最近は、中古物件を購入して、リフォームをする人が増えているそうです。
中古物件を見るときに気をつけなければいけないのが、その建物の構造が何でできているかです。
建物は、大きく三種類に分けられます。
①鉄筋コンクリート造
②鉄骨造
③木造
リフォームする時にこれが結構大きな問題です。
結論から言うと、
①と②は、構造体の変更が伴うリフォームは、ほとんど無理と考えたほうがよいと思います。
仮に、するにしても、かなりのコストアップは、避けられません。
以前、ある大手メーカー(軽量鉄骨造)の増築をお願いされたのですが、お断りしました。
使われている部材がすべて、メーカー仕様で、我々には、手を出すことができませんでした。
その点③の木造は、容易に構造体変更もできます。
しかし、木造住宅も二種類ありますので、ご注意ください。
①軸組工法(在来工法)
②枠組工法(ツーバイフォー工法)
通常の工務店は、①を採用しています。
②は、北米で生まれた工法で、柱・梁がなく、壁で構造体を造っていまので、現在ある壁の変更は、慎重にしなければなりません。
しかし、軸組工法は、柱・梁がありますので、比較的自由に間取り変更も可能です。
上の写真は、百年以上前に建てられた木造建築です。
柱・梁のある軸組工法ですので、容易にリフォームできます。
これからは、スクラップ・アンド・ビルドからストック社会へと変わりつつあります。
長期に渡って利用していきやすい建物は、なんといっても、木造軸組工法(在来工法)だと、私は、思っています。
中古物件をお探しの方は、十分ご注意を・・・
by kakizaki