住宅で熱が逃げ易いところは、いったいどこでしょうか。
上のグラフは、一般的な住宅の熱の逃げかたの割合を示しています。
このように、窓から逃げる熱がいかに多いかが分かります。
よって、住宅の断熱性能を向上させるためには、窓対策が重要であることが、理解できると思いのます。
弊社の窓の仕様は、
①樹脂サッシを基本(準防火地域は、アルミ樹脂サッシ)
②東・西・北向きガラスは、アルゴンガスいりLow-E
③南向きガラスは、普通ガラス(断熱戸付き)
を基準にしています。
東・西・北窓は、熱の損失を極力少なくするようなガラスを選択し、南は、冬太陽の熱をいっぱい取り入れる工夫をしています。
南の窓から熱が入り易いガラスは、裏を返せば、熱が逃げ易くもあります。そのために、夜は、断熱戸でしっかり閉めておくことが重要です。
上のグラフは、1地域の次世代省エネルギー基準をクリアしたときの熱に逃げかたの割合です。
このように、窓、換気、外壁がだいだい三割づつになっています。
高断熱住宅の暖房エネルギーをさらに減らすためには、
1.第1の手法 換気の熱損失を減らす
2.第2の手法 開口部の強化と太陽熱利用
3.第3の手法 断熱の強化
の三つを工夫する必要があることが分かります。
これらもことを具体的にどのように対策をたてたらよいか、私達は、いつも新木造住宅技術研究協議会を通じて、勉強しています。
その結果、国の基準である次世代省エネルギーの1/2、1/3以下の暖房エネルギーの住宅を建設することが可能になりました。
by kakizaki
2009年07月09日更新