スタッフ柿崎社長ブログ

2011年6月

夏の電力不足なぜ起きる?

 今年の夏は、電力不足になるとしきりにテレビなどで報道しています。

そんなに冷房にエネルギーを使っているのでしょうか?

下のグラフは、一世帯当たりのエネルギー消費量の内訳です。

住宅で考えると、年間でわずか2.1%に過ぎません。

しかし、これが大騒ぎになっているのです。

これは、一体なぜでしょうか?

下のグラフは、一年で最大に電力を使用した日の一日の比較です。

昨年のデータがないのですが、多分それが最高だと思われます。

これを見ても、7月24日~8月29日の夏に最大使用日になっています。

一年間の電気の使用量の推移を見ても、夏にピークがある事が解ります。

年間の全体の冷房に使用するエネルギーは、それほど多くないのに、夏に電力消費のピークがあります。

これは、不思議ですよね。

しかし、これは、当然なのです。

それは、 『冷房は電気でしか作れないからです』

暖房は、いくつかの選択肢があります。

石油、ガス、電気・・・

しかし冷房だけは、そうはいきません。

電気に頼るしかないないのです。

そのため、夏の暑い時に電気の使用量かいっきに上がります。

これが夏の電気の怖さです。

最近は、原発問題あるためか、オール電化住宅の宣伝を見る事がありません。

仮に、電力会社の言う通りにみんながオール電化住宅にしたら、とんでもないことが起こることが想像できます。

それも、ピークは、夏ではなく、冬にきます。

何故ならば、暖房の消費エネルギーは、冷房の11.5倍の24.3%もあるのです。

原子力発電所を何基つくれば、まかなえるのしょうか?

私は、考えたくもありません。

電気は、大変貴重なエネルギーです。

電気でなければ出来ないものは、電気でやるしかないのです。

しかし、電気なくてもいいものを、発電所を効率よく稼働するためといって、価格を異常に下げてまで消費する必要があるのでしょうか。

電気は電気の良さがあり、石油は石油の良さ、ガスはガスの良さがあります。

私は、それぞれの良さを最大限生かす工夫をするのが、これからのエネルギー政策に欠かせないと思います。

今すぐに、脱原発も非現実的だと思います。

だからこそ、それぞれが持つエネルギーの良さを見極めていかなければならないのです。

といいつつも、いずれは、オール電化になると思っています。

しかし、大前提があります。

エネルギー全てが、再生可能エネルギーに代わる事が条件です。

私は、そのような社会に進んで行かなければならないと確信しています。

by kakizaki

2011年06月14日更新