山形県に東北芸術工科大学があります。
その大学の先生たちが中心になって
『未来住宅 カーボンニュートラルハウスの教科書』
という本を出版しています。
「カーボン=炭素」「ニュートラル=中立」で、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を増やさないという意味です。
これは、まさしく、私たちが、目指している住宅そのものです。
結論から先に言いますと、カーボンニュートラルハウスを実現するためには、下記の二点に集約できます。
①徹底的に省エネルギーとする(建物を高断熱住宅にし、化石燃料の使用量を抑える)
②化石燃料ではなく、再生可能エネルギー(太陽光発電、※バイオマスエネルギーなど)をつかう
①は、私が、会社設立からごだわってきた高断熱住宅です。
私は、新築住宅では、高断熱住宅以外は、造ってきませんでした。
幸い、私のお客様で、高断熱住宅を断る方は、誰もいませんでした。
というより、私の話を聞いて、お客様から、高断熱住宅以外の建物の依頼はできないと判断していたのだと思います。
私は、日本の新築住宅が、全て高断熱住宅に義務化になると思っています。
恐らく、それ程遠くない将来。
②は、実は、これからのり大きな課題です。
2月6・7日に内覧会をした『薪ストーブが楽しいナチュラルハウス』の薪は、まさしく再生可能エネルギーです。
この時は、悪天候にも関わらず多くの方に来て頂きました。
この場を借りて、お礼申し上げます。
中には、薪ストーブだけを見に来て頂いた方もいらっしゃいました。
薪ストーブへの関心の高さを改めて認識いたしました。
薪ストーブは、地球環境には、とても優しい設備です。
しかし、薪集めがとても大変です。
よほどやる気のある人でないと、長続きはしないようです。
そこで、最近は、ペレットストーブが人気があります。
太陽光発電は、まだまだ値段が高くて、今のところ、私は、様子見です。
私の考えでは、10年で設備費が回収できるかが、一つの目安です。
私は、日本も、遅かれ早かれ、誰しもが、カーボンニュートラルハウスに向かって家づくりをしなければならない時代が必ず来ると思っています。
実は、イギリスでは、既に法制化されています。
イギリスでは新築住宅を対象に2010年25%削減規制。2013年に44%削減。2016年にはゼロカーボンという段階的な基準を設置しました。
アメリカやフランスでも削減目標を出しています。
このように、世界の住宅は、カーボンニュートラルハウスへ向かっているのです。
※生物資源(木材、紙、動物の死骸、プランクトンなど)から得られる有機物を利用した循環型エネルギーで、再生可能エネルギーの一つ。バイオマスを燃焼すると、化石燃料と同様にCO2が発生するが、植物の場合は成長過程で光合成によりCO2を吸収しているため、ライフサイクル全体でみると大気中のCO2の収支はゼロである。
薪や動物の糞を燃やすといった単純な利用から、サトウキビからエタノール燃料をつくることや、生ゴミによる発電など、化学的な利用までさまざまである。有限な化石燃料の代替エネルギーとしても有用である>
by kakizaki