スタッフ柿崎社長ブログ

高断熱住宅は窓が小さい?

先日あるお客様のところに行ったら、知り合いの大工さんから

『最近の建物は高断熱高気密だから窓が小さくなっているんだ。』

と言われたそうです。

高断熱高気密住宅は、北海道で中心にやり始めたので、暖房負荷を少なくするため最初の頃は確かに窓は小さかったような気がします。

しかし、現在では、冬はむしろ積極的に太陽の日射を取り入れた方が、暖房負荷が少なくなることか分かってきました。

【水平面の月別平均日射量(単位:Kcal/㎡・日)】

上のグラフから、酒田は、全国平均に比べ、冬に日射が少なく、夏に日射が多い事が分かります。

気象条件としては、非常に不利です。

しかし、新住協で出しているQPEXで熱損失計算をすると、これほど少ない日射でも、冬は積極的に日射を取り入れたほうが、暖房負荷が少なくて済むことがわかってきました。

そこで、弊社は、出来るだけ南側に窓を大きくとり、冬の日中出来るだけ日射を積極的に取り入れるようにしています。

実は、弊社は、南側とその他の窓ではガラスの種類を変えています。

南側には、日射侵入率62%の高いものを採用しています。

(他の窓は、46%)

日射が入り易いガラスは、夜放熱もし易いので、南の窓には、断熱カーテンのハニカムサーモスクリーンを併用しています。

ハニカムサーモスクリーンは、冬は断熱戸、夏は遮熱戸として大変重宝します。

高断熱高気密住宅の窓が小さいというのは、一昔前の話です。

未だに窓を小さくしている工務店もあるかも知れませんが・・・?

by kakizaki

2012年08月28日更新