け負う会社が増えてきているようです。

設計は、完全にフリープランでオーダーメイドの家づくりで、しかも予算も含め、トータルで相談できるような会社です。

住宅に求められる事項は、余りにも多岐に渡り、今までのような供給のやり方は、難しくなってきているような気がします。

ますます、我々建築士が住宅という分野でその器量を試される時代になってきているように思います。

お客様の多くの要望を的確に判断し、家づくり全般をまとめ上げていく能力が要求されているようです。

by kakizaki

2010年11月12日更新

おしゃれな住宅にご用心

ここ庄内地方でも、おしゃれな住宅が、ポツポツと見ることができるようになりました。

ところが、最近、有名建築家が設計した住宅に、欠陥が発生することが少なくないそうです。

新聞にその一例が紹介されていました。

≪「デザインだけが優先され、居住性は最低。基本性能も満たさない。これで住宅とは言えない!」

こう憤るのは千葉県在住の税理士(63)。

2004年夏に入居した税理士宅は、有名私大の建築学科教授の“作品”。

だが、現実は、雨漏り、配水管の勾配不足などによる汚水逆流と屋内浸水、断熱不足、防火性能不足など“欠陥の見本市”だった。

税理士は、約10年前、同窓会で教授と再会。

建築賞も受賞していると聞き、自宅の設計を依頼した。

直接要望を伝え、教授の妻が代表を務める設計事務所と設計監理契約を、教授側に勧められた施工会社と工事請負契約を、それぞれ結んだ。

不具合の続出に、補修を要求したが拒否され、現在、裁判で係争中だ。

施工会社は、「教授の指示に従っただけ」と主張はしたものの瑕疵を認め、「和解」という形で補修費用の一部を負担した。

教授は取材に対して「この件に自分は関与していない。妻に聞いてほしい。」

妻は、「ノーコメント」としている。

税理士は、「入居後5年もたつのに、今も雨漏りの修理をしている。私たちのお金でやりたい放題で、許せない」と怒りを隠さない。

欠陥住宅に詳しい「日本建築検査研究所」代表で一級建築士の岩山健一さんは、「2005年ごろから、有名建築家による住宅の欠陥調査の依頼が増えた」と指摘する。

「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」の統計でも、一戸建て住宅における設計者についての相談件数が増えている。

だが、現行法では、個人住宅における設計者の責任はほとんど問われない。

中略

国土交通省住宅瑕疵担保対策室の伊藤昌弘課長補佐は「瑕疵担保履行法で、設計者、施工者の双方が欠陥の責任を認めない場合でも、建て主は保証金や保険金で救済されるようになった。

今後は設計者の責任も問う仕組みが必要だが、建て主も、 『有名建築家だから』と任せきりにしない方がよい」と話している。≫

というような内容です。

ちょっと変わったデザインやかっこいいデザインは、どこかしら施工を無理しているケースが多いことも事実です。

だからと言って、欠陥住宅でいいとは、絶対にならないわけで、施工方法も充分検討して建築士は、施工監理をしなければなりません。

しかし、予算の関係で、設計だけして、施工監理までしていない場合の方が多いのも、また実態です。

ですから、弊社は、

『設計・施工・施工監理全て一括で仕事をやらせて頂いております。』

お施主様にとっては、煩わしくなくて安心して依頼できる仕組みだと思います。

いくらいい設計をしても、施工が悪ければ、お施主様は満足しないのは当たり前です。

責任 設計・施工

これは弊社の当たり前です。

by kakizaki

2010年10月02日更新