先日、NHKスペシャル『自動車革命』という番組をみました。
その中の言葉に『スマートグリッド』という単語がでてきました。
私も、始めて聞く言葉です。
詳しくは、大和総研さんのHPをご覧下さい。
今までは、電力会社から、電力を消費する所に電気を供給しているだけの一方通行の流れだけでした。
しかし、今、画期的なことが起きようとしています。
これからは、太陽光発電・風力・バイオマス・地熱(再生可能エネルギー)など電力をつくる場所が至る所に分散するとともに、自然相手の発電が多いため、供給量が安定しますせん。
即ち、電力を供給できる場所と、電力が必要としている場所が、マッチングしません。
そこで考えられているのが、 『スマートグリッド』という方法です。
意味は、『賢い電力網』ということです。
要するに、
「ITを活用して再生可能エネルギーを含んだ電力網全体の需給の効率化と最適化を行う仕組み」
を進めていこう考えです。
電力を供給できる所と、電力を必要としている所をコンピューターを使って結び、電力を効率よく使っていこうとする仕組みです。
その中心になろうとしているのが、何と「グーグル」です。
グーグルがもっている膨大なネットワークを使って今動き始めようとしています。
このシステムを使って、作り出した再生可能エネルギーをできるだけ効率よく、消費することができるようになり、結果として、二酸化炭素排出量を削減できる可能性が出てきたのではないかと、期待しています。
石炭や石油を燃料とした機械による産業革命を第一次産業革命とするならば、これは、ひょっとしたら第二の産業革命になるかもしれません。
『環境を汚染しにくい燃料(再生可能エネルギー)により、電気エネルギーをつくりそれによって生産する社会』
もし、こんな事が実現できたら、エネルギーの電力化が一気に進むことになるでしょう。
そして、住宅や自動車などありとあらゆる物が電化にならざるをえないでしょう。
そういう意味で、エネルギーの媒体は、電気になることは間違いないと思います。
世の中が、一変しそうな気がします。
もし、電気自動車が主流になったら、自動車産業界は、激変すると思われます。
車で一番難しいのは、エンジンです。
しかし、エンジンが単なる電気のモーターになったら、子供がもっている電池で動くおもちゃと同じです。
すなわち、自動車は、特別な産業が造る時代から、世界のあちこちの小さな町工場で造る産業へと・・・。
車は、家電の一部になり、電気屋さんのコーナーで販売されるかも知れません。
そして、今までに見たことないような、斬新なアイディアの自動車がいっぱい開発されるでしょう。
住宅に於いても、オール電化になることは間違いないでしょう。
もちろん、太陽や風などの自然エネルギーを活用するように工夫された、住宅デザインになっていくでしょう。
しかし、スマートグリッグを活用した電気が主たるエネルギーとなると思われます。
再生可能エネルギーを最大限に活用し、その住宅が実質どのぐらいの二酸化炭素を排出しているかをはっきり確認できるような仕組みをつくり、環境を汚染する部分については、環境税を支払う。
私は、そんな住宅になるのではないかと思います。
世の中は、どんどん変わろうとしています。
私達が思っている以上の速さで・・・
by kakizaki