階段はリビングや玄関ホールの印象を大きく左右する部分となるため、その住宅のイメージに合ったものをデザインするように心掛けます。
スッキリした印象を与えるために手摺の間隔を広くしたり、細い部材を使うと子供が通れる場合があり、遊んでいるうちに転落する可能性もあります。
対策として周囲を覆うようにネットを取付ました。子供が大きくなれば、取り外すだけですので、要は、その時々の状況に合ったものを考えるということだと思
います。
byIto
今年の春、グラスウールで初めて基礎断熱をやりました。
基礎の断熱材をグラスウールにこだわる理由は、白蟻対策です。
白蟻の被害を受けないのは、ガラスと鉄だけだそうです。
そこで弊社は、以前から、ガラス加工品の固形タイプのコリグラス(ゲーテハウス)という商品を使っていました。
商品はとても良いのですが、価格が高いのが難点です。
そこで、新住協が提唱している従来型の繊維系のグラスウール(基礎断熱用)で断熱する方法に切り替えました。
しかし、何といっても、水分には余り強くないという印象のあるグラスウールです。
メーカーで実験しているので間違いはないと思うのですが、自分なりに試すことにしました。
やり方は、私の自宅で、ブロック塀の端っこに半分土の中に埋めて、そのまま放置するという非常に簡単な方法です。
2009年11月17日(雨)の状態。
約半年間、屋外にこのような状態で放置しました。
グラスウールを引き抜いた状態。
綺麗な下半分は、土の中に埋もれていた部分です。
撥水性があるためか、土の中に埋もれていた部分は、殆ど水分は浸み込んでいません。
土の上の部分の表面は、確かに汚れていますが、あくまでも表面だけで、中までは水分は、浸みていません。
(雨の中で撮影)
グラスウールの中を調べるために、縦に半分に割ってみました。
中に水分が浸みている様子は確認できませんでした。
このク゜ラスウールは、撥水処理が施されていますが密度が64kg/m3と高いのが特徴です。
私が、見る上では、基礎断熱材としては問題がないように思われます。
これで、少しホッとしました。
商品の詳しい内容は、マグキソボードで確認してみてください。
by kakizaki
弊社の建物の断熱材には、グラスウールを使用しています。
グラスウールという素材にこだわって使用しているのには、いくつかの理由があります。
①環境に優しい素材である
グラスウールは、原料の80%以上がリサイクルガラスです。
しかも使用後も再生可能な素材です。
グラスウールと硬質ウレタンのLCCO2を比較すると
硬質ウレタンの断熱材とCO2発生量を比較した場合、グラスウールは、最初の製造時にCO2発生量がグラフのように非常に少ないため、仮に50年後を想定した場合、総トータルのCO2排出量を大きく削減できます。
断熱効果によるCO2をいくら減らしても、元々の製造時にCO2を多く排出していては、何もなりません。
即ち、ライフサイクルCO2(LCCO2)を比較することが大切なのです。
※建物の建設から運用、解体までのライフサイクルを通して排出される二酸化炭素(CO2)の量をLCCO2といいます。この量で、建物が与える地球温暖化への影響を評価できます。
②法定不燃材である
グラスウール
押出法ポリスチレン
硬質ウレタン
グラスウールは、焦げることはありますが、燃焼することはありません。
発泡系の断熱材は、燃焼と同時に有害ガスも発生します。
断熱材は、住宅全体を包みますので、非常に多くの量を使います。
よって一旦火災になると、人間に与える影響は、とても大きいのです。
人間に出来る限り害を与えないような材料を選ぶことが大切だと思います。
③白蟻の被害を受けにくい
白蟻が建築資材で害を及ぼさないのは、鉄とガラスだそうです。
そのため、白蟻被害に一番合い易い基礎断熱には、ガラス繊維からできている撥水性の高いグラスウールを使用する方法が開発されました。
通常、今でも、発泡系断熱材を使うのが主流ですが、弊社は、このやり方に切り替えました。
しかし、何しろグラスウールは、フワフワしていますので、化粧モルタルにヒビが割れ易いのが欠点です。
表面のクラックの心配はありますが、将来のことを考え、あえて変更いたしました。
④価格は、発泡に比べ安価である
私は、断熱材の厚みを出るだけ厚くして使用したいと思っています。出来ることならば、全棟50~100㎜くらい付加断熱をしたいくらいです。
なぜならば、断熱性能は、断熱材の厚さに正比例するからです。
限られた予算の中で、建物の性能をより良くするためには、まして量を多く使う部材は安価なものを選定することが非常に大切です。
⑥吸音性が高い
コンサートホールの壁や天井の吸音材として、グラスウールが使われているのを知っているでしょうか。
楽器教室やオーディオルームなどに使用すると、反響がほとんどない部屋を造ることも可能です。
⑦経年変化しにくい
素材そのものの特性をいつまでも持ち続けています。
このように、多くの利点がグラスウールにはあるのです。
by kakizaki