スタッフ柿崎社長ブログ

依頼したくない住宅会社とは?

2010年12月号の日経ホームビルダーに『顧客のホンネ』というコーナーで住宅会社に厳しい意見が載せてありました。

実際に、住宅を建築しようとしている人たちのとても貴重な意見です。

せっかくですので、その意見を載せたいと思います。

・色々な選択肢を用意してくれない。(東京、46歳、男性)

ポリシーがない(愛知、43歳、男性)

・うそを言われたり価値観を押し付けられたりするのは嫌だ。顧客の人生観などを理解せず、こちらの言ったことしかやらないのも不満。(広島、56歳、男性)

・住宅会社の社員だけではなく、下請けなどの職人の接客態度がなっていない。(新潟、34歳、女性)

・建築現場を複数見学した。作業が雑だったり、整理整頓がされていなかったりする会社には頼みたくない。(静岡、37歳、女性)

・打ち合わせ時に、内容についての議事録を担当者が作成しない。(大阪、41歳、男性)

・「若いので、冷やかしだろう」と見かけで判断して、真剣に対応してくれない。(福岡、31歳、女性)

・専門用語でべらべらとしゃべる。(北海道、41歳、男性)

・借金するのが当たり前という考え方を持っている。(岐阜、31歳、男性)

・不動産や借り入れの手続きについて担当者に相談したら、「不動産や借り入れのことは関係ないので、自分で対処して下さい」と言われた。相談できる人がいなくとても困ったので、この住宅会社とは契約を解除した。(静岡、38歳、女性)

・「もう決めちゃいましょうよ」と言われたとき。「絶対依頼しない!」と思った。(福島、29歳、女性)

・内外装のデザインやインテリアにこだわっても、メンテナンスのしやすさなどユーザーの使い勝手を考慮できない会社はダメ。(静岡、48歳、女性)

・顧客の家族構成やライフスタイル、趣味などを把握せず、具体的な提案をしない。(愛知、35歳、女性)

以上のような内容です。

雑誌のなかで赤く強調したところと、私が強調したいところはちょっと違います。

私は、特に注目したのは、会社の提案力(プレゼンテーション力)への要望です。

すなわち、

 《我々住宅会社に対する、プロフェショナルとしてのアドバイスへの期待》

です。

『あなたの会社は、住宅会社として、我々一般消費者に何を提案してくれるのですか?』

と問われているのです。

その答えに回答できない住宅会社は、すなわち、[依頼したくない住宅会社]ということになります。

今回のアンケートからはっきりそのシグナルがでていますね。

提案力の違いが会社の違いになるのでは・・・

by kakizaki

2010年11月24日更新

『省エネ基準』いよいよ義務化へ

一日の情報の中で、『省エネ』という言葉は、聞かない日がないと言うくらい、当たり前な言葉です。

しかし、未だに、住宅業界に於いて、国で定めた『次世代省エネルギー基準』は、義務化になっていません

信じられますか?

この現状を・・・

実態としては、新築住宅の約6割は、今現在でも普通のスカスカ住宅が建設され続いています。

どこかおかしいぞ。日本!

ようやく、11月12日に国土交通省と経済産業省が、

「低炭素社会に向けた住まいと住まい方推進会議」で、省エネ基準義務化に向けた方向性の骨子案を示しました。

開始時期に関して具体的な言及はありませんでしたが、早期の対応が必要との考えを示しました。

大規模建築物から段階的に義務化を進め、2020年までに全ての新築住宅・建築物に義務化する方針だそうです。

実施に際しては、制度の周知徹底や工務店の技術向上などに時間がかかるため、一定の期間をおく考えを示しています。

断熱している住宅がある一定以上にあがれば、 「5~6年以内の義務化もありうる」との事です。

いよいよ、住宅の高断熱化の義務化が現実味を帯びてきました。

実は、建築士のなかには、建物の高断熱化に反対している人もいます。

しかし、この流れは、逆戻りすることは、あり得ません。

私は、一日も早く建物の断熱の義務化をするべきだと思っています。

国民の財産を守るためにも・・・(少々偉そうに)

by kakizaki

2010年11月22日更新

自分で家のプランしますか?

最近は、パソコンで住宅のプランニングを簡単に出来るソフトが普及し、ご自分で作る方が時々います。

弊社でも、ゆたか町に建築した、 『白を基調にコントラストを楽しむ家』は、お施主様のプランと言っても良いと思います。

多少弊社で、アドバイスさせて頂いた部分はありますが、基本プランは、変わっていません。

このように、旨くいくケースもありますが、逆の場合もあります。

お客様がプランすること自身は、問題はありません。

しかし、自分で図面をプランしてしまうと、そのプランから離れられなくなるケースが多いのです。

これは、お客様に限ったことではなく、実は、私たちにも言える事なのです。

どうしても、自分が作ったプランが一番良いと思い込んでしまうのです。

そして、これ以上は、いいプランはないと、決め付けてしまうのです。

そこで、弊社では、プランの社内コンペをやります。

そうすると、自分では、思い付かないいいアイデアがあったり、面白い考えがあったり、新しい発見をすることが良くあります。

そこで、大切なのは、相手の意見を、認めるということなのです。

私の場合は、特に、社長と言う強い立場ですから、プランをゴリ押しすることは、いくらでも出来ます。

しかし、大切な事は、 『自分の意見を通すことではなく、いいプランを作ることです。』

人が作ったプランを、冷静な目で見ることです。

人が作ったものでも、いい所は積極的に取り入れる勇気と心の寛容性が重要なのです。

以上の理由から、お客様がプラン作成することを、私は、あまりお勧めしていません。

一番良い方法は、自分たちがやりたい家を、文章や写真、言葉で説明して、設計者にプランを依頼することだと思います。

そして、その出来上がったプランに色々注文を付けて、理想の家に近づけることです。

すなわち、私たち設計者を、うまく使って頂きたいのです。

設計を主にやっている設計事務所に依頼すれば、当然設計料がかかります。

それを、高いと思うか、当たり前と思うか。

弊社のように、施工を一緒にやっているところは、設計料も含めて考えてくれます。

私は、いつも言っています。

『設計図以上に建った建物が良いということは絶対にあり得ない』

すなわち、いかにプランが大切かです。

建物は、プランの段階で八割がた決まってしまうのです。

プランは、じっくり、考えたいものですね。

by kakizaki

2010年11月20日更新

ハーバーラジオ聞いてくれましたか?

10月26日のブログでも書きましたが、10月28日(木)から

ハーバーラジオ 酒田FM76.1MHz

で毎週木曜日5時半に『ドリームトーク~出会い系ラジオ~』という番組の特別ゲストとして出演していました。

11月18日で終了するかと思ったのですが、来週も放送されるようです。

自分の声を、ラジオを通して聞くと、自分の声ではないような気がします。

しかし、私の友人から聞くと、何時もの私と変わりないそうです。

『へーーーー。自分は、あんな声をしているんだ』と、なんか変な気分。

ところで、先日、鶴岡の駅前のマリカに行ったのですが、そこでも、ハーバーラジオは、ばっちり聞くことができました。

あの状態だと、鶴岡の旧市内でも、多分聞こえるのではないでしょうか。

来週25日(木)が、最後の放送になると思いますので、鶴岡の人も含めて、是非聞いてみて下さい。

もし宜しかったら、感想を聞かせて下さい。

by  kakizaki

2010年11月19日更新

カトリック新庄教会完成

兼ねてから改修工事をやらせて頂いていた『カトリック新庄教会』の献堂式が10月28日にありました。

場所は、実は、舟形町にあります。

舟形中学校のすぐ裏手です。

建物の様子を、ビフォーアフターで紹介したいと思います。

ここは、元々パリス幼稚園さんの建物です。

《ビフォー》

この辺りは、豪雪地帯です。昨年の冬の様子です。

庄内地方と違って、雪の降り方が、半端でありません。

ステージの様子

これは、祭壇に最適ですね。

《アフター》

新しい教会の全体像

教会らしく鐘棟を設けました。

祭壇の様子

どうでしょうか。

少しは、教会らしく見えるでしょうか。

ステインドグラス

このステインドグラスは、姫路(兵庫県)のステインドグラスデザイナー立花江津子さんが、新庄教会をイメージしてデザインし、ベルギーで製作したものです。

このステインドグラスは本物ですよ!

10月28日の祝賀会の様子

皆様のお陰で、無事カトリック新庄教会を完成することができました。

この場を借りてお礼申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました。

by kakizaki

2010年11月15日更新

最近の家づくりの傾向は?

最近のお客様に好まれる住宅デザインの傾向が新建ハウジングに載っていました。

①好きな住宅デザインのスタイル

第一位   シンプル・ナチュナル

第二位   シンプル・モダン

第三位   和モダン

第一位と第二位を足すと半数以上あり、シンプル系が非常に人気があります。

同じシンプルでもナチュラル系とモダン系に大きく二分しています。

私の勝手な解釈ですが、ナチュナル系に女性が多く、モダン系に男性が多いのかな?

という印象があります。

そこまでのデータは載っていませんので、あくまでも私の憶測です。

いずれにしても、シンプルさが求められていることには、変わりはないようです。

②家づくりのこだわりキーワード

第一位   自然素材いっぱいの家

第二位   建築家と建てる家

第三位   雑貨やインテリアにこだわる家

第四位   光熱費が少なくてすむ家

ここでも、はっきりとナチュナル系が好まれていることが、解ります。

ここで注目したいのが、第二位の『建築家と建てる家』です。

これは、いったい何を意味するのでしょうか。

建築家は、一般的に敷居が高いと思われがちです。

敷居が高いと思われ敬遠されがちな建築家があえて、第二位にランクインしているのです。

ということは、お客様は、本当は、 『建築家に自分たちの家づくりを相談をし、自分たちが考えている家を、予算内で何とか完成したい』と思っているのではないでしょうか。

だだ、建築家と相談をしたいが、設計料や予算の関係上(?)、現実に建築している人は、数%程度です。

ここに、理想と現実の乖離があります。

そこで、私たちのように、建築士が、設計・施工を請け負う会社が増えてきているようです。

設計は、完全にフリープランでオーダーメイドの家づくりで、しかも予算も含め、トータルで相談できるような会社です。

住宅に求められる事項は、余りにも多岐に渡り、今までのような供給のやり方は、難しくなってきているような気がします。

ますます、我々建築士が住宅という分野でその器量を試される時代になってきているように思います。

お客様の多くの要望を的確に判断し、家づくり全般をまとめ上げていく能力が要求されているようです。

by kakizaki

2010年11月12日更新

人生に起こる『公式』

 前に私のブログでも紹介しましたが、私は、この公式は、非常に気に入っているので、事あるごとに話をします。

その公式は、京セラの稲盛和夫名誉会長の言葉からでたものです。

 

その公式とは、

 人生に起こる結果=能力×熱意×考え方

 但し  能力   0~10    
      熱意   0~10    
      考え方 -10~10
ここでよく、見て頂きたいのですが、考え方だけには、マイナスがあるのです。しかも-10もあるのです。

  最高得点は  10×10×10=1000
  最低得点は  10×10×(-10)=-1000
 
 即ち最低は、0ではなくて、-1000点ということになるのです。

 この公式は一体なにを言いたいのでしょうか。

 一見仕事というのは能力で全てが決まると思いがちだがそうではない。

熱意があるから頑張れる。

熱意が一番大事かというと、それも違う。

どんなに能力があって熱意があっても、考え方というリーダーがダメなら成功しない。

人間でも企業でも考え方が全ての行動をコントロールしているのです。

能力や熱意も考え方が左右しているのです。

思想が正しければプラスの結果になるし、マイナスならマイナスの結果になるのです。

噛み砕いていえば、自動車にたとえるとわかりやすいかもしれません。

能力はエンジン、熱意はアクセル、そして考え方がハンドル(ステアリング)と考えればいい。

たとえ、スーパーカー並みのエンジンを持った車に乗って突っ走っても、ハンドルが違う方向を向いていたらいつまで経っても目的地には着かない。

それどころか猛スピードで走れば走る程、どんどん目的地から遠く離れていくことのなります。

まるで、懸命にやればやるほど赤字を出してしまう経営者を連想させます。

それほど、考え方というのはが大事だということです。

私は、常常この公式を念頭に置きながら仕事をしています。

今やっていることは、本当に正しいのだろうか?

これからやろうしている事は、間違っていないのだろうか?

常に、私が出す答えが正しいとは限りません。

もしそのときは、勇気を持ってき軌道修正すればいいじゃないか。

この考え方は、仕事だけでなく、その人の、人生そのものにもあてはまると思います。

皆さんの人生感に役立てば良いのですが・・・

実は、稲盛会長は、もちろん多くのメッセージを、私たちに発信しています。

下記のアドレスにアクセスしてみてください。

人生の多くのヒントが・・・

http://matome.naver.jp/odai/2126336670643283101

by kakizaki

2010年11月10日更新

電球切れたわよ!

『ポーチの電球切れたわよ!』とマイワイフ

『ハイ、ハーイ』我が家も、ご多忙に漏れず電球交換は、夫の役割です。

ミニクリプトン40W型です。

これは、いわゆる白熱電球です。

そこで、ヤ〇ダ電気へ直行。

同じミニクリプトンが、2個で530円。

ソフトボール型の蛍光灯が、1個で880円。

ムーーーーーーン。

価格は、3倍以上します。

しかし、蛍光灯の照明の寿命は、白熱電球に比べ約6倍もあり、消費電力は、約1/4程度ですので、トータル的には、蛍光灯の方が経済的です。

やはりここは踏ん張って、蛍光灯を購入。

点けた時にほんのちょっと時間がかかりますが、気になる程ではありません。

蛍光灯は以前に比べ、飛躍的に使いやすくなりました。

どうでしょう。

地球温暖化対策に少し貢献したような気になり、ちょっと気分がよくなりました。

by kakizaki

2010年11月08日更新

やっぱり、自分たちの家が一番いいね!

10月30・31日に庄内町で完成内覧会を行いました。

多くの方にご来場いただき誠にありがとうございました。

弊社の、内覧会には、実は、多くのOB客も来て頂いております。

中には、皆勤賞を差し上げなければならないくらい、毎回来る方もいらっしゃいます。

本当に有難いことです。

この場を借りてお礼申し上げます。

ところで、今回の内覧会であるOB客が、はがきを持ちながら(OB客にも毎回完成内覧会のご案内を出しています。)

『今回は、負けた?』

と言ってご来場して下さいました。

え?    っと思いつつ、そのOB客は、建物内部を見学されました。

そして、最後に

『やっぱり、自分たちの家が一番いいね!』

と言って帰られました。

私は、その言葉を聞いて本当に『ほっと』しました。

そして、とても『ありがたいなー』と、改めて、そのOB客に感謝しました。

私たちは、設計するときは、その家族にあった、その家族のためだけのプランを提案させてもらっているつもりです。

一見、パッと見た時、見慣れない建物を見ると、一瞬『かっこいい』と思うときがあります。

しかし、良く考えてみて、そのプランが、自分たちに合うかと思いきや、やはり合わないのです。

そこで、『やっぱり、自分たちの家が一番いいね!』という言葉がでたのだと思います。

『私たちは、間違っていなかった。』と確信した瞬間です。

自分たちの家が、本当に自分たちに合っているんだと言うことが、確認できたことは、そのOB客にも、私たちにとっても、大変大きな大きな収穫でした。

家づくりって本当に楽しいですね。

やめられません。

by kakizaki

2010年11月05日更新

内装白くし照明楽しむ

山形新聞で、『うるおいライティング 光は使いこなすも』というテーマで、ライティングデザイナーの東海林弘靖さんが連載寄稿しています。

10月28日の内容が非常に共感しましたので、ちょっと紹介したいと思います。

以下記事内容

私が大学生のころ、先輩が住んでいた古くて小さな安アパートを訪れ、光の美しさに感動したことがありました。

すっきりとした室内に、温かみのある白熱電球の光がほんのりとともっていたのです。

まるで欧州の小さな町の居心地のいいホテルの一室のようでした。

築30年は経つとおぼしき古いアパートの部屋を、どうやってここまで素敵に仕立てあげることができるのか?

私は先輩に詰め寄るように質問をあびせたのですが、先輩の答えは至ってシンプル。

「白くすればいいのさ」というのです。

よく見れば、普通なら木の柱や梁(はり)、鴨居(かもい)が茶色く見えるはずなのに、彼は、それら木の部分を白くて固い紙で丁寧に覆っていました。

また天井も、白く塗ったベニヤ板で隠すなど、とにかく徹底的に真っ白い部屋を、手作りで生み出したのです。

一方、真っ黒い部屋を体験したことがあります。

照明器具から出た光を計測するため、床も壁も天井も真っ黒く染め上げた照明会社の実験室でした。

この部屋ではどんなに明かい照明器具を点灯させても、感覚的には全く明るく感じなかったのです。

内装の色の違いは明るさの違いに直結することを、私はこれらの事例を通して学びました。

このことを暮らしに応用すれば、省エネをしながら明るい環境を楽しむことが出来ます。

まず部屋の内装を白くしてみましょう。

白い壁や天井が光を効率よく反射させるので、わずかな光でもとても明るく感じます。

さらに光の微妙な明暗のグラデーションや美しい陰影を楽しむことができます。

照明の効果は照明器具が発する光と内装との相乗効果によるもの。

照明を楽しむ生活のためには、真っ白い部屋と温かな光の組み合わせを是非お勧めします。

という内容です。

東海林さんも言っているように、照明ももちろん大切ですが、内装がいかにポイントであるかです。

それも至って簡単。

答えは、白。

そんなことを、頭の中に入れながら、お部屋のお色直しをしては、いかがでしょうか。

同じ部屋でも、ずいぶん変わった雰囲気の部屋に変わることができます。

by kakizaki

2010年11月02日更新