スタッフ柿崎社長ブログ

2011年2月

太陽光発電、太陽熱温水器の最大の欠点は何?

太陽光発電や太陽熱温水器など自然を相手にする設備の最大の欠点は、何でしょう?

それは・・・

それは・・・

それは・・・

《二重設備》です

二重設備とはどういう意味でしょうか。

それは、通常の設備に、プラスαとして新たに設備投資しなければならないということです。

太陽熱温水器を設置したら石油や電気等の給湯用ボイラーが不要になるならば良いのですが、そうは問屋が卸しません。

自然相手の設備はここが大きなネックです。

普通の乗用車を一台買って、ガソリン代をいくらかでも浮かすために、ソーラーカーをもう一台購入するようなものです。

(普通人は、こんなことをせずに、燃費の良いハイブリッド車を買うと思います。

住宅では、高断熱住宅はハイブリッド車のようなものです。

よって私は、太陽光発電の設置を考える前に、建物その物の性能を上げることが先決じゃないですか?と言ってきました。)

ですから、私は、この類いの営業が来ると必ず『その設備は何年でペイ出来ますか?』と尋ねます。

もし仮に設置するするならば、一年でも早く設備費を回収し、その後は、儲かったという感覚が大切だと思っています。

私は、大学の卒業論文で太陽熱を利用した時のイニシャルコストとランニングコストの比較をしました。

その当時は、お話にならないくらい設備にお金がかかりましたし、パネル自体の性能も良くありませんでした。

あれから30年、ソーラーパネルの性能が良くなったとはいえ、まだちょっとお薦めできる状況にはなっていないと思います。

(前回のブログでも書いたように今だに設備費回収まで約17年かかります。)

しかしもう少しです。

新築住宅にはソーラーパネルが当たり前という時代が目の前まで来ていることは、間違いないでしょう。

この分野は、注視していきたいと思います。

by kakizaki

2011年02月28日更新

最近の間取りの傾向?

最近の間取りの傾向なんてあるの?

実は、そんなものはありません。

と言うよりも、バラバラと表現したほうが良いかも知れません。

建売住宅というものがあります。

通常、夫婦二人に子供二人という家族を想定して家づくりをしています。

高度成長期時代から今まで、このあたりを中心に家づくりがされてきました。

今でも、最初に住宅を取得する30~40代の人は、この仮定はあったていると思います。

しかし、これからは、同じ年代の人でも、色々なケースが増えているように思います。

まったく独立するタイプの家

実家の家族と一緒に住む家

実家の土地を利用して住む家

また、私のようにある程度の年代に差し掛かっている人は、自分たちの終の棲家を想定しています。

夫婦で趣味を楽しめる家

将来介護しすい家

畑や庭いじりがし易い家

そして最近は、環境意識が高いのか、薪ストーブを設置したいという人も増えています。

実は、以外に思うかもしれませんが、暖房を何でするかで、間取りが大きく変わるものなんです。

多くの方は、通常の家で石油ストーブから薪ストーブに単純に変更すればいいと思うかもしれませんが、これは、大間違いです。

薪ストーブは、まずストーブを中心に間取りを考えなければいけません。

そして、熱源が一ヶ所ですから、出来るだけ解放的にする工夫も必要です。

また、煙突が必要ですので、屋根の形状も考慮しなければなりません。(特に雪国は考慮が必要)

すると、外観のデザインも変わってきます。

そして、これからは、リフォームして長く住み続けようと考える人も増えてきています。

多くの場合、今まで住みにくい間取りを大きく変え、使い易いように変えています。

その変え方も、既存の住宅の構造にある程度規制されますが、LDKを中心に解放されている傾向があるようです。

このように、今までは、造られた家に合わせて生活してきたのが実態でした。

しかし、今は、自分たちの生活に合わせて家を選択する時代になりました。

この傾向は、ますます強くなると私は想定しています。

ここでポイントになるのが、私たち住宅会社の提案力です。

コスモホームは、この提案力を大切に考えています。

というより、弊社の最大の特徴は、提案力だと思っています。

これなくして、コスモホームの存在意義がない言っても過言ではありません。

そのためには、お客様とのコミュニケーションが非常に重要です。

すべては、お客様との会話から始まります。

心と心が通じ合い、お互いに信頼できる関係性からいい家が出来上がると私たちは信じています。

そこから楽しい家づくりが始まります。

遊び心を入れて、楕円型の吹き抜けを提案

by kakizaki

2011年02月20日更新

太陽光発電は本当にお得?

最近、事務所にいると、太陽光発電の営業が、飛び込みで来ます。

環境に対する関心が高くなっているという意味に於いては、非常に良いことだと思います。

しかし、現在の太陽光発電システムがお客様にメリットが本当にあるのかは、チョット疑問です。

いや、これは、損得の問題ではなく、CO2を削減する事に意義があると言われれば、それはそれで意味はあると思いますが、やはり、お金と連動して考えるほうが自然のような気がいたします。

先日は、サンヨーの代理店の方がいらっしゃいました。

私は、その担当者に

『それでは、このシステムをつけたら、何年で元が取れるのですか?』と尋ねると

『一概に何年とは言えません。

日中の余剰電力の売電状況にもよるので、10年~20年はかかると思います』

という回答でした。

余剰電力買い取り制度とは、

太陽光発電による電気が、自宅等で使う電気を上回る量の発電をした際、その上回る分の電力を、1キロワット時あたり48円10年間電力会社に売ることができる制度です。

三洋電機ホームページより

買い取り制度は、あくまでも余剰電力ですので、日中家族がいて電気を多く使っている場合は余りメリットがありません。

逆に、共稼ぎの家庭では、この制度を有効に活用できます。

とりあえず頂いたパンフレットで一度シュミレーションしてみました。

地域       大阪市

パネル容量   4.3kw

予測発電量   5,025kw/年(サンヨー NKH215)

発電料金    193,000円/年(発電量の自家消費と売電量の比率は40:60と仮定)

システム価格  3,010,000円(700,000円/kw)

補助金      206,400円(48,000円/kw)  平成23年度版

実質価格     2,803,600円

単純計算で

          193,000×10年=1,930,000円

                               2,803,600-1,930,000=873,600円

           873,600÷120,600=7.2年  (10年以降は5,205kw×24円=120,600円の電気料金)

                                10+7.2=17.2年

かかる計算になります。

んーーーん

やはり17年くらいかかるようです。

17年が短いか長いかは、何とも言えませんが、設備の耐用年数や建物のメンテナンスのことなども考慮するとちょっと長いような気がします。

私の考えでは、10年が一つの目安だと思っています。

10年は何とか待てますが、17年はチョット無理。

設備を10年でペイし、その後は電気代はほとんどかからない、むしろ売電できるとなれば、多くの方が考えるのではないでしょうか。

というわけで、太陽光発電はもう少し待ったほうがいいというのが私の結論です。

こんなこと言ったら、環境に関心のある人から怒られかもしれませんね。

断っておきますが、この計算はあくまでも、場所は大阪市のシュミレーションです。

雪の降るここ庄内地方では、どのようになるのでしょうか。

もっと詳しいデータが分かりましたら、再度お知らせします。

by kakizaki

2011年02月17日更新

エコキュート騒音問題に波紋

ホームページのアクセス解析にグーグルアカウントというサイトがあります。

それを見ると2010年4月27日に書いた『エコキュート騒音問題』のコンテンツにコンスタントにアクセスが来ていることが分かりました。

エコキュートが良いか悪いかは、別問題として、この問題に多くの方が関心があるようです。

改めて、この問題について考えてみたい思います。

実は、1月31日に東北電力さん主催の

ヒートポンプ電力セミナー『省エネ住宅にベストマッチ!ヒートポンプ暖房』

に参加してきました。

講習の内容は、題名の通りヒートポンプは素晴らしいの一辺倒でした。

テレビでも宣伝しているように

『 ♪ 快適な暮らしが、そのままエコになる ♪』

と一般的には、オール電化に対する印象は、非常にいいのではないでしょうか。

確かに、性能のことを考えると、ヒートポンプ方式の給湯器・暖房器は優れていると思います。

しかし、このブログでも何回も書いているように、ヒートポンプ方式は振動の問題がある事を知っておく必要があります。

この問題が少々厄介なのが、近隣にご迷惑をかける可能性があるということです。

特に、エコキュートは、深夜電力を利用しますので、みんなが寝静まった頃に、運転します。

実は、これが大きな問題になりかねないのです。

この振動や音が一度気になると、多分どうしようもなくなるくらい気になるのだと思うのです。

どんな音かというと、エアコンの屋外機の音です。

『グーーーーーン』

こんな音を、夜中聞かされた多分私も、耐えられません。

省エネも大切ですが、近隣との関係は、もっと大切です

快適な暮らしとは、自分たちだけでなく、近隣の方たちも含めて進めなければいけません。

ヒートポンプ電化が本当によいのか、慎重に検討しなければいけないと思うのですが・・・

皆さんは、どう考えますか?

by kakizaki

2011年02月14日更新

冬の換気扇はこまめにオン・オフ?

私の立場で、こんな事を書いたらお叱りを受けるかもしれませんが、私の自宅の換気扇は、冬の寒い間はオン・オフを頻繁にしています。

建築基準法では、居室の容積の空気を2時間で1回以上換気できる設備をすることが、義務づけられています。

基本的に24時間運転することを前提にしていると思われますが、実際の運転方法までは規定していません。

我が家は、共稼ぎですので、日中誰も居ません。(実際は、増築部分に私の両親が住んでいますが、換気システムが別々です)

誰も居ない暖かい部屋を換気するということは、単に暖かい熱を捨てているので、非常に無駄です。

上の写真は我が家の24時間換気扇の排気部分のフード廻りです。

ちょっと分かりづらいのですが、フードの下の部分の雪が熱でよく溶けています。

誰もいない部屋を換気する必要性はないので、省エネルギーの観点から(ケチとも言います)、いつも日中は換気扇を止めています。

換気扇を止めた時に問題になるとしたら下記の二点です。

窓が結露する

室内が臭う

我が家は、洗濯を夜やり翌朝には、ほとんど乾いていますので、誰もいない日中に換気する必要がありません。

夜洗濯するメリットは他にもあります。

高断熱住宅は、冬に過乾燥気味になるのが欠点です。

その解消方法として、物干しは最適です。

我が家の息子たちは、わざわざ自分の部屋に物干し持って行って就寝しています。

室内の湿度が上がり、風邪も引きにくくなります。

窓の結露は、正直時々することもあります。

しかし、それは臨機応変に換気扇の運転する時間を長くしたりしています。

我が家の換気方法は、下記のような第三種換気です。

給気口からダイレクトに外気が入ってくるので、その廻りにいると冷気を感じます。

その冷気を感じるたびに、寒い冬にわざわざこんな冷たい空気を室内にいれなきゃいけなのかとつくづく思うのです。

②の臭いについては、個人差がありますので、臭うと思ったら換気して頂くしかありません。

私の立場で、換気扇を止めることを積極的に薦めることは、できませんが、各自自己責任に於いて、やってみる価値はあると思うのですが・・・

あくまでも個人の責任でどうぞ。

by kakizaki

2011年02月08日更新

初級セミナー参加ありがとうございました

2月6日(日)に今年初めての家づくり初級セミナーを行いました。

今回は、1組のご夫婦が参加して頂きました。

天童の工務店の方が、このセミナーを勉強したいということで、オブザーバーで参加しました。

このセミナーの目的は、失敗しないための家づくりの基本の基本です。

お茶を飲みながら会話形式のセミナーです。

興味のある方は、是非気軽に申し込んで頂きたいと思います。

参加者の皆さん、ご苦労さまでした。

by kakizaki

2011年02月06日更新

足元が温かいのは最高2

前回に引き続き足元の話です。

最近弊社で、床材に良く採用しているのが、無垢のパイン(松)材です。

この床の特徴は、

①非常に柔らかく足ざわり良く、温かく感じる

②柔らかい分キズが付き易い

③無塗装材に自然塗料を塗るが、年数とともにアメ色に変色していく

この床材の最大の特徴は、歩いた時に、ヒヤッとしないところです。

この材料を使うと、時々床暖房を使っているのですか?と言われるくらいです。

そしてこの材料は木の匂いがするので、木の家に住んでいるという感覚を味う事ができるのもいいですね。

もう一種類が、カバ桜の無垢材です。

この床の特徴は、

①木がかたいので、キズ付きにくい

②表面が最初から塗装されているので、変色しにくい

③メンテナンスが容易

しかし、かたい木に既製塗料のため、パインのような足ざわりの温かさを感じることは出来ません。

しかし、モダンな雰囲気の室内空間には、持って来いの商品です。

水廻りの床には、ビニール系のクッションフロアや、タイルを使用します。

クッションフロアは、それほど冷たさは感じませんが、床タイルは選定に気をつけなければいけません。

従来型の磁器タイルはどうしても冷たいので、最近では、サーモタイルという商品をお勧めしています。

今までの家で一番足が冷えるのは、タイルのお風呂の床でした。

特に、冬お風呂に入るときは、一度湯船からお湯を汲んで床に流して温めないと立ってもいられないくらいです。

このように、床材になにを選定するかによって、温かみが違ってきますので、そこは、注意する必要があります。

by kakizaki

2011年02月05日更新