太陽光発電や太陽熱温水器など自然を相手にする設備の最大の欠点は、何でしょう?
それは・・・
それは・・・
それは・・・
《二重設備》です
二重設備とはどういう意味でしょうか。
それは、通常の設備に、プラスαとして新たに設備投資しなければならないということです。
太陽熱温水器を設置したら石油や電気等の給湯用ボイラーが不要になるならば良いのですが、そうは問屋が卸しません。
自然相手の設備はここが大きなネックです。
普通の乗用車を一台買って、ガソリン代をいくらかでも浮かすために、ソーラーカーをもう一台購入するようなものです。
(普通人は、こんなことをせずに、燃費の良いハイブリッド車を買うと思います。
住宅では、高断熱住宅はハイブリッド車のようなものです。
よって私は、太陽光発電の設置を考える前に、建物その物の性能を上げることが先決じゃないですか?と言ってきました。)
ですから、私は、この類いの営業が来ると必ず『その設備は何年でペイ出来ますか?』と尋ねます。
もし仮に設置するするならば、一年でも早く設備費を回収し、その後は、儲かったという感覚が大切だと思っています。
私は、大学の卒業論文で太陽熱を利用した時のイニシャルコストとランニングコストの比較をしました。
その当時は、お話にならないくらい設備にお金がかかりましたし、パネル自体の性能も良くありませんでした。
あれから30年、ソーラーパネルの性能が良くなったとはいえ、まだちょっとお薦めできる状況にはなっていないと思います。
(前回のブログでも書いたように今だに設備費回収まで約17年かかります。)
しかしもう少しです。
新築住宅にはソーラーパネルが当たり前という時代が目の前まで来ていることは、間違いないでしょう。
この分野は、注視していきたいと思います。
by kakizaki