2月7日に『土地を決める前に建物契約』というブログで、最近のハウスメーカーの請負契約について書きました。
住宅設計を主に手がけている建築家伊礼智さんが土地について以下のように書いています。
『現場に必ず出かけ「その地の雰囲気を感じる」ことから実際の設計は始まるといった方がいいかもしれません。
もちろん現地では、視線がどこへ抜けそうか、一日の陽当たりの予想、風向き、近所の家々の開口の位置と配置の具合など、基本的な事はメモにとります。
ただ、それに加えて、吹いている風の感触や土の色、植物の姿、周りの家々の佇まい、その土地の匂いなど、これから設計を始めるにあたって全感覚で設計の手掛かりをつかむことが、設計のリアリティーに繋がると思うのです。』
このように、設計するものにとって土地は、基本の基本です。
その土地を見て何を感じ、何を表現するか?
設計するものは、土地を見ながらあれこれ思いめぐらすものです。
それらがまったくなく、ただ企画された建物をその土地にはめ込む作業しか考えないのはもはや設計とは言えません。
設計というよりは、営業のみで十分です。
しかし、企画住宅であるならばそれもOK?
家づくりはそれでいいのか?
こんな小さな田舎でも、家づくりが問われているような気がするのですが・・・
by kakizaki
2012年02月14日更新