スタッフ柿崎社長ブログ

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日本初の「パッシブハウス」登場

今、断熱住宅の一番ホットな話題の人は、『森 みわ』さんでしょう。

森さんは、日本初のパッシブハウスを鎌倉に建設しました。

その内容が一冊の本になり私も、早速読ませていただきました。

内容的には、日本の断熱住宅は、ヨーロッパのそれに比べいかに立ち遅れているかを指摘しています。

彼女の説明によると、

日本の基準は、EUの住宅省エネ基準の1/3の性能しかありません。

しかも、年間150棟以上建設する大手ハウスメーカー(全国で約100社)だけが対象です。

ですから、私たちのような、零細企業の住宅会社は、国で定める断熱基準はありますが、義務化ではありません。

即ち、スカスカ住宅を建築しても、何ら問題がありません。

これでは、いつまでたっても、断熱性の高い住宅が日本に増えるとは、到底思えません。

いかに、日本の断熱基準があまいかが解ります。

おおざっぱに、住宅の断熱性能を順番に並べると

次世代省エネ基準(国土交通省基準)

   ↓

Q1住宅(NPO法人 新木造技術研究協議会基準)

   ↓

パッシブハウス(EU基準)

   ↓

カーボンニュートラルハウス(CO2排出量ゼロの住宅)

という並びになりそうです。

今後、森さんが提唱している、EUで進められているパッシブハウスと日本で進められているQ1住宅が、今後融合されて、新しい基準が生まれるかもしれません。

いずれにしても、この基準を義務化にしなければ何ら意味がありません。

日本の法律の早々の見直しが必要だと思います。

もし、義務化しようとしたら、ハウスメーカーや工務店から“厳しすぎる”と相当の反対の声が上がることが予想できます。

道程は、厳しいでしょうね・・・

2010年03月23日更新

カーボンニュートラルハウスって何?

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山形県に東北芸術工科大学があります。

その大学の先生たちが中心になって

『未来住宅  カーボンニュートラルハウスの教科書』

という本を出版しています。

「カーボン=炭素」「ニュートラル=中立」で、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を増やさないという意味です。

これは、まさしく、私たちが、目指している住宅そのものです。

結論から先に言いますと、カーボンニュートラルハウスを実現するためには、下記の二点に集約できます。

 

①徹底的に省エネルギーとする(建物を高断熱住宅にし、化石燃料の使用量を抑える)

②化石燃料ではなく、再生可能エネルギー(太陽光発電、※バイオマスエネルギーなど)をつかう

 

①は、私が、会社設立からごだわってきた高断熱住宅です。

私は、新築住宅では、高断熱住宅以外は、造ってきませんでした。

幸い、私のお客様で、高断熱住宅を断る方は、誰もいませんでした。

というより、私の話を聞いて、お客様から、高断熱住宅以外の建物の依頼はできないと判断していたのだと思います。

私は、日本の新築住宅が、全て高断熱住宅に義務化になると思っています。

恐らく、それ程遠くない将来。

 

②は、実は、これからのり大きな課題です。

2月6・7日に内覧会をした『薪ストーブが楽しいナチュラルハウス』の薪は、まさしく再生可能エネルギーです。

この時は、悪天候にも関わらず多くの方に来て頂きました。

この場を借りて、お礼申し上げます。

中には、薪ストーブだけを見に来て頂いた方もいらっしゃいました。

薪ストーブへの関心の高さを改めて認識いたしました。

薪ストーブは、地球環境には、とても優しい設備です。

しかし、薪集めがとても大変です。

よほどやる気のある人でないと、長続きはしないようです。

そこで、最近は、ペレットストーブが人気があります。

太陽光発電は、まだまだ値段が高くて、今のところ、私は、様子見です。

私の考えでは、10年で設備費が回収できるかが、一つの目安です。 

 

私は、日本も、遅かれ早かれ、誰しもが、カーボンニュートラルハウスに向かって家づくりをしなければならない時代が必ず来ると思っています。

実は、イギリスでは、既に法制化されています。

イギリスでは新築住宅を対象に2010年25%削減規制。2013年に44%削減。2016年にはゼロカーボンという段階的な基準を設置しました。

アメリカやフランスでも削減目標を出しています。

このように、世界の住宅は、カーボンニュートラルハウスへ向かっているのです。

 

※生物資源(木材、紙、動物の死骸、プランクトンなど)から得られる有機物を利用した循環型エネルギーで、再生可能エネルギーの一つ。バイオマスを燃焼すると、化石燃料と同様にCO2が発生するが、植物の場合は成長過程で光合成によりCO2を吸収しているため、ライフサイクル全体でみると大気中のCO2の収支はゼロである。
薪や動物の糞を燃やすといった単純な利用から、サトウキビからエタノール燃料をつくることや、生ゴミによる発電など、化学的な利用までさまざまである。有限な化石燃料の代替エネルギーとしても有用である>

 

by kakizaki

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2010年02月16日更新

スマートグリッドって知っていますか?

先日、NHKスペシャル『自動車革命』という番組をみました。

その中の言葉に『スマートグリッド』という単語がでてきました。

私も、始めて聞く言葉です。

 

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詳しくは、大和総研さんのHPをご覧下さい。

 

今までは、電力会社から、電力を消費する所に電気を供給しているだけの一方通行の流れだけでした。

しかし、今、画期的なことが起きようとしています。

これからは、太陽光発電・風力・バイオマス・地熱(再生可能エネルギー)など電力をつくる場所が至る所に分散するとともに、自然相手の発電が多いため、供給量が安定しますせん。

即ち、電力を供給できる場所と、電力が必要としている場所が、マッチングしません。

そこで考えられているのが、 『スマートグリッド』という方法です。

意味は、『賢い電力網』ということです。

要するに、

ITを活用して再生可能エネルギーを含んだ電力網全体の需給の効率化最適化を行う仕組み」

を進めていこう考えです。

電力を供給できる所と、電力を必要としている所をコンピューターを使って結び、電力を効率よく使っていこうとする仕組みです。

その中心になろうとしているのが、何と「グーグル」です。

グーグルがもっている膨大なネットワークを使って今動き始めようとしています。

このシステムを使って、作り出した再生可能エネルギーをできるだけ効率よく、消費することができるようになり、結果として、二酸化炭素排出量を削減できる可能性が出てきたのではないかと、期待しています。

 

石炭や石油を燃料とした機械による産業革命を第一次産業革命とするならば、これは、ひょっとしたら第二の産業革命になるかもしれません。

  『環境を汚染しにくい燃料(再生可能エネルギー)により、電気エネルギーをつくりそれによって生産する社会』

もし、こんな事が実現できたら、エネルギーの電力化が一気に進むことになるでしょう。

そして、住宅や自動車などありとあらゆる物が電化にならざるをえないでしょう。

そういう意味で、エネルギーの媒体は、電気になることは間違いないと思います。

 

世の中が、一変しそうな気がします。 

もし、電気自動車が主流になったら、自動車産業界は、激変すると思われます。

車で一番難しいのは、エンジンです。

しかし、エンジンが単なる電気のモーターになったら、子供がもっている電池で動くおもちゃと同じです。

すなわち、自動車は、特別な産業が造る時代から、世界のあちこちの小さな町工場で造る産業へと・・・。

車は、家電の一部になり、電気屋さんのコーナーで販売されるかも知れません。

そして、今までに見たことないような、斬新なアイディアの自動車がいっぱい開発されるでしょう。

 

住宅に於いても、オール電化になることは間違いないでしょう。

もちろん、太陽や風などの自然エネルギーを活用するように工夫された、住宅デザインになっていくでしょう。

しかし、スマートグリッグを活用した電気が主たるエネルギーとなると思われます。

再生可能エネルギーを最大限に活用し、その住宅が実質どのぐらいの二酸化炭素を排出しているかをはっきり確認できるような仕組みをつくり、環境を汚染する部分については、環境税を支払う。

 私は、そんな住宅になるのではないかと思います。

 

世の中は、どんどん変わろうとしています。

私達が思っている以上の速さで・・・

 

by kakizaki

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2009年11月02日更新

二酸化炭素排出の実態

新しい政府が、1990年比25パーセントの温室効果ガスの削減を国連の場で表明し、世界から注目を集めています。

ここまで、はっきり言い切った訳ですから、もう後戻りはできませんね。

日本が、進まなければならない道は、決まりました。

 

世界の二酸化炭素排出の現状は、いったいどうなっているのでしょうか。

 

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アメリカと中国で世界の約4割の二酸化炭素を排出しています。

なんと言っても、この二カ国が参加しないと。二酸化炭素削減は、まず無理と言えるでしょう。

それでは、日本はというと、

 

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 日本の二酸化炭素排出量は、確実に増加傾向にあります。

これを減らそうというわけですから、並大抵の努力では、できませんね。

1990年の25パーセント減を計算すると、1970年の二酸化炭素排出量とほぼ同等です。

1970年の棒グラフを見ると産業部門は、そんなに極端な増え方をしていません。即ち、各産業界は、いかに省エネルギーに真剣に取り組んできたかが伺えます。

即ち、問題は、民生部門、運輸部門、エネルギー転換部門であることがわかります。

 

 一般家庭に目を向けると、

 

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世帯当りにの二酸化炭素排出量は、ガソリンと、電気で約7割を占めています。

日産自動車が二酸化炭素削減に寄与するとして、電気自動車を開発していますが、これを見てわかるように、ガソリンが電気に変わるだけで、私は何ら解決にならなと思うのですが・・・?むしろ、今の技術では、二酸化炭素が増加するのではないかと懸念しています。

同じ電気自動車でも、ソーラーカーなら話は別ですが。

私は、自動車は、当面ハイブリット車や燃料電池車が、中心になるべきだと思います。

 

家庭で二酸化炭素排出量を減らすためには、いかに電気の使用量を減らすにかかっているのではないかと思います。

即ち、深夜電力が安いからといって全体として電気の使用量が増えるようなシステムは、もうこの辺で止めるべきです。

もし、環境税を導入するのであれば、化石エネルギー消費量ときちんリンクさせ、消費量の多い場合は課税し、少ない場合は、軽減するなどの施策をとるべきです。

経済性と二酸化炭素排出量が連動するようにしなければ、多くの人は、お金が安い方へ安い方へと動きます。(これは、当然のことです。)

 

私は、家庭の二酸化炭素排出量を減らすためには、『二酸化炭素排出量の見える化』が必要だと思います。

このようなシステムづくりをし、各家庭が目標をもって、この問題に取り組んでいくようにしたらいかがでしょうか。

 

これからの日本は、どんどん変わります。

また、世界もどんどん変わります。

そして、建物を取り巻く環境もどんどん変わります。

しかし、向かう方向は、決まりました。

キーワードは、『環境』です。

それに対応できない企業は、淘汰されてしまいます。

弊社も将来を見据えた家づくりを目指したいと思います。

by kakizaki

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2009年09月28日更新

太陽光発電は何年で元がとれるか?

 7月30日のブログ『太陽光発電は3~5年後を目途に』を書きましたが、もう少し具体的な数字で計算してみたいと思います。

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高畠町に高畠町総合交流プラザが平成19年4月にオープン致しました。このプラザの目的は、

 

高畠町総合交流プラザには、高畠地区公民館、子どもセンター、町民活動支援センターなどの

機能があり、多くの町民が集い、交流することが出来る多目的施設です。

【施設の概要】

構造/鉄骨造2階建 延床面積 約2,060㎡

場所/まほろば通り商店街(旧山形銀行高畠支店跡)

機能/①高畠地区公民館:研修室、調理実習室や音楽練習室があります。

   ②子どもセンター:子育ての応援やファミリーサポートを行います。

   ③町民活動支援センター:交流ルームを設け、町民活動の支援を行います。また、国際・

    地域間の交流活動を支援します。

その他/◎太陽光発電や雨水を利用するなど環境に配慮した施設です。

    ◎安心・安全にお使いいただけるバリアフリーの施設です。

 

その他の項目にもあるように、太陽光発電を設置して、そのデータが公表されています。

財団法人 東北産業活性化センターさんのHPに平成19年度と平成20年度の発電電力量が出ています。

それによると、

平成19年度 9,164kWh

平成20年度 9,453kWh

システム出力が10kWですので、高畠町では、1kw当り900~1,000kWhの発電量と見当をつけることができます。

このデータを基に、私の家を例に試算してみます。

通常家庭用の太陽光発電は3kWですので、1kW当り950kWhの発電量と仮定すると年間2850kWの発電量が見込まれます。

東北電力さんの場合通常1kW当りの電気代が26.75円ですので、2850×26.75=75,435円/年を太陽エネルギーで造ったことになります。

(我が家は、五人家族で、平成19年の電気の消費量は、7057kWですので余剰電力の売電は、ほとんど期待はできません。)

太陽光発電の設備費は、210万~250万円(3kW)程度と言われています。

国の補助金21万円(7万円/1kW)

酒田市の補助金6万円(2万円/1kW)

を利用しても、設備は1,830,000(基の設備を210万円と仮定)となります。

この設備費を発電電力代で割ると1,830,000÷75,435=24.26

即ち、この設備の元をとるためには、24年間かかることになります。

24年もかかるのであれば、私の家では、太陽光発電を設置するのは、難しいですね。

仮に半分の設備費(915,000円)にしても、12年かかることになります。

10年で元を取るためには、陽光発電の設備費が70~80万円程度で出来ないと無理だという計算になります。

太陽光発電の普及は、この辺がポイントのような気がします。

とにかく、設備費を現在の1/2、1/3になるように、努力して頂かないと・・・

by kakizaki

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2009年08月17日更新

木は循環型社会の優等生

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木は、皆さんも知っているように大気中の二酸化炭素を吸収し、成長していきます。

即ち、大気中の二酸化炭素を吸収することによって木材という形にして、二酸化炭素を固定化しているのです。

私達は、その木材を利用して、木造住宅をつくり、生活しています。

そして、古くなった住宅の木材は、一部再利用し、また、不要な廃材は燃焼することによりエネルギーとしても活用していきます。

その際、木材に固定されていた二酸化炭素は、大気中に放出されます。

しかし、その放出量は、元々大気中に存在していたものを吸収していた量ですので、全体としての二酸化炭素の量は変わりません

このように、木は、循環型材料ということができます。このような材料をバイオマスと言っています。

通常、住宅の種類は、

①木造

②鉄骨造

③コンクリート造

にわけられます。

そして、鉄骨住宅やコンクリート住宅を造る際は、木造住宅の約3~4倍の大量の二酸化炭素を排出しながら、その量を再度吸収することは、ありませんので、これらの建物は、建設する段階で、省エネルギーとは言えません。

即ち、木造住宅は、循環型社会に最適なスタイルと言えます。

もっというならば、木材を暖房の燃料にすると、暖房の際の二酸化炭素発生量はゼロですので、二酸化炭素排出量を極端に減らすことができます。

石油の価格が上がったときは、薪ストーブやペレットストーブなどが話題になりましたが、価格というより、木質バイオマスとして、今後益々注目を集めると思われます。

ただ、取り扱いが少々面倒であるのが難点です。

これからの社会は、多少の使い易さを犠牲にしながらも、環境に優しい快適な住空間を目指さなければならないと思います。

by kakizaki

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2009年08月01日更新

太陽光発電は3~5年後を目途に

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2009年7月26日(日曜日)山形新聞

山形新聞など東北6県の主要7新聞社は、地域の活性化策を多角的に提案する新たなプロジェクト『東北発 ニッポン元気会議』を展開していくそうです。

記事の内容は、そのままHPに載っていましたので、参考にして下さい。

初回のテーマが「産業・新エネルギー」です。

太陽光発電について、渡辺昇治氏(経済省資源エネルギー庁新エネルギー対策課長)は、設置コストの課題について、「3~5年後には、250万円前後の現在の半分程度となるよう取り組む」と明確なターゲットを示しています。

現在の補助金制度は、9万円〔7万円/kw(国)+2万円/kw(酒田市)〕×3kw=27万円ですので、実質223万円かかります。

それを10年で元をとるためには、18600円/月を太陽光発電で稼動しなければなりません。

この金額は、私の家の一ヶ月の電気代にだいだい相当しますので、10年でペイするためには、全て太陽光発電で賄わなければならない計算になります。

これは、現実的に無理ですね。

しかし、設置コストが半分の125万円ならば、10400円/月を太陽光発電で稼動すればよいので、かなり現実味が帯びてきます。

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2009年7月24日(金曜日)

太陽光発電の余剰電力の買取制度が来年の4月からいよいよスタートする予定です。この制度の運用と設備の10年以降のメンテナンス代がどのくらいかかるのかが大きなポイントだと思います。

いずれにしても、私達の家の屋根に太陽光パネルが設置される日は、そう遠くないようです。

by kakizaki

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2009年07月30日更新

照明器具の主流は、蛍光灯からLEDへ

6月24日に、仙台夢メッセで開催された、パナソニックの新商品内覧会に参加してきました。

昨年、始めて参加させて頂いたのですか、今年は、ビックリです。

昨年の展示会場では、蛍光灯照明が主流で、LED(発光ダイオード)照明は、わずかなコーナーしかありませんでした。

ところが、今年は、まったくの逆転で、主流照明は、LEDでした。

パナソニックさんが、いかに環境を意識して今回の内覧会をしたかがよくわかりました。

いやー、まさしく時代の流れですね!!!

時代が変わるときとは、どんどん早いスピードで変わるものなのでしょうね。

 

ここでちょっとLEDの特徴をまとめてみると・・・

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LEDは白熱灯や蛍光灯に比べて、長寿命なことが大きな特徴です。

次に視認性が良好で屋内外を問わずに幅広く使えること。

身近な例では最近の交通信号機です。

そして器具の小型化が容易で照明器具として自由な設計が可能になること。

また小電力でも点灯可能なため、省エネや環境への配慮にも貢献します。

通常使用している54Wの白熱灯は、7.8WのLED照明に相当します。(電球型蛍光灯は12Wに相当)

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消費電力が80%も削減できるので、省エネルギー効果は、抜群です。

さらに熱線や紫外線をほとんど含まず、調光・点滅が自在など、いくつもの長所が挙げられます。

このように、LED照明の開発は非常に早く、使い勝手も、殆ど白熱灯と同じで、とても使い易くなっていました。

但し、問題は価格です。価格は、まだまだ高く、これからの大きな課題です。

 

今日の新聞に、LEDの次の照明器具になるであろう『有機EL照明』の記事が載っていました。

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有機ELは、面発光が特徴で、LEDは、スポットライト的な使い方になるであろうとの事です。

いやー、世の中どんどん変わっていきます。

私も、時代に乗り遅れないように、勉強してゆかなくては・・・

この有機ELは、山形県米沢市にある有機エレクトロニクス研究所というところで開発しています。

山形にも、すごい会社があるんですね。

by kakizaki

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2009年06月25日更新

電気代1/4以下

照明器具は、出来るかぎり、蛍光灯ランプのものを選定しています。

白熱灯照明に比べ、照明器具代は、少々高めですが、ランプの寿命が、約6倍、電気代が約1/4と、結果的に安く上がります。

しかし、白熱灯色の蛍光灯照明はあるのですが、白熱灯色独特の趣のある雰囲気がなかなかだせないのが欠点です。

 

先日、私の自宅のお風呂の電球が切れたのでパナソニックのパルックボール プレミアに変えました。

通常54Wの白熱電球の明るさが必要な浴室が、たった10Wの蛍光灯の電球で済みます。

スイッチを入れた瞬間は、少々暗いのですが、だんだんと明るくなります。

最初は、ちょっと違和感がありましたが、慣れてしまえばたいした問題ではありません。

省エネルギーのためには、少々の不便は、我慢しなければなりませんね。

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※1
2007年3月6日現在。国内電球形蛍光灯分野において(無電極タイプをのぞく)。(当社調べ)


※2
D形E17口金は7ワット。


※3
10000時間。使用時、電気代は0.022円/Whで算出。

 

照明に限らず、出来るだけ省エネルギー商品を選定するようにしています。

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バナソニックの便座ビューティトワレは、私達のお薦め商品の一つです。

上のうたい文句のように、使用するときにだけ、温めるという優れものです。

(但し、室温が18℃以下の場合、約18℃まで便座を保温しています。)

 

最近の、便器も各メーカーとも、節水型を開発しいてます。

5~6リットル程度で、排水できますので、昔のタイプのトイレに比べ半分以下の水量で済みます。

トイレを交換していただくだけでも、結構な省エネルギーになります。

皆さんも、是非エコ換えをしてはいかがでしょうか。

 

灯油ボイラーを選定する場合も、ちょっと気を付ける必要があります。

私は、決して貯湯タイプは、選びません。

このタイプは、ボイラを使用していないときでも、少量のお湯を温めるため、電気と灯油を消費します。

誰もボイラを使用していないのに、ボイラが燃焼したらこのタイプです。

 

このように、一つ一つの商品を省エネルギーという観点から選定をしています。

by kakizajki

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2009年06月13日更新

温暖化ガス、05年比15%削減は本当に可能か?

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2020年までに、温室効果ガスを、2005年比15%削減することを、政府が6月10日に発表しました。

その大きな柱が

①太陽光発電の導入量を現状20倍

②新車販売の50%が次世代自動車

③新築住宅の約8割を断熱などの基準を満たした省エネ性能に高いもの

だそうです。

2020年ということは、あと11年しかありません。

私は、住宅建設に携わっていますが、仮に、お施主様の8割が高断熱住宅を求めたとしても、それを本当の意味で施工技術を提供できる業者がいるのか、大きな疑問です。

現状は、中途半端な情報と技術を持った業者が、儲け主義で建設するのが、関の山だと思います。

〔実は、半端な断熱住宅(名前だけの高断熱住宅)は、かえってエネルギーを消費します。〕

建設に携わっている建築の専門家でさえ、高断熱住宅は、必要ないと思っている方は、まだまだ多くいます。

高断熱住宅は、約20年をかけて、やっとQ=1(キューワン)住宅まできました。

しかし、こんな住宅は、まだまだ特別な住宅です。

政府で言っている基準を満たした省エネ性能のレベルは、はっきりしませんが、現況の断熱に対する住宅業者の技術は、余りにもお寒い状態です。

数字だけは、先走っていますが、相当難しい目標に見えます。

政府は、高断熱住宅以外の住宅を建設してはいけないぐらいの、思い切った政策をとらないと、私は、この目標は、絵に描いた餅のように見えます。

by kakizaki

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2009年06月11日更新