スタッフ柿崎社長ブログ

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グラスウールへのこだわり

弊社の建物の断熱材には、グラスウールを使用しています。

グラスウールという素材にこだわって使用しているのには、いくつかの理由があります。

①環境に優しい素材である

グラスウールは、原料の80%以上がリサイクルガラスです。

しかも使用後も再生可能な素材です。

 

グラスウールと硬質ウレタンのLCCO2を比較すると

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硬質ウレタンの断熱材とCO2発生量を比較した場合、グラスウールは、最初の製造時にCO2発生量がグラフのように非常に少ないため、仮に50年後を想定した場合、総トータルのCO2排出量を大きく削減できます。

断熱効果によるCO2をいくら減らしても、元々の製造時にCO2を多く排出していては、何もなりません。

 即ち、ライフサイクルCO2(LCCO2)を比較することが大切なのです。

※建物の建設から運用、解体までのライフサイクルを通して排出される二酸化炭素(CO2)の量をLCCO2といいます。この量で、建物が与える地球温暖化への影響を評価できます。

②法定不燃材である

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グラスウール

 

 

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押出法ポリスチレン

 

 

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硬質ウレタン

 

 

 

グラスウールは、焦げることはありますが、燃焼することはありません。

発泡系の断熱材は、燃焼と同時に有害ガスも発生します。

断熱材は、住宅全体を包みますので、非常に多くの量を使います。

よって一旦火災になると、人間に与える影響は、とても大きいのです。

人間に出来る限り害を与えないような材料を選ぶことが大切だと思います。

 

③白蟻の被害を受けにくい

白蟻が建築資材で害を及ぼさないのは、鉄とガラスだそうです。

そのため、白蟻被害に一番合い易い基礎断熱には、ガラス繊維からできている撥水性の高いグラスウールを使用する方法が開発されました。

通常、今でも、発泡系断熱材を使うのが主流ですが、弊社は、このやり方に切り替えました。

しかし、何しろグラスウールは、フワフワしていますので、化粧モルタルにヒビが割れ易いのが欠点です。

表面のクラックの心配はありますが、将来のことを考え、あえて変更いたしました。

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④価格は、発泡に比べ安価である

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私は、断熱材の厚みを出るだけ厚くして使用したいと思っています。出来ることならば、全棟50~100㎜くらい付加断熱をしたいくらいです。

なぜならば、断熱性能は、断熱材の厚さに正比例するからです。

限られた予算の中で、建物の性能をより良くするためには、まして量を多く使う部材は安価なものを選定することが非常に大切です。

⑥吸音性が高い

コンサートホールの壁や天井の吸音材として、グラスウールが使われているのを知っているでしょうか。

楽器教室やオーディオルームなどに使用すると、反響がほとんどない部屋を造ることも可能です。

⑦経年変化しにくい

 素材そのものの特性をいつまでも持ち続けています。

 

このように、多くの利点がグラスウールにはあるのです。

by kakizaki

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2009年06月23日更新

ケントハウスさん現場見学

6月4日に札幌にある住宅会社のケントハウスさんを訪問致しました。

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札幌市内にある住宅を見学させて頂きました。

実は、ケントハウスさんには、二年程前に一度お邪魔させていただています。

今回、見せていただいた建物は、住宅というよりは、まるでブティックのようなお洒落な物件でした。

ケントハウスさんの建物は、とても、木造住宅とは思えないフォルムです。

 

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 車庫

 

 

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2階リビング

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風呂・トイレ

ケントハウスさんの素晴らしいところは、既製品を使わず、全て設計し、オーダーメイドしているところです。

住宅会社で、ここまでこだわっている会社は、そうそうありませんね。

私にとって、とても刺激になった一日でした。

社長様はじめ、スタッフの皆様ありがとうございました。

by kakizaki

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2009年06月16日更新

プリウスのような家に住もう!

6月5、6日に新木造住宅技術研究協議会の総会に出席してきました。

その際に、室蘭工業大学の鎌田教授が基調講演で話していた言葉で、『私達は、プリウスのような住宅を造っているのです』とおっしゃっていました。

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新住協の仲間の家づくりの内容の説明する上では、非常に解り易い表現だと思います。

即ち、建設時のイニシャルコストは、少々高めかも知れませんが、燃費のよい住宅を建てようという考えです。

確かに、現在のガソリンや灯油価格では、ブリウスも私達が建設する住宅も、建設費用をペイできるかというと、ちょっと難しいものがあります。

しかし、環境に対する政策は、厳しさを増していくのは目に見えています。

ガソリン、灯油価格が倍、3倍になる可能性だってあり、環境税などが創設されるかも知れません。

世界は、低炭素社会に向けて進まざるを得ないのです。

 

ところで、トヨタとホンダは、ハイブリッド車を販売しています。

日産と三菱は、その技術に遅れたため、電気自動車を開発中です。

本当に、電気自動車は、CO2削減に寄与するのでしょうか。

確かに、電気自動車自体は、CO2排出量はゼロかもしれません。

しかし、電気は、つくられる段階で多くのCO2を排出して、各家庭に送られてきているのです。

 

私は、時々、蓄熱暖房機や電気温水器を使ったオール電化住宅は、燃料費は確かに安いが、エネルギーそのものは、通常の住宅の倍近く消費していること、説明してきました。

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新木造住宅技術研究協議会提供

 

現在、電力会社は、その状況を十分解っているため、ヒートポンプ式を使った、給湯機(エコキュート)や暖房機を開発するのに躍起になっています。

しかし、今のところ、ヒートポンプを採用しても、通常の灯油を使ったほうが、エネルギーは少なくて済みます。

 

このように見ると、

私達が造る灯油の消費量そのものを減らそうとする住宅は、トヨタのブリウス、ホンダのインサイトで、オール電化住宅が日産と三菱の電気自動車のように見えるのは、私だけでしょうか。

by kakizaki

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2009年06月12日更新

温暖化ガス、05年比15%削減は本当に可能か?

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2020年までに、温室効果ガスを、2005年比15%削減することを、政府が6月10日に発表しました。

その大きな柱が

①太陽光発電の導入量を現状20倍

②新車販売の50%が次世代自動車

③新築住宅の約8割を断熱などの基準を満たした省エネ性能に高いもの

だそうです。

2020年ということは、あと11年しかありません。

私は、住宅建設に携わっていますが、仮に、お施主様の8割が高断熱住宅を求めたとしても、それを本当の意味で施工技術を提供できる業者がいるのか、大きな疑問です。

現状は、中途半端な情報と技術を持った業者が、儲け主義で建設するのが、関の山だと思います。

〔実は、半端な断熱住宅(名前だけの高断熱住宅)は、かえってエネルギーを消費します。〕

建設に携わっている建築の専門家でさえ、高断熱住宅は、必要ないと思っている方は、まだまだ多くいます。

高断熱住宅は、約20年をかけて、やっとQ=1(キューワン)住宅まできました。

しかし、こんな住宅は、まだまだ特別な住宅です。

政府で言っている基準を満たした省エネ性能のレベルは、はっきりしませんが、現況の断熱に対する住宅業者の技術は、余りにもお寒い状態です。

数字だけは、先走っていますが、相当難しい目標に見えます。

政府は、高断熱住宅以外の住宅を建設してはいけないぐらいの、思い切った政策をとらないと、私は、この目標は、絵に描いた餅のように見えます。

by kakizaki

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2009年06月11日更新

『環境ネットやまがた』を知っていますか?

NPO法人 『環境ネットやまがた』を知っていますか?

この会の設立趣旨の全文を下記に掲載しますと、

 

本会の前身である「やまがた環境カウンセラー協議会」は、環境省で定める「環境カウンセラー制度」登録者によって、平成10年12月に設立された。平成15年12月の時点で会員数は20名となっており、環境保全に関する啓発活動や関係機関、団体、教育機関等に対する講師派遣などの活動を積極的に行ってきた。

地球温暖化、オゾン層の破壊、エネルギー問題、廃棄物問題、化学物質による環境汚染など、我々を取り巻くさまざまな環境問題は、すでに国や企業のレベルを超え、我々市民も、その問題を強く意識して、自らが行動を起こしていかなくてはならない時期に達している。

これらの状況に鑑み、同協議会設立5周年にあたる平成15年を機に、我々環境カウンセラーが中核となり、市民レベルまでを巻き込んだ様々な環境保全活動を展開していくため、「やまがた環境カウンセラー協議会」を発展的に解散し、「環境ネットやまがた」を設立し、特定非営利活動法人の認証を目指すこととした。

このことにより、環境カウンセラーのみならず、志を同じくする人たちの組織化を図り、様々な既存環境関連団体や環境に関心のある幅広い人材とのネットワークを形成し、上意下達ではない、市民レベルの草の根的な環境保全活動を推進展開していくための基盤が形成されることとなる。

また、併せて、行政機関等からの環境保全に関する様々な委託事業を受託できるような体制づくりができるものと考えている。

「一人でも多くの仲間を増やし、自らができる範囲の中で行動を起こし、それを広げていく」といった息の長い地道な活動を展開していくことが、かけがえのない地球環境と山形の豊かな自然環境を守り、子孫に残していくことにつながるものと信じてやまない。

 

即ち、市民レベルで、環境を考えている仲間を募って、それに行政としても、一緒活動していこうという会です。

この会には、2009年2月4日のブログで紹介した、東北芸術工科大学の三浦秀一准教授が顧問として、参加されています。

この会のホームページのトップページの左側にある山形県の省エネ住宅に弊社の建物が掲載してあります。

施工実例の紹介(庄内エリアの紹介)の中に載っています。

 

三浦先生は、木質バイオマスの有効活用にも取り組んでいらっしゃいました。

果樹の剪定によって持ち込まれた枝を敷きわらの代替品やバイオマス発電所の燃料にするようです。

3月17日の山形新聞に載っていましたので、紹介しておきます。

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by kakizaki

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2009年06月10日更新

熱回収率70%

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パナソニック社の熱交換型換気扇は、熱回収率が70%と、非常に高効率な換気扇です。

実は、スティーベル社に90%熱交換できる商品もありますが、

①価格が高い

②施工性が悪い

③メンテナンスに手間がかかる

などの問題があり、総合的に判断して写真のパナソック商品を選定しています。

これは、これで優れものの商品なのですが、実は、 続きを読む

2009年06月03日更新

長持ちの秘訣

住宅の長持ちの秘訣は一体なんでしょうか。

実は、2005年の夏に約90年前に建設した建物の改装工事をしました。

場所は、鶴岡カトリック教会の司祭館の食堂部分です。

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カトリック鶴岡教会天主堂(1903年建設)            続きを読む

2009年06月01日更新

理想の床下暖房システム

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従来の在来木造住宅は、通常床下は、外部扱いですが、新木造住宅研究協議会が開発した床下暖房システムでは、基礎を断熱することにより、室内として扱います。

この暖房システムの特徴は、床下そのものを暖房しますので、足元が温かいことです。

人間は、足元が暖かいと、体全体が温まります。

いつも、床暖房と間違えられるのですが、 続きを読む

2009年05月27日更新

一室複数灯計画・明かりだまり

一室複数灯計画は、2008年12月13日のブログで書きましたが、改めて詳しく紹介したいと思います。

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上の図のように、照明は色々なやり方があります。

あかりを使って室内の演出をする場合、空間に広がりをもたせることが大切です。

そこでおススメなのが、 続きを読む

2009年05月23日更新

理想の住まいへ

新しいホームページの目次に、家づくりガイドを設けました。

それをクリックするとコスモホームのスタイルのコーナーへと繋がります。

まだ見ていない方は、是非一度開いてみてください。

コスモホームのスタイルは、弊社の住宅の建て方を六つの項目に分け、説明しているコーナーです。

出きるだけ簡潔に説明しているつもりですが、理解して頂けるでしょうか?

少々説明不足のところもありますので、機会を見ながら補足してゆきたいと思います。

まず、最初は「理想の住まいへ」です。

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お施主様にとっては、ちょっと面倒かもしれませんが、設計をする前に、『家づくりプランシート』に家づくりに対する 《想い》 を記入して頂いております。

このシートは、私達にとって、非常に大切な情報源になります。

家づくりで一番大切な事は、お施主様がどのような住宅を建てたいかを私達が十分に理解できるかにかかっています。

とにかく、このシートに家づくりに対する希望を、いっぱい書いて下さい。

その書いてある内容と、お施主様との会話の中から、私達は、お施主様にとって何を提案できるかを考えていきます。

私達は、お施主様が単に希望する住宅を図面化すれば良いとは思っていません。

お施主様が考えている家づくりに何かプラスアルファーできないか、何か面白いご提案ができないかをいつも考えています。

私達がプレゼンしたものがお施主様に認めていただいた時は、設計者として、非常に嬉しく思います。

提案が、お気に召さないときは、遠慮なく言ってください。

断っては、申し訳ないとは、決して思わないで下さい。

お互いが、気まずい関係になってしまいます。

お施主様と設計者がお互いに信頼をし、何でも言い合える関係づくりをすることが大切です。

『お施主様に喜んで頂ける』、これが私達の最終的な目的です。

by kakizaki

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2009年05月22日更新