スタッフ柿崎社長ブログ

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太陽の恵みが身に沁みます!

2月3日節分午前9時の弊社の事務所

久しぶりに太陽の恵みが事務所にささってきました。

明日はいよいよ立春、気持まで明るくなります。

この太陽の光を、利用しようというのが、パッシブデザインです。

事務所のこの大きな窓は、南向きです。

写真で日の光がどこまでさしているか実際に測ってみると、なんと4.9m。

高さが約2.7mですので、高さの約1.8倍くらいまでさしています。

朝の9時ですので、太陽の高度が低くく、建物の奥まで自然の恵みが注がれています。

事務所の窓は、ガラスが一枚ですので、断熱性が非常に低いのが実情です。

よって、事務所の場合は、太陽から受ける自然の恵みより、この窓がら逃げる熱の方が大きくなります。

弊社が建てている住宅は、ガラスはもちろんペアガラスの断熱サッシを採用していますが、南側と、それ以外の向きの窓の種類を変えています。

南側は、写真のような冬暖かい日光が室内に入りやすいガラスを選定しています。

(ちなみに、南以外は、光が入りにくく、熱が逃げにくいものを選定しています。)

それは、出来るだけ、太陽の光を取り入れ、暖房効率を上げることが目的です。

しかし、光が入りやすいということは、熱も逃げやすいので、それらの窓に、ハニカムサーモスクリーンというスクリーンをお勧めしています。

この商品は、性能は非常にいいのですが、価格が高いのが難点です。

メーカーのSEIKI GROUPさん 

もっと安くしてください!

ということで、2月の日本海側の庄内地方といえども、時には、太陽の恵みは注ぐのです。

そして、その恵みを何とか上手く利用していきたいのです。

ところが・・・

アッと言う間に、急にこんな地吹雪になってしまいました。

たった1時間後の10時頃です。

これが庄内地方の現実です。

春は、まだまだ先のようです・・・

by kakizaki

2012年02月03日更新

『高い壁を乗り越えた時、あなたを守る砦となる』

先日、ツタエルさんという、コンサルタント会社の総会に行ってきました。

いきなりこんな写真が出てきて驚くかもしれませんが、まじめな総会が終わった後の懇親会のツタエル社員による余興です。

余興でここまでやるパワーはさすがです。

その総会を準備をした新人のイサタケ君の奮闘ぶりが本人から、メルマガで届きました。

彼が、今回の大役の仕事をする時に心の支えになったのが、先輩からのアドバイスだそうです。

それが

『高い壁を乗り越えた時、あなたを守る砦となる』

なるほど、まさしくそのとうりです。

仕事をする上で、誰にでも通じる言葉です。

彼からのメール全文を掲載します。

とても参考になります。

≪時をさかのぼること3ヶ月前、大阪事務所でのツタエル全体会議での
 ことです。

 ツタエルスタッフ全員が集まって様々なことを決めたり、話合ったりする
 のですが…

 メインの会議内容は【2012ツタエル総会】についてです。

 
 ・今回の総会の具体的テーマは?
 ・どういったかたちでお役立ち、情報交換をしていただくか?
 ・誰が、何をどのように実行するのか?
 ・いつまでにどんな準備をしないといけないのか?
 
  等々を意見を出し合いながら決めていきます。

 
 で、この会議でイサタケにとって一番ワクワクと緊張が混じり合う
 ところが…

 【当日、誰が何をするか】

 この時、本能的にイサタケの頭の中は 

 「当日、失敗することが怖い…」

 
 というイメージで頭の中が支配されそうになります。

 積極的に、いの一番に、身を乗り出して…
 「これやります!!いえやりたいです!やらせて下さい!」みたいな発
 言がなかなか出てこないのです。
 
 ですので、今までのイサタケは「とりあえず静観」という、いたって
 イケてな~い選択肢を選びがちでした。

 
 「だって100人ぐらい来るんでしょ?大恥かけないよ。。。」
 
 「そもそも人前で話するのめっちゃ苦手やし。。。」
 
 「お客さまは立場のある方ばかりやから…司会は自分じゃないほうが。。」

 逃げてるんですね。

 目の前の障害から。
 その障害は【いずれ自分の糧になる】と意識的にはわかっているけど
 逃げてしまっています。

 ただその会議中、ふと思い出した言葉がありました。

 「高い壁は乗り超えた時、あなたを守る砦となる」

 大阪事務所の上司、大西から教えてもらった言葉でした。
 
 
 大西には大阪在籍時、仕事から、プライベートまでいろいろとアドバイス
 してもらいましたが、イサタケが個人的に一番心に響いている言葉が、
 この言葉でした。
 (今でも東京事務所に大きく貼り出しています。)

 
 ただ…
 

 いざ実行するのは難しく、いつも「上司からの指示」や「以前はこうして
 いた」というようなことばかりを気にして、具体的な行動に移せない日々
 が続いてました。
 

 で、その会議中の心情は、正直はっきりとは覚えてはいませんが…

 「何とか自分のリミッターを振りきりたい。。。
  出来ることを証明したい…このタイミングしかないよなぁ…」 

 というようなことを思った記憶があります。

 
 イサタケ「や、やります!司会!…」 

 思わず、総会の司会に立候補していました。
 
 「………(わずかな沈黙と【大丈夫?】という空気)」
 
 
 もちろんツタエルの風土としては、「やりたいんならいいんじゃない?
 」といった感じではあるのですが…

 さすがに年に一度のお客さまを迎えての一大イベント。

 視線が刺さります。(笑)

 結局「やるのはOKだけど、そのかわりしっかり準備するんだよ」と促さ
 れたのは言うまでもありません。

 司会はイサタケに決定しました。
 
 

 ちなみにそんな状況を傍目で見ていた山口は相当心配していたよう
 です(苦笑)。
  

 ことあるごとに…
 山口「イサタケさん、準備の進み具合どうっすか?台本出来ました?」
 
 山口「もうすぐ年末年始ですね。休みの間は時間あるから司会のやり方
    みたいな本を見ていたほうがいいかもしれませんね!」
 
 山口「イサタケさん、シミュレーション一緒にやりましょうか?」

 ……他のツタエルスタッフが知らないところで相当気を使ってもらって
 ました。
 

 翻ってイサタケは、先輩がこんなに言ってくれてるのに日々の作業を
 言い訳に、中々準備に移れない、いえ、【移らない】という状況でした。
 
 なんとか今年に入ってから本格的に司会について考えはじめることが
 でき、どうしようか?と頭を抱え始めました。どうしたらスムーズな
 進行になるのか、ネットや本で調べたりしました。

 さらに、昨年の総会の司会であった、しらたに、
 「司会って、どんな感じで進めればいいんですか?」と
 あまりにもザックリ過ぎる聞き方をしてしまい…

 しらた「イサタケくんはどう進めたいの?」
 
 しらた「もしかして何のプランもなく聞いてない?」
 
 しらた「だめだよそういうの。自分がどういう風に進行したいのかしっ
     かりイメージしないと。だから自己主張がすくないんだよ」

 (うわぁやっちゃった。。イタイところ突かれたなぁ…)
 
 このように、自分の無計画さを露呈する始末。
 もちろんそのあと丁寧に昨年度の進め方を教えてもらい、参考にさせて
 もらいました。

 総会前日には、代表取締役にも力を借りていました。
 
 イサタケ「岡田さん、講師の丸和住宅さまのご紹介の仕方って、こうい
 う感じでどうでしょう?」

 岡田「うーん。ちょっと違うなぁ…言うでぇ~……」

 その後、一語一句、岡田に原稿を手直ししてもらいました。

 ツタエル総会の数時間前まで何を話すのか、どう進めるのかを何度も
 原稿を書き直しながら悩んでいたのが思い出されます。

 

 また、司会をする上で、自分の中でのテーマも考えました。

 「終始笑顔でお客さまをお迎えしよう」
 
 普段から社内で「緊張してるからかもしれないけど、人前で話すときは
 もっと笑顔でいたほうがいいよ!」と言われるので笑顔を意識していこ
 うと決めていました。

 

 そして当日…
 

 この話の流れからすると…本番は上手くいった!

 っていうのがあるべき結果なんでしょうけど…

 

 イメージとはかけ離れた出来でした。

 テーマとして「笑顔」で常にいるということだったんですが、これは完
 全にアウト。最初から最後まで進行のことばかりで頭の中がいっぱいで
 とても笑顔にはなっていませんでした。終始緊張していただけでした。
  
 さらに原稿を気にし過ぎて、「え~~」が多くなり、聞きにくい早口に
 なり、マイクはカラオケ持ちになり・・・

 司会の出来としては、笑えないぐらいの状況でした。

 ご参加頂いた皆さまには、お聞き苦しかった点は数えきれないほど
 あったのではないでしょうか。

 そんな中、総会終了時の拍手、本当にありがたかったです。

 
 こんな感じで、とても成功したなんて言えませんし、恥もかきました。
 お客さまにもご迷惑をかけたかもしれません。
 ですが、誤解を恐れずに言えば本当にあの時、立候補してよかったと
 思っています。

 
 たしかにまだまだ高い壁も登っていないですし、小さな砦も築いていま
 せん。人のチカラにばかり頼っています。
 しかし今回の総会で、自分が作る砦の「礎」は見え始めた気がしました。 

 
 それは【物事に対し積極的にいく】ということ
 まだまだ守りに入る年齢じゃない!
 (っていうか守るモノないですし(笑)。)と思えることが一番の収穫
 であり、今日から活かせることだなと改めて認識いたしました。

 いや、単純なことですけど結構これが…難しい(笑)。

 
 今は届かなくても、少しずつ、いつかは高い壁を乗り越えたいです。
 

 
 ツタエル総会にご参加いただいた皆さま方、本当にありがとうございま
 した!

 
            
               (完)≫

いかがだったですか。

イサタケ君の成長ぶりが伺えます。

あなたは、きっとツタエルの有望な社員になれるよ!

ちなみに、イサタケ君は、写真の左から二番目です。

この名言を教えた大西さんは、右から二番目です。

変装しているので、どうでもいいですよね。

by kakizaki

2012年01月31日更新

冬期間の湿度調整は大切です!

冬の今時は、室内の温度は非常に気になります。

どうしても温度だけに注意がいって湿度は結構いい加減になりがちです。

しかし、人間が感じる体感温度には、湿度が大きくかかわっています。

一般的に、湿度を10パーセント上げると体感温度は1℃上がるそうです

ダイキンさんの資料より

上の実験からも分かるように、冬25℃の同じ室温でも湿度が25%の時と55%では、顔や手で温かさを感じる度合いが違うことを確認できます。

室内の空気を燃焼するタイプの暖房機(ファンヒーターなど)は、室内に水蒸気を発生しますので湿度は上がりますが、その分換気をしなければいけないので、ちょっと今回の問題とは、違う次元の話になります。

今回の暖房機器は、エアコンやFF式暖房のように、室内で空気を燃焼しないタイプの暖房機の話です。

私が良く言っているのは、室内に物干しを多く干して下さいとお願いしています。

これは、結構効きます。

観葉植物や金魚鉢を置くのも結構です。

それでも湿度が上がらない場合は、やはり加湿器が有効です。

私の家では、夜洗濯をし、リビングの隣の和室に物干しをしています。

子供たちの部屋にも、少し持っていきます。(子供から、喉が痛くなるので干すように頼まれています。)

それで、だいたい40~50%位は維持しています。

部屋の湿度は、少なくとも40%はほしいところです。

50%前後もあれば十分です。

50%を超えてくると、性能のよい樹脂サッシでも、少々水蒸気で曇ることがあります。

40%を切るようであるならば、加湿器の導入を検討したほうがよいと思います。

これからの話は、参考として読んでください。

私の家は、日中誰も家にいないので、暖房費節約のために換気扇を朝止めます

換気をするということは、家の温かい空気を捨てていることになります。

室内の換気の必要性は、おもに人間です。

人間がいない空間であるならば、なにも換気など必要はないと思うので、止めています。

ただし、この時に注意が必要なのは、日中発生する水蒸気によって窓などに結露は出るようであれば、換気はもちろん必要です。

それと臭いです。

臭いが残るようであれば要注意です。

この辺のバランスを考えながら適当に換気扇を止めることをお知らせしています。

やるかやらないかは、各自の判断でお願いしています。

湿度を保つことは、お肌にもいいし、インフルエンザ対策にもなりなす。

冬期間の湿度調整はとても大切です。

少しは気にするようにしてください。

by kakizaki

2012年01月28日更新

東京散策2

会議で東京に行く機会があり、少々時間が取れたので、散策に行ってきました。

丹下健三氏設計の東京カテドラル聖マリア大聖堂(文京区)を見てきました。

内部は撮影禁止でしたので、お見せできません。

建物全体が十字架の形をしていて、内部は、コンクリート打ちっぱなしです。

トップライトからの自然光と、壁からのわずかの光が多分高さ30~40mはあると思われる大空間の中を照らしています。

外から見えるこの形が内部からもそのまま、見えます。

これが、コンクリート打ちっぱなしの醍醐味です。

決して明るくはありませんが、むしろその暗さが荘厳な雰囲気を醸し出しています。

祭壇の反対側の二階に巨大なパイプオルガンが設置され、あの大空間に響き渡ることを想像しながら、しばし、時間が流れていることを忘れていました。

近代建築の特徴を余すところなく発揮している、丹下氏の作品です。

教会という特異な空間が求められる要望を、かくもこれほど大胆に、そして繊細に表現していることは、建築というよりは、もはや芸術です。

ただただ、うっとりです。

久方ぶりに我が母校に行ってきました。

実は、2006年に江東区豊洲に新キャンパスが開校していましたが、一度も訪ねたことはありませんでした。

私が、卒業した建築工学科も、今はこの校舎を利用しています。

何とも、うらやましい建物です。

私が、学生の頃は、校舎は芝浦にあり(現在は、そこに、新校舎が建築され、デザイン系の学部が設置されています。)ました。

その当時は、芝浦地区は倉庫街で、とても薄暗い街並みでした。

町に流れる川から異臭が漂い、とても、女性と一緒に歩くような町ではなく、とても、男くさい雰囲気でした。

工業系の大学だからこんな処にあるのかなーと当時は真剣に思っていました。

しかし、田舎から出てきた私には、そこそこ合っていたような気もします。

ジーパンにポロシャツこれさえあれば十分でした。

ところが、バブルのころ芝浦地域は再開発が進みジュリアナ東京でも知られるようになり、芝浦が今までのイメージとまったく変わってしいました。

今は、洗練された街になってしまいました。

今の学生は、こんな素晴らしい施設で勉強できるので、とてもうらやましいですね。

久しぶりに学生生協で、コーヒーを買って、暫く、学生気分を味わってきました。

近くにいた学生同士がレポート提出や単位取得などの話をしているのを聞いていると、少々若返ったような錯覚になりました。

若いって本当にいいですね。

実は、私の長男は、今大学一年生です。

おーい。まじめに勉強しているかーーーーーー?

あの頃に帰りたい・・・

by kakizaki

2012年01月23日更新

オールアース住宅を知っていますか?

オールアース住宅を知っていますか?

と言っても、私も、今鶴岡で工事をやっているお施主様より教えて頂いて、施工しているのですが、山形県では、弊社の現場が初めてだそうです。

簡単にいうと、オールアース住宅とは、家の中で発生する電磁波の対策を施した住宅のことを言います。

電磁波については、電気機器や配線から発生していることは、以前から指摘されてきていましたが、その対策はほとんどされてこなかったというのが、実態です。

その電磁波が、身体にどのように影響するのかも含め、一度『オールアース住宅』のHPを参考に見て頂けたらと思います。

電磁波については、私自身分らない部分が多いので、HPの内容を参考にして頂けたらと思います。

実は、1月12日にこの現場の電磁波対策の工事が終了したので、電磁波測定をやってきました。

この緑の特殊な誘導性の繊維にアースを取ることにより、電磁波を低くすることができます。

オールアース住宅の提唱者の土田直樹社長が、実際に弊社の物件の電磁波を測定しました。

電線を測ると118V/mの電磁波を測定

柱を測ると182V/mの電磁波を測定

電磁波対策をした壁は28V/mを測定

基準値は世界で最も厳しいスウェーデンのVDTガイドライン(25V/m以下)を採用しています。

今の段階では、工事の機械などが干渉するので、余り低い数字はでないそうです。

とりあえず、アースが取れている事の確認はして頂き、工事としては、問題ないそうです。

今回の測定を見ていると、室内の壁、二階の床から、電磁波が出ていることは、確かめることはできました。

そして、対策をたてた部分は明らかに、数値は下がりました。

こんな風に数値化されるとなんらかの対策を検討する必要があるような気もします。

しかし、電磁波対策については、建築的にはほとんど問題にしていないのが実状です。

今後、どのように、対応していくべきか、私も非常に悩ましいところです。

ただ、電磁波対策を希望される方は是非参考にして頂けたらと思います。

by kakizaki

2012年01月14日更新

これからの家づくりの行方は?

新年明けましておめでとうございます。

新年ということもあり、多くの建築雑誌が今後の住宅の方向性を示していました。

今後は、大きく分けて二つの方向に分かれそうです。それは、

スマートハウス

パッシブデザイン

です。

スマートハウスとは、エネルギーや光熱費が「少なくて済む」という意味でのスマートと、「賢く」「手軽に」省エネをするという意味でのスマートのふたつがあり、スマートハウスはこの両方をできる限り自動的に実現することを目指します。

住宅を「省エネ家電」化する、そんなイメージにすると解り易いかも知れません。

スマートハウスのゴールは電力の「自立」「光熱費ゼロ」であるため、創エネ設備が不可欠です。

その構成する技術が

①発電設備

②蓄電池

③スマートメーター

 ※次世代電力計。電力の使用量や太陽電池の発電量などをデジタル化・見える化し、ネットワークでつないだパソコンやスマートフォンなどに送信できるメーター。

④HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)

 ※スマートメーターの機能に加え、太陽電池や蓄電池、エコキュートやIHクッキングヒーターなどの住宅設備、エアコンや冷蔵庫など電力使用が大きい家電を有線・無線・電波などで結び、エネルギーの状況を見える化しながら最適化する機能を持つシステム。

等です。

スマートハウスは、大手ハウスメーカーがこぞって参加しています。

その理由は、

①売り易い

②単価をアップできる

③導入が手軽

④スケールメリット・企業力を生かせる

⑤分譲戦略に使える

などです。

そう言われと、最近の住宅会社の宣伝を見ると、このスマートと言葉がやたらと出てきます。

次にパッシブデザインは、「地域の気候や敷地の魅力・メリットを最大限生かしながら、太陽や風などの自然エネルギーを活用することで、快適で省エネ、ナチュナルな暮らしを実現すること」がパッシブ型の家づくりで、そのための設計手法をパッシブデザインと呼びます。

「日本の民家を、現代の躯体性能と設計技術、そして感性でより豊かにしたもの」というと分り易いと思います。

豊かで快適な暮らしを、できるだけ環境に負荷を与えず、ナチュナルに日本の地域のモノやコトを大事にし、自分の身体や手を動かすことで、楽しみながら実現する「ていねいな暮らし」を実践する生活者を対象にしています。

「パッシブデザイン」の技術は簡単ではないが、地域に根差した設計事務所、住宅会社、工務店が本領を発揮できる分野でもあります。

弊社は、もちろんパッシブデザインを推し進めています。

実は、昨年の新建ハウジングプラスワン 7月号に特集「パッシブデザイン 地域気候と自然エネルギーを味方につける家づくり」のなかで、「暖房エネルギーを次世代の1/2~1/3に抑える」と題して私の記事が掲載されました。

興味のある方は、記事を是非読んでみて下さい。

下の本の表紙をクリックすると記事に繋がります。

但し、上の二つは、はっきり二分化されるものではなく、色々な形で融合されていくことも、当然考えられます。

いずれにしても、今後はエネルギーが大きなテーマである事には、変わりはありません。

by kakizaki

2012年01月07日更新

太陽光発電には『売電型』と『独立型』がある!

太陽光発電システムには、実は、『売電型』と『独立型』の二種類あります。

① 『売電型』とは、昼間につくった電気の余剰分を電力会社に売り、夜は、電力会社から電気を買うタイプです。

ほとんどの人が、このタイプを採用しています。

このタイプは、国などからの補助金を受けられことと、余剰電力を買い取ってもらうことで、発電パネルの設置費用などの初期投資の回収が早まります。

日中は、太陽光発電で起こした電力を優先的に使用しますので、日中停電が起きても、電気は使えますが、夜や天気が悪い日は、使えません。

② 『独立型』とは、蓄電池を購入し、発電した電気をため、全て家の中で使うタイプです。

このタイプは、補助金対象にならないため、設備費の費用負担が大きいのがデメリットです。

しかし、災害時、夜や天気の悪い日に停電が起きても、蓄電池の電気が使えるという大きなメリットがある。

家庭用蓄電池は、今までは、200万円前後していましたが、下の記事にあるように、12月20日からお手頃の価格のものを発売し始めてました。

パナソニック電工さんが、税込で459,900円の蓄電池を発売しました。

このくらいの価格になると、非常用のために太陽光発電を設置しようという人が増えてくるかも知れません。

本来、再生可能エネルギーを有効に使うためには、②の『独立型』のエネルギーの自給自足が理想です。

またこちらのシステムは、電気を電力会社に頼らないという意味に於いて、非常に大きな意義があります。

(全てを賄うことは、難しいですが・・・)

各個人や、事業所が再生可能エネルギーで自給自足ができれば、電力会社でつくらなければならない電力量も相当少なくなり、原子力発電がなくても、可能なエネルギー供給体制ができると思われます。

山形県は来年以降、再生可能エネルギー事業を最重要課題に挙げています。

山形県が、再生可能エネルギーの供給県になり、エネルギーのモデルケースになってくれたらと思っています。

今後は、②『独立型』の設備を備えた太陽光発電をする住宅や事業所が増えることが大切です。

私は、エネルギーを自給自足が出来る社会はそう遠い話ではないと思い始めています。

by kakizkai

2011年12月29日更新

電気自動車の宣伝がやたらと多いが?

最近やたらと電気自動車の宣伝が多いような気がします。

節電しようという時節なのにどうしてこんなに大大的に宣伝できるのか不思議でなりません。

テレビでは、CO2を100%出さないと宣伝していますがまったくのまやかしです。

車自体は、確かにCO2は、出しませんが、その動力となる電気は、皆さんもご承知のように、原子力・石油・石炭・天然ガスが燃料です。

この震災を機に、電気の使い方を見直さなければならない時に何で?

と感じます。

さすがに、最近電力会社のオール電化住宅のコマーシャルは、控えているようですが・・・

私は、電気自動車オール電化住宅をまったく否定しているわけではありません。

ただ、時期尚早だと言いたいだけです。

もし、電力会社が、再生可能エネルギーだけで、電力供給できるならば、大いに賛成です。

電気自動車を供給している会社は、それは、電力会社で、考えることで、内は、そんなこと、知ったことではない!

と言っているように見えます。

それでは、余りにも、企業として無責任過ぎると思うのですが・・・

(中には、車の燃費を、リッター50キロ、100キロを目指そうと一生懸命研究している自動車会社もあります。)

これからは、本当の意味で、環境問題を進めていかなければならないと思います。

幸い、山形県の吉村知事は、『卒原発』をいち早く宣言し、再生可能エネルギーを推進して行くことを来年の最優先課題にしています。

そして、瓦礫の処理も、現在、東京都と山形県だけが受け入れています。

これから、その会社が大きいとか有名であるとかという尺度ではなく、その会社が本当に社会に貢献しているのかを、見極めていく、正しい目を持つ姿勢が消費者に求められているように気がするのですが・・・

皆さんは、どう思いますか?

by kakizaki

2011年12月20日更新

木質ペレットが注目集めています。

10月13日山形新聞の記事でちょっと古いのですが、内容は新しいので紹介します。

国は、二酸化炭素に代表される温室効果ガスの排出量を数値(クレジット)に換算し売買できる制度を複数設けています。

大企業や業界団体は京都議定書の目標を達成するため自主行動計画を策定し、CO2排出量の抑制に取り組んでいるが、購入したクレジットも自前の削減分として計上できるようにすることで、国内全体CO2の排出量を減らそうという狙いです。

置賜地方の木質ペレット販売会社で組織する置賜ウッドエナジー組合さんが提案した循環型エネルギー利用促進プロジェクトがこのほどこうした制度のひとつであるオフセット・クレジット(J-VER)の認証を受けました。

このJ-VER制度を説明するのは、簡単ではないので環境省のHPを参照してください。

この中に動画で説明しています。(ちょっと長いです)

すなわち、認証を受けたJ-VER制度を利用して、CO2削減分のクレジットを販売できる制度です。

大企業などが自助努力で削減で出来なかった部分をこのクレジットを買うことによって、CO2を相殺(カーボンニュートラル)できる仕組みです。

すなわち、置賜ウッドエナジーさんの会員になりペレットストーブを使うことのよってCO2を削減し、そのクレジットを販売するということです。

このように、具体的に成果を体験できることは、ペレットストーブを使用する側も励みになると思います。

ここ庄内地方にも、そのようなJ-VER制度の認証を受けた団体があって、そこのペレットを使用すると、カーボンオフセットにつながる仕組みがあると、私たちも、ペレットストーブをお薦めし易いのですが・・・

とても素晴らしい企画だと思います。

by kakizaki

2011年12月19日更新

来年度は、省エネ住宅普及後押し?それよりも・・・

政府は、2012年度税制改正大綱を発表しました。

その中で、特に目立ったのが、省エネ住宅のを後押しする税の軽減措置です。

①太陽光発電パネルを設置した住宅などの「認定省エネ住宅」(仮称)の購入者を対象にした住宅ローン減税の創設。12年度中に入居した人は10年間で最大400万円の税額控除。

②省エネや耐震性が高い住宅を購入する人が、親や祖父母から資金援助を受けやすくする。基礎控除の110万円に上乗せできる現行1000万円の贈与税の非課税を1500万円に拡大する。

という内容がもり込まれています。

①については、あくまでも税額控除ですので、高額所得者ほど優遇されます。

②については、所得を多く持ちながら余りお金を使おうとしないご年配達に所得の少ない若者に何とか援助させようという政策です。

良いのか悪いのか私も何とも言えません。

今の社会情勢を反映しての政策のようです。

若い人たちが、親や祖父母の援助なしでも住宅が求められる社会。

そちらの方が正常のような気がするのですが・・・

ただ、使えるものは使って全然問題はないのですが、若い人たちが、もっと夢を語れる社会になればと思います。

私が何ができるのか?

私自身に対する問いかけでもあります。

by kakizaki

2011年12月12日更新