最近のお客様に好まれる住宅デザインの傾向が新建ハウジングに載っていました。
①好きな住宅デザインのスタイル
第一位 シンプル・ナチュナル
第二位 シンプル・モダン
第三位 和モダン
第一位と第二位を足すと半数以上あり、シンプル系が非常に人気があります。
同じシンプルでもナチュラル系とモダン系に大きく二分しています。
私の勝手な解釈ですが、ナチュナル系に女性が多く、モダン系に男性が多いのかな?
という印象があります。
そこまでのデータは載っていませんので、あくまでも私の憶測です。
いずれにしても、シンプルさが求められていることには、変わりはないようです。
②家づくりのこだわりキーワード
第一位 自然素材いっぱいの家
第二位 建築家と建てる家
第三位 雑貨やインテリアにこだわる家
第四位 光熱費が少なくてすむ家
ここでも、はっきりとナチュナル系が好まれていることが、解ります。
ここで注目したいのが、第二位の『建築家と建てる家』です。
これは、いったい何を意味するのでしょうか。
建築家は、一般的に敷居が高いと思われがちです。
敷居が高いと思われ敬遠されがちな建築家があえて、第二位にランクインしているのです。
ということは、お客様は、本当は、 『建築家に自分たちの家づくりを相談をし、自分たちが考えている家を、予算内で何とか完成したい』と思っているのではないでしょうか。
だだ、建築家と相談をしたいが、設計料や予算の関係上(?)、現実に建築している人は、数%程度です。
ここに、理想と現実の乖離があります。
そこで、私たちのように、建築士が、設計・施工を請け負う会社が増えてきているようです。
設計は、完全にフリープランでオーダーメイドの家づくりで、しかも予算も含め、トータルで相談できるような会社です。
住宅に求められる事項は、余りにも多岐に渡り、今までのような供給のやり方は、難しくなってきているような気がします。
ますます、我々建築士が住宅という分野でその器量を試される時代になってきているように思います。
お客様の多くの要望を的確に判断し、家づくり全般をまとめ上げていく能力が要求されているようです。
by kakizaki