弊社は、新木造住宅研究協議会で推奨しているQ1.0(キューワン)住宅を主に建築しています。
断熱性能が優れているので、暖房設備が最小限に抑えることが出来、最近は、エアコン暖房を採用しています。
断熱性能がいいQ1.0住宅になると35坪くらいの広さで、8畳(4坪)用エアコンで全館暖房できる計算になります。
4坪用のエアコン一台で35坪の家全体を暖めることが出来ます。
しかし、ここに注意が必要です。
これは、あくまでも計算上のことです。
35坪の家が一つの間仕切りのない大空間であるならば可能ですが、それはあり得ません。
通常2階建てで、4~5部屋位の部屋に分割されます。
そうなると、一台の吹き出し口の暖気で建物全体を暖めるようとしても結構温度ムラになり、家全体の空気に気流が生じ易くなります。
気流の温度自体はそれほど低くないのですが、風の流れでどうして寒く感じます。
そのため、弊社では、通常ご夫婦の寝室にもう一台補助的にエアコンを設置し、稼働させています。
基本的には、2台同時に運転することによって空気の気流を感じにくくなり、快適性が上がります。
冷暖房を運転する場合は、各部屋の建具を開放し、出来るだけ一つの空間になるようにするのがコツです。
暖房の吹き出し口が多い方が快適ですが、エアコンの台数を増やすと設備費や暖房費もかさみます。
そこはバランスです。
いずれにしても、二台同時に運転することを基本に設計しています。
床面積が20坪程度であれば、一台でも可能ですが、出来るだけワンルームになるような工夫が必要です。
2020年01月21日更新