年末恒例の、新建ハウジングの
『住宅産業大予測2023』

が届きました!
いつもお正月の間にこの雑誌を読んでいます。
今年のテーマは、
『チェンジリーダーの時代』
工務店は社長が決めればすぐに変われる。
工務店はチェンジリーダーになれる。
工務店が変われば「変えよう!ニッポンの家づくり」を実現できる。
そして目差すチェンジリーダー像は、
[変化を機会と捉え、変化の担い手となり、顧客・社会の価値を高める者]
になることだそうです。
2023年は、リーダーの意識変化が必要です!!!
8月5日 酒田市立亀ヶ崎小学校の会議室で
「小学校家庭科部 研修会」に講師として招かれました。
講義は、
「子供たちに未来を語れるか?」
という題目にしました。


先ず最初に、2021年1月6日に放映されたNHKスペシャル
「暴走する温暖化“脱炭素”への挑戦」
のミニ動画で、地球が危機的状況であることを知って頂きました。

政府が2020年10月26日に表明した、「2050年の脱炭素社会」に向けて我々住宅会社が、取り組まなければならない具体的な内容を解説。

資料:東京大学大学院前准教授
これからの家づくりの基本は、まず最初に
断熱による暖冷房の負荷削減
が大切であることを説明致しました。

2016年4月14日と16日、熊本地震では、震度7の揺れが2回続き、築10年の建物も倒壊するという事象がありました。
この地震で分かったことは、
①耐震等級1の住宅は、震度7の揺れ2回で倒壊する可能性がある。
②倒壊しないまでも、住み続ける事が困難になる可能性がある。
③耐震等級3の住宅は、震度7の揺れが2回起きても住み続ける事が出来た。
このことにより、耐震性について再考が必要であることを説明しました。
講義1時間15分長い間、ご清聴ありがとうございました。

最後にお礼の言葉を頂きました。
全国的に猛暑が続いています。
夏場に室内温度を上げない最良の方法は、
日射を避ける事
です。
日射遮蔽の方法は、主に下記の方法があります。

一番効果があるのは、右端の窓の外側に遮蔽物を設置する方法です。
この方法は、部屋に日射が侵入する手前で遮断してくれるで効果抜群です。
理屈から言って当然ですよね。

この効果を狙って、弊社事務所の西窓には、簾(すだれ)を下げています。
テーマ「並ぶ窓から四季折々の風景を眺める家」
の二階の窓には、アウターシェードを設け日射を避けています。

弊社の西窓の内側には、ハニカムサーモスクリーンも設置しています。

そうです。この商品は、冬の断熱だけでなく、夏にもその威力を発揮してくれます。
但し室内からの外の視界が遮られるのが難点ですが・・・
夏は、このように日射が入らない工夫を試して下さい!!!

5月10日発行の新建ハウジングに、今住宅業界を大きく揺るがす注目の記事が載っていました。
オイルショックにちなんで、「ウッドショック」という表現をしています。
「過去に例を見ない程の世界的な木材価格の上昇と供給不足で、期限まで納品できるかも分からない」という内容です。
まさに、私も今まで経験したことがない状況になっています。
その原因は、下の表です。

実際に、木材2~3割もの値上げ要求がきており、その影響をまともに受けています。
そして、当面この状況が続くとの予想のようです。
ことの発端は、コロナ感染症です。
コロナが、このような形で私たちに影響を及ぼすとは夢にも思っていませんでした。
世の中が変化する時は、急激に進んでいくのでしょうか?
この件については、注意して見守っていくしかなさそうです。
鶴岡市馬場町にある、カトリック鶴岡教会(国の重要文化財)の周りの建築物の整備工事に参加することになりました。
この天主堂は1903年(明治36年)に献堂された木造瓦葺のバジリカ型三廊ロマネスク様式です。
1979年(昭和54年)国の重要文化財に指定されました。
今回この周りに建っている
認定こども園マリア幼稚園と司祭館・信徒会館
を建て替えることになり、弊社は、司祭館・信徒会館を請け負うことになりました。
現マリア幼稚園
現司祭館
認定こども園マリア幼稚園完成予想図
司祭館・信徒会館完成予想図
2021年3月末、完成に向けていよいよスタートです!
2月28日発行のコミュニティ新聞に、酒田の有力者の記事が掲載されていました。
創業55年を迎える、平田牧場グループ創業者の新田嘉一会長です。
地元では、超有名人ですので今更紹介するまでもないと思います。
この記事に、会長のとても印象的な言葉が載っていました。
「商売で重要なことは、一つのことを徹底的に突き詰めること。」
多くの困難を乗り越えて今の事業をされているからこそ、とても説得力があります。
実は、私は、今から30年程前に直接お会いする機会がありました。
その時、思い切って尋ねたことがあります。
私『どのようにして今の成功があるのですか?』
新田会長『俺は、諦めなかった。
俺が創業した頃の仲間は、みんな辞めていった。
なかには、倒産して酷い目にあった奴もいる。
でも俺は、絶対に諦めなかった!』
私は、この言葉を聞いたとき、それ以上の質問はできませんでした。
この言葉が、その時の会長の全てを物語っていると…
30年以上経っていますが、私の心の奥底に今でも響いています。
とにかく凄い人物です。
弊社は、新木造住宅研究協議会で推奨しているQ1.0(キューワン)住宅を主に建築しています。
断熱性能が優れているので、暖房設備が最小限に抑えることが出来、最近は、エアコン暖房を採用しています。
断熱性能がいいQ1.0住宅になると35坪くらいの広さで、8畳(4坪)用エアコンで全館暖房できる計算になります。
4坪用のエアコン一台で35坪の家全体を暖めることが出来ます。
しかし、ここに注意が必要です。
これは、あくまでも計算上のことです。
35坪の家が一つの間仕切りのない大空間であるならば可能ですが、それはあり得ません。
通常2階建てで、4~5部屋位の部屋に分割されます。
そうなると、一台の吹き出し口の暖気で建物全体を暖めるようとしても結構温度ムラになり、家全体の空気に気流が生じ易くなります。
気流の温度自体はそれほど低くないのですが、風の流れでどうして寒く感じます。
そのため、弊社では、通常ご夫婦の寝室にもう一台補助的にエアコンを設置し、稼働させています。
基本的には、2台同時に運転することによって空気の気流を感じにくくなり、快適性が上がります。
冷暖房を運転する場合は、各部屋の建具を開放し、出来るだけ一つの空間になるようにするのがコツです。
暖房の吹き出し口が多い方が快適ですが、エアコンの台数を増やすと設備費や暖房費もかさみます。
そこはバランスです。
いずれにしても、二台同時に運転することを基本に設計しています。
床面積が20坪程度であれば、一台でも可能ですが、出来るだけワンルームになるような工夫が必要です。