スタッフ柿崎社長ブログ

2009年10月

イタリア紀行2

ローマは、街そのものが博物館でもあり、また美術館でもあります。

『ローマは一日にして成らず』

とは、まさしく文字通りです。

紀元前から現代までの建造物が、いたるところに点在しています。

 ローマ市内には、地下鉄が二本走っていますが、これ以上は、造れないそうです。とにかく、地下を掘ると遺跡にあたるので、工事ができないとのこと。

古代ローマの都市の上に現在の建物が建っているわけですから、当然のことなのですが、なんとも、壮大な歴史を感じます。

 

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 サンタンジェロ城

城と対岸を結ぶサンタンジェロ橋はベルニーニ作で有名

 

 

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 パンテオンの外観

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 パンテオンの内部

パンテオンは、完全な形で残る古代ローマの建築です。

初代パンテオンは紀元前27年に建てられましたが、その後消失。118年に再建されたものが現在のものです。

上部の丸い穴は、明かり取りと、換気用ですので、雨が降ると中に入ってきます。

建物の直径が43mの半円形で、鉄柱を用いない石造りの建物としては世界最大だそうです。

 この建物の造り方は、エスキモーが氷の住宅を造る方法と同じです。

石で円形を造って少しづつ石をずらしなが、積み重ねているのだと思います。ですから、鉄柱を使わなくても建築することが可能だったと思われます。

海で、砂だけを使って空間のある建物をつくろうとしたら、こんな形しかならないと思います。

 しかし、1800年以上前にこんな巨大な空間を建築する技術があるとは、私は、ただただ感嘆の溜め息しかでませんでした。

 

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映画 『ローマの休日』で有名なスペイン広場

 

 

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 観光地で有名なトレヴィの泉

噴水に背を向けて立ち、肩越しにコインを一枚投げ入れると再びローマに戻ってこられ、二枚で恋が成就、三枚で、恋人と別れられるという言い伝えがあるそうです。

 

 

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 ローマといえば、古代闘技場のコロッセオ。西暦80年完成。4万人の奴隷を使ってわずか8年間で完成させました。

 コロッセオも当然石でできています。

石でできた柱と柱の間は、アーチになっています。

というより、アーチにしないとその間を空間にできないのです。

日本の木のように石を梁として使えれば、また違った形になっていったのでしょうが、重機もない時代ではとても無理です。

石文化の建物にアーチが多用されているのは、デザインのためではなく、必然だったと言えるでしょう。

 

by kakizaki

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2009年10月22日更新