今年の夏は、電力不足になるとしきりにテレビなどで報道しています。
そんなに冷房にエネルギーを使っているのでしょうか?
下のグラフは、一世帯当たりのエネルギー消費量の内訳です。
住宅で考えると、年間でわずか2.1%に過ぎません。
しかし、これが大騒ぎになっているのです。
これは、一体なぜでしょうか?
下のグラフは、一年で最大に電力を使用した日の一日の比較です。
昨年のデータがないのですが、多分それが最高だと思われます。
これを見ても、7月24日~8月29日の夏に最大使用日になっています。
一年間の電気の使用量の推移を見ても、夏にピークがある事が解ります。
年間の全体の冷房に使用するエネルギーは、それほど多くないのに、夏に電力消費のピークがあります。
これは、不思議ですよね。
しかし、これは、当然なのです。
それは、 『冷房は電気でしか作れないからです』
暖房は、いくつかの選択肢があります。
石油、ガス、電気・・・
しかし冷房だけは、そうはいきません。
電気に頼るしかないないのです。
そのため、夏の暑い時に電気の使用量かいっきに上がります。
これが夏の電気の怖さです。
最近は、原発問題あるためか、オール電化住宅の宣伝を見る事がありません。
仮に、電力会社の言う通りにみんながオール電化住宅にしたら、とんでもないことが起こることが想像できます。
それも、ピークは、夏ではなく、冬にきます。
何故ならば、暖房の消費エネルギーは、冷房の11.5倍の24.3%もあるのです。
原子力発電所を何基つくれば、まかなえるのしょうか?
私は、考えたくもありません。
電気は、大変貴重なエネルギーです。
電気でなければ出来ないものは、電気でやるしかないのです。
しかし、電気なくてもいいものを、発電所を効率よく稼働するためといって、価格を異常に下げてまで消費する必要があるのでしょうか。
電気は電気の良さがあり、石油は石油の良さ、ガスはガスの良さがあります。
私は、それぞれの良さを最大限生かす工夫をするのが、これからのエネルギー政策に欠かせないと思います。
今すぐに、脱原発も非現実的だと思います。
だからこそ、それぞれが持つエネルギーの良さを見極めていかなければならないのです。
といいつつも、いずれは、オール電化になると思っています。
しかし、大前提があります。
エネルギー全てが、再生可能エネルギーに代わる事が条件です。
私は、そのような社会に進んで行かなければならないと確信しています。
by kakizaki