スタッフ柿崎社長ブログ

省エネ基準の適合義務化へのステップ

環境省のロードマップで示された次世代省エネ基準義務化までのフローが示されました。

ステップ1(2012年前後?)からステップ5(2020年まで)までの構成になっています。

日本政府は、2020年までに温暖化ガスを90年比で25%削減することを目標に揚げました。

仮に、上記の予定で実行されても、25%削減は、無理だと思います。

なぜならば、日本では、局所暖房が主流で、寒冷地のヨーロッパと比べてエネルギー消費量が大きくないため、断熱化を進めても暖房コストを大きく削減できません。

むしろ次世代省エネ基準レベルで、局所暖房から全館暖房へ切り変えると、以前よりも暖房費が増加する可能性が高いと言えます。

ということは、エネルギー消費量は、むしろ増えることになります。

この矛盾は、いったい何なんでしょうか。

本当に、温暖化対策を考えるならば、新住協で提唱しているQ1(次世代省エネ基準の1/2~1/3以下の消費エネルギー)住宅や森みわさんがいう『パッシブハウス』にしなければなりません。

ヨーロッパでは、もっと厳しい方向に進んでいます。

なぜ日本は、見当違いのほうに行ってしまうのでしょうか。

住宅の高断熱化の義務化を進めるのは良いのですが、レベルがあまりにも低過ぎます

というより、今の基準では、何もしないほうがまだましです。

日本丸は、いったいどこに行ってしまうのでしょうか・・・

by kakizaki

2010年05月07日更新