パナソニック社の熱交換型換気扇は、熱回収率が70%と、非常に高効率な換気扇です。
実は、スティーベル社に90%熱交換できる商品もありますが、
①価格が高い
②施工性が悪い
③メンテナンスに手間がかかる
などの問題があり、総合的に判断して写真のパナソック商品を選定しています。
これは、これで優れものの商品なのですが、実は、ちょっと面白い換気システムがあります。
2008年8月22日のブログでも紹介したMS調湿換気システムです。
この換気システムの良いところは、実に原理が単純なところです。
湿度と部屋の二酸化炭素の量が正比例することに、目をつけ、室内の換気を湿度で調整しています。
即ち、室内の空気の汚れによって、直に風量調整しますので、必要な分だけ換気していることになります。
これは、私が考える省エネ『必要な時に、必要な分だけ使用する』という基本概念にピッタリです。
しかし、問題は、減らした換気量が計算できない ところです。
まさしく、湿度という自然相手ですので、正確なところは、出しようがありません。
しかし、実験結果を基に予想は出来ます。
是非、減らした換気量を計算できる根拠を早く作って、Q値(熱損失係数)計算に反映できるようにしてもらいたいものです。
積極的に採用して行きたいと思っています。
私は、単純な原理が大好きです。
by kakizaki
2009年06月03日更新