最近、オール電化住宅が増えるにつれて、 『エコキュートの騒音』の問題を聞くようになりました。
インターネット上でも、ものすごい数の投稿が寄せられています。
被害に実際にあっている方の同調する意見もあれば、クレーマーだと非難する意見など、本当に色々な意見が載っています。
実際、市建築課に確認申請を提出すると、最近は、エコキュートを設置するかどうかを尋ねられます。
そして、設置する場合は、できる限り、隣地境界線よりできるだけ離すように、指導されます。
ということは、市側は、詳しくは言ってくれませんが、実際にクレームがあるのでしょう。
最近は、ヒートポンプという言葉が、頻繁に色々な場面にでるようになり、多くの方が原理を理解しているようです。
ヒートポンプは、コンプレッサーを稼動させますので、必ず振動・騒音を発生します。
ようするに、通常みなさんが使っているエアコンの室外機の振動・騒音とほぼ同じです。
そして、通常エコキュートは、深夜電力を利用しますので、夜寝静まっている環境で稼動します。
その結果どういう問題が発生するかは、私みたいに、建築設備を専門にしてきた人間にとっては、すぐにわかります。
製造しているメーカー、取り分け技術を研究している人は、最初から、騒音問題が発生することは、百も承知です。
問題が起こらない訳がないのです。
起こるべくして起こっている問題なのです。
しかし、国からの指導もあり、電気温水器が、あまりにも二酸化炭素の排出量が多いため、ヒートポンプに切り替えるように力をいれるしかないのです。
電力会社は、オール電化ありきで進んでいますので、今更、あと戻りできないのでしょうね。
『電力会社の営業戦略の中で、一般の住民が、いがみ合っている』
ように思えて心が痛みます。
もう少し、環境にも優しく人にも優しいものを宣伝してほしいものです。
by kakizaki