スタッフ柿崎社長ブログ

住宅用土地の選び方

住宅用土地の選び方といっても、何の法則があるわけでも、ありません。

人それぞれの考え方によって、全然違う答えが出てきて当たり前です。

しかし、一つの目安・参考になればと思い私なりの考えを整理しました。

①周りの環境

  ・公園の有無(子供の遊び場・憩いの場)

  ・新しい町並みか(古い町の住人と旨く付き合えるか)

  ・隣地の住宅の様子(お隣とは、長いお付き合いになる)

②公共施設へのアクセス

  ・交通の便 

  ・小学校や中学校までの距離

  ・仕事場までの距離

③商店街へのアクセス

  ・毎日の食料品の買いものをする商店街との距離

  ・日用雑貨の商店との距離

④立地条件の良さ

  ・埋立地か(良い地盤は少ない)

  ・水害のあい易さ(市役所などのハザードマップで確認)

  ・大きな川や沼などが近くにあるか(良い地盤は少ない)

⑤生活設備

  ・近くに高圧線通っているか(電波障害や電磁波の問題)

  ・下水道の有無

  ・光通信の有無

⑥土地の形

  ・いびつな形か

  ・道路との境界線の長さ(車の入り易さ)

  ・崖地か

などなど、注意しなければならないことは、沢山あります。

しかし、私が、土地を決定するときの最後の決め手は、 『その土地は売り易いか』です。

私の考えは少々古いのかも知れませんが、やはり、土地・建物は資産だと思います。

家族が、いざとなった時は、土地・建物を売ってでも何とか生きながらえてほしいと思うのです。

売れない土地は、税金ばかりかかって何の役にもたちません。

ですから、私のアドバイスは、

『安い土地は買うな』

です。

土地も株と同じように、人気のある物件は、高いのです。

人気のある物件は、将来高値で売れる可能性があるのです。

by kakizaki

  

2010年09月08日更新

住宅の耐震改修工事に国から定額補助

国土交通省は、大地震で倒壊の恐れがある住宅の耐震改修が伸び悩んでいる現状を受け、国独自の定額補助を来年度から導入する方針を固めた。

一軒当たりの補助額は数十万円とする方向で調整、改修が必要かどうかを調べる耐震診断につぃても国が数万円の定額補助を出す方針です。

しかし、今回の補助制度は、各居住地の自治体が補助していることが前提です。

山形県内で補助制度があるのは、山形天童寒河江村山東根中山朝日金山高畠の9市町です。

残念なことに、庄内地方の自治体は、一つもありません。

すなわち、庄内地方は、今回の補助の対象にはならないということになります。

これは、ちょっと問題がありますね。

酒田市も鶴岡市も耐震診断は、実施していますが、その後のフォロー体制ができていません。

耐震診断をしても、実際に改修する体制ができていなければ、余り意味がないと思うのですが・・・

仮に耐震工事をするにしても、信頼できる業者がどのぐらいいるのかも、疑問があります。

前回、新木造住宅技術研究協議会(新住協)の会員が、耐震と断熱工事を同時にやると、最高200万円の補助金がでることを、書きました。

確かに、200万円の補助金は、大金ですが、裏を返せば、それだけ大工事になり易いということです。

我々工事屋にとっては、有難い話ではありますが、そうそう皆さんができるとも思えません。

そういう見地から言うと、今回の耐震補強の工事に対する補助金は、意味があるのではないでしょうか。

庄内地方の自治体は、検討する余地があると思うのですが・・・

by kakizaki

2010年09月06日更新

断熱・耐震同時改修で国から200万円補助

 

断熱や耐震を考えている方に朗報です。

新木造住宅技術研究協議会(新住協)の会員で、おる一定の基準の断熱と耐震工事を一緒にやると、最高で、200万円の補助金がでます。

その説明会が8月28日(土)に、市民住宅セミナー(山形ビックウイング)で開催します。

セミナーは、午後2時からで、開発者の鎌田紀彦室蘭工業大学教授が行います。

新住協の「断熱耐震同時改修」は、既存住宅をリフォームする際、断熱と耐震の改修工事を同時に行い、コスト軽減を図るものです。

国土交通省の長期優良住宅先導事業に採択され、工事費(照明器具やカーテンなどは対象外)の3分の1、上限200万円の補助金が交付されます。

このリフォームは、建物の部分改修ではなく、全部の改修が対象になります。

ですから、通常このような工事をすると、水回りの工事などが含むと1000万円を超える工事になります。

ビフォーアフターではありませんが、あのぐらい大規模な工事を考えている方には、最高です。

是非この機会にご相談ください。

by kakizaki

期限が、平成23年3月末着工が条件ですの余り時間がありません。

2010年08月26日更新

高断熱住宅は健康住宅でした

住宅を高断熱化すると、健康リスクが、軽減されるという、調査結果がでました。

グレード3   アルミサッシ+シングルガラス(省エネ等級3)

グレード4   アルミサッシ+シングルガラス(省エネ等級4)

グレード5   樹脂サッシ+ペアガラス(省エネ等級4以上の高性能)

《寝室のサッシの種類とガラスの枚数を調査》

上のグラフは、近畿大学理工学部教授の岩前篤さんが、住まい手に行ったアンケート調査結果をまとめたもので、断熱性能の高い家に転居したあと、病気の諸症状がよくなった人の割合(改善率)を示しています。

注目したいのは、どの症状も、断熱性能が上がるほど改善率が上がっている ことです。

『断熱化の費用対効果を測る指標は従来、ほとんど省エネ(光熱費)だけでした。しかし、断熱化は人の健康状態にもいい影響をもたらします。それが、びっくりするくらいはっきりとデータに表れました。』と岩前教授は、話します。

確かに、『高断熱住宅は、温度のバリアフリーになり、健康にいい住宅』ですというような宣伝をしている工務店がありますが、観念的には理解できるのですが、明確な根拠はありませんでした。

しかし、今回の調査によって高断熱住宅と、健康との因果関係が裏付けられた ような格好になりました。

調査結果によると、気管支喘息、のどの痛み、せき、アトピー性皮膚炎、肌のかゆみは、転居した住居がグレード3の断熱性(省エネ等級3相当)でも改善率が30%を超えます。

グレード4相当(=省エネ等級4相当になる改善率はさらに上がります。)

さらに、グレード5(=省エネ等級4以上の高断熱住宅)では、気管支喘息、のどの痛み、せき、アトピー性皮膚炎の改善率が実に60~70%にもなります。

3人のうち2人が『以前の住まいに比べ症状が出なくなった。』と答えています。

なぜ症状が改善したかは、今回の調査からはわからないとのこと。

室内の温度があがり一定になり、結露がなくなりダニ・カビの発生が減ったなど「いろいろな要因がからんでいる」と岩前教授は言っています。

より明確に、高断熱住宅と健康との因果関係がはっきりと示されれば、高断熱住宅に懐疑的な建築士も認めざるを得ないのですが・・・

私は、早くその辺の研究結果が出ることを、望んでいます。

by kakizaki

2010年08月09日更新

県内初100ミリ付加断熱施工中

10月末完成予定の住宅の現場で100ミリ付加断熱の施工をしました。

建物の外側に、グラスウール16kの断熱材100ミリを付加しています。

壁の内部にも同じように100ミリの断熱材を充填しますので、合計200ミリの断熱効果があります。

新木造住宅研究協議会では、Q値(熱損失係数)=1 を推奨しています。

Q=1住宅とは、国が定めている次世代省エネルギー基準の1/2~1/3以下の消費エネルギーの超高断熱住宅です。

県が発注し、今年の春完成したモデルハウス『山形エコハウス』の壁は300ミりですが、一般住宅で200ミリ断熱を採用するのは、山形県内では、多分弊社が初めてだと思います。

この建物は、

高断熱部分の述べ床面積  207.4㎡(62.7坪)

Q値=0.94

灯油消費量 427 ㍑

床面積当りの灯油消費量 2.06 ㍑/㎡

約63坪の住宅の一年間の暖房用の灯油代が、なんと

427×60(円/㍑)=25,620円

で済みます。

 これは、脅威的な、断熱性能です。

ここまで、性能を上げると、家計に負担は、かかりませんね。

 2021年以降は、ヨーロッパでは、このような住宅でなければ、建ててはいけないことになっています。

実は、建物の断熱性能は、この位に上げないと、 二酸化炭素は、減って行かないのです。

 ヨーロッパ諸国は、建物の断熱性能を上げることが義務化になっていますが、日本は、まだ義務化の議論が始まったばかりです。

それも、次世代省エネルギーという、低レベルの次元です。

この差は、いったいなんなんでしょうね。

民主党の二酸化炭素25パーセント削減なんて夢のまた夢のような気がいたします。

夢ではなく、削減が実現できるように、我々みたいな小さな住宅会社でも、出来ることを、ひとつひとつやっていきたいと思っています。

 by kakizaki

2010年08月04日更新

一軒丸ごとLED照明時代がやってきた

今日パナソニック電工さんの新商品発表会に行ってきました。

3年前は、片隅にLED照明コーナーがあった程度の会場が、今や、LEDが主力商品になっており、世の中の移り変わりの速さには驚くばかりです。

会場では、 『一軒丸ごとLED』と称して、住宅用のあらゆる照明をとり揃えていました。

私が、気になったのは、リビングの明かりだまり用の照明です。

通常、LEDは、上の写真のように、一つの照明器具に4~8の光源をもっています。

すると、その照明の照らされると、同じ数だけの、影が存在します。

会場で、その照明器具の光りを体験したのですが、私は、少し、目がウルウルしました。

私が、受ける印象では、人間が、常時居る部屋のメイン照明には、まだちょっと向かないのではないかと、思ってきました。

ところが、さすがにパナソニック電工さん。

実は、光源が、一個のLEDも今回発表していました。

これは、白熱灯色に近く、なかなかいい感じです。

が、なにしろ価格が高い。

しかし、技術開発は、どんどん進んでいきますので、いずれ手ごろの価格になることでしょう。

弊社でも、 『一軒丸ごとLED』という住宅を造ることも、そう遠くないのかも知れません。

by kakizaki

2010年07月26日更新

香港のオフィスでは、用をたすのも大変

香港にある会社のオフィスで、ある研修会を受けてきました。

休憩時間に、トイレに行こうとすると、案内の方が、

『トイレに行きたい方は、この鍵が必要です』

と、出されたのが、下の写真です。

な なんと、香港のオフィスでは、トイレは、通常施錠されているそうです。

トイレに入る際に、この鍵で空け、出る際は、オートロックになっています。

非常に、面倒なのですが、安全対策上の事のようです。

そしてそのトイレが、実に分かりにくい。

一見しても、何だかわからない扉です。

よーく見ると、男子のマークがあります。

日本のように、ウォシュレットなるものはありませんので、ちょっともの足りないような気がして・・・

つくづく、日本の便座機能は、ありがたい。

トイレの中から失礼しました。

by kakizaki

2010年07月26日更新

香港の高層ビルの足場は竹です

7月8~11日まで、香港・マカオの旅行に行ってきました。

香港といえば、エンピツ型の高層ビルが有名です。

仕事柄、どうしても、工事現場があると、近くまで見に行きたくなります。

9日の朝、一人で街を探索すると、二十数階はある建物に足場が掛かっていました。

近づいて見ると、な な なんと、足場は、です。

話には、聞いていましたが、本物を見てみると、何と表現して良いのか、言葉に詰まってしまいました。

本当に、あんな竹の足場で作業ができるのか、不思議でなりません。

しばらく行くと、高さは、低い位置でしたが、左官屋さんが、竹の足場に乗って作業をしていました。

股の間に竹を挟んで、器用に作業をしています。

高さが、低いところでしたら、いざ知らず、高層ビルの上階で、通常の作業ができるのだろうか。

考えただけで、私は、恐ろしくなります。

日本の労働基準監督署の人が見たら何と言うのでしょうかね。

竹の足場を、解体している現場にも出くわしました。

まるで、猿のように職人さんの足元は、軽快です。

ちなみに、彼らは、生命保険には、加入できないそうです。

ということは、実際は、事故は相当があるのではないかと想像できます。

足場の下に行って、竹を結わいている紐を拝借してきました。

素材は、硬い芯のあるプラスチック製のようなもので、結構しっかりしています。

私は、改めて、日本に生まれてきて良かったと思っています。

あの、足場を見たら、とても建築の仕事に就くなどという、選択肢は私にはありませんね。

by kakizaki

2010年07月22日更新

柱の節抜けを補修!

木材は住宅の内装材として使うと工場生産の建材にはない自然の風合いや手触り、木の香りなどが楽しめます。

特には木材に様々な表情を生み出し、ずっと見ていても飽きがこないものです。

しかし、自然が造り出すものですので、ときどき”節”が抜け落ちてしまうことがあります。

今回はその補修をご紹介します。

【道具】 補修キット、サンドペーパー(#400~1000程度)、ダホ、木工用パテ、ヘラ

1.はじめに節穴を木工用パテで埋めていきますが、今回はあらかじめ穴にダホを入れてパテの定着をよくします。

 

2.次に、木工用パテを節穴がある程度ふさがる程度にヘラで埋めていきます。

3.一晩置いて、パテが硬くなったら専用の補修キットで節に見えるように色を混ぜながらパテの上からさらに補修材を塗りつけます。

 補修材は茶系で10色程度の色を混ぜ合わせて使います。

 

 ここでのポイントは補修材を少しずつコテで溶かしながら、塗りつけることです。

 このとき埋めた部分に気泡空洞ができないように注意します。

4.周囲と違和感が出ないように埋め終わったら、耐熱保護材を補修部分の周囲に塗ります。

5.サンドペーパーの荒いほう(#400 )から使い、表面の凸凹を取り除いて徐々に細かいペーパーで表面を平らに仕上げていきます。

6今回は木部に自然塗料のプラネットを使用したので、ペーパーで塗料が落ちた部分に染み込ませてよく拭いて完成です. 

 by:ito

2010年07月06日更新

土門拳記念館が『25年賞』を受賞

 酒田市が、誇る名誉市民の写真家土門拳の作品を展示している『土門拳記念館』が、日本建築家協会の「25年賞」を受賞しました。

この賞は、完成から25~30年経過した建物対象です。

建築物が果たす役割や意義を伝え、現在も美しさを保ち続けている作品を表彰しています。

この建物は、土門拳と交友があった谷口吉郎氏の長男谷口吉生氏が設計をし、中庭の彫刻がイサム・ノグチ氏、 銘板・年譜が亀倉雄策氏、造園設計・オブジェが勅使河原宏氏と、各々の分野で我国を代表する人々の手によって建造されています。

本当に、メンテナンスが行き届いていて27年経った建物とは思えません。

私は、個人的に下の庭がお気に入りです。

地元の人は、殆んど来場したことがあると思いますが、これをきっかけに、再度訪れてはいかがでしょうか。

まだの人は、是非一度。

建物と写真と両方楽しめますよ。

by kakizaki

2010年07月02日更新