スタッフ柿崎社長ブログ

7割が「自然素材を使いたい」

新建ハウジングさんで、今後3年以内に注文住宅を建設する計画がある27~65歳までの全国の男女437人を対象に「自然素材」について調査を実施しました。

「自然素材」とは、「無垢の木材、自然由来の塗料や壁紙」と定義しています。

調査の結果

「できる限り自然素材を使いたい」         22.9%

「どちらかと言うと自然素材を使いたい」      49.9%

合計                           72.8%

実は、弊社で建てるお施主様の多くが、パイン材(松系)の無垢材を好んで採用しています。

先日、お引渡しをした、 「光のダイニングに集う二世帯住宅」の家も同じ床材を使いました。

この床材の長所は、

①とても足触りの感触が柔らかい

②床が暖かく感じる

しかし短所もあります。

①キズが付きやすい

②材料がそりやすく、隙間が出来やすい

③退色しやすい

④節が抜けることもある

このように、欠点の方が、むしろ多いかも知れません。

通常自然素材は、非常に使いずらいものです。

というのも、 「自然素材はクレームになりやすい」ので、工務店は、敬遠し易いのです。

その結果、クレームになりにくい商品を各メーカーが開発し、既製品を多く使っているのが現状です。

最近は、余りにも、変わり栄えのしない既製品に飽きてきたのと、健康・環境志向と相まって自然素材を好む人が増えてきているような気がします。

しかし、自然素材は、上記のように多くの欠点があります。

私たちは、お施主様に自然素材の特徴、使い勝手やメンテナンスの仕方をきちんと説明しなければなりません。

説明不足がクレームに繋がってしまうケースが結構多いのです。

自然素材というと何となく耳障りが良いので、尋ねられると、「自然素材がいいね」とついつい言ってしまうのだとは、思いますが、そこは、お施主様も、注意が必要です。

しかし、お施主様は、家づくりは、通常初めてですので、当然私たちが情報を提供する必要があります。

これから、益々、自然素材が好まれるとしたら、むしろ私たち造り手が、お施主様がもっと解り易く理解出来るように、勉強しなければらないですね。

サーーー 勉強、勉強。

by kakizaki

2010年11月25日更新