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『土地を探す心構え』

『土地を探す心構え』

そんな物はあるのか?

ないと言えば、ない。

あると言えば、ある。

かなりいい加減のようですが・・・

簡単に言いますと、ある。

それは、何かといいますと

『諦めない』

 と言うことです。

なーんだ。そんなことか。

実に単純なことなのですが、ここがポイントなのです。

今まで、土地探しからお世話させて頂いたお客様も結構いらっしゃいますが、何故かスムースに決まることは、余りありませんでした。

先日も、せっかくお客様が、気に入った土地があって、仲介業者にその旨を伝え、前向きに検討するところまできていました。

ところが、突然、『売ることが出来ません』と連絡。

えっ。なんで。

実は・・・

何でも、相当前に、ある住宅会社から問い合わせがあって、全然連絡がないので、私たちにその土地の購入を検討しても良い、と言ってしまったらしいのです。

しかし、その住宅会社さんでは、話が進んでいて、どうしても、先方に売らないといけないということのようです。

そ、それは、ないでしょ。

と文句を言いたかったのですが。

喧嘩しても始まらないので、弊社のお客様には、その土地は、ご縁がなかったようです。と諦めて頂きました。

こうなると、誰でも、意気消沈してしまいますよね。

しかし、そこで、めげていてはどうしようもありません。

しばらくは、土地探しに奔走。

すると丁度良い大きさの土地があったのです。

しかし、その土地は売り地になっていません。

通常はそこで諦めてしまうのですが・・・

ところが、良く見ると、その土地の隣は売り地になっているのです。

仮に同じ地主さんであれば、ひょっとしたら売ってくれる可能性も・・・(淡い希望を持ちながら)

ダメ元で問いあわせると・・・

なな何と、購入できる可能性が出てきたのです。

購入したい土地は、やはり、隣りと同じ地主さんで、売りに出すか悩んでいたタイミングだったようです。

この土地は、縁があるのかも。

その後は、トントン拍子に話が進んで、何とか、土地契約ができました。

前の土地よりも結果的に良い土地をお客様は、購入できました。

私は、土地購入は、恋愛のようなものだなーといつも思うのです。

実に、縁です。

しかし、その縁は自分から作っていかなければなりません。

諦めないで、探すと必ず見つかるものです。

これは、不思議ですね。

『絶対に諦めない』

これに尽きます。

なんか、自分の若い頃のことを想い出すなー。

ダメ元で・・・?

え?

そんなことが?

え?

by  kakizaki

2010年12月13日更新

消費税は上がるのか?でも焦るな!

政治的なことは、余りコメントしたくないのですが・・・・

12月9日(木)の産経新聞に下記のような記事が載っていました。

『自民党税制調査会(野田毅会長)は9日の総会で、平成23年度税制改正の基本方針を正式決定した。

消費税については夏の参院選マニフェスト(政権公約)に引き続き社会保障の財源として「当面10%への引き上げ」と明記。』

民主党でないので、今すぐにどうこうという事はないとおもいます。

しかし、読売新聞によると、世論調査で、消費税を上げることを、66%の人が賛成している。とも報道しています。

え?。そんなに と思うのですが・・・

いずれにしても、いつかは、上がるのでしょう。

この消費税の問題は、住宅産業に於いては、結構大きな問題なのです。

実は、私が自分の家を建築する大きなきっかけが消費税の上昇だったのです。

その時は、3→5%に上がる時でした。

2%上がるだけでも、多くの駆け込み需要があったのです。

私は、それに、まんまと載ってしまいました。

しかしこの2%は、良く考えると結構大きいのです。

仮に2000万円の住宅であるならば、40万円上乗せになるのです。

住宅業界も、このときとばかり、大々的に宣伝やキャンペーンをし多くの需要を生みました。

しかし、その後どうなったかと言うと・・・

住宅販売は、ガタ落ちでした。

これではいかんと、住宅会社も、建材業界、住宅設備業界も、値下げ合戦です。

なんだ、かんだで、結局2%以上安くなってしまったのです

何と言うことでしょう。

全く焦る必要はなかったのです。

むしろ、消費税が上がるのを待っていたほうが良かったりして・・・?

これは、ちょっと言いすぎですか・・・

いずれにしても、住宅を建てようと思っている方は、絶対に焦らず、自分のペースで進めて頂きたいと思います。

いい家を建てるコツは、これに尽きると思います。

エコポイントが終わった車業界もこれと同じようなことになる様な気がするのですが・・・どうなんでしょう?

by kakizaki

2010年12月10日更新

ますます格差社会になります。

主に住宅会社を中心に支援している、 「ツタエル」というちょっとユニークな会社があります。

その会社が定期的にメルマガを送ってきてくれます。

その岡田社長さんが書いた内容に非常に感銘しましので、紹介したいと思います。

以下その文章です。

『あるセミナーで3~4年前に聴いた話しです。
 

 「これからの時代、さらに格差がどんどん広がります。」
 「この格差、勝ち組・負け組はどうやってできていくのでしょうか?」

 「この格差、“収入格差”ができる原因は、“情報格差”です。」
 
 
 「では、なぜ情報格差が生まれるのでしょうか?」

 「以前は、民より官のほうが情報を持ってました。中小企業より大企業
  のほうに情報が集まりました。」
 
 「でも、インターネットの時代になってどうでしょうか?」
 
 
 「誰でも、検索すれば情報に近づくことができます。」

 「それなのに、情報格差ができる原因はなんでしょうか?」
 

 「“情報格差”の原因は、“希望の格差”です。」
 
 
 「希望のある人は検索して、なんとしても必要な情報を見つけ出します。
  希望のない人は検索すらしません。」
 
 
 
 「この“希望の格差”が“情報格差”を生み、“情報格差”が“収入格
  差”を生むことになります。」
 
 
 ……………………………………………….

 
 これと似たような話しを、
 爆笑問題の太田光さんが、以前テレビのゲストで出ていたときにしてい
 ました。
 
 現在、爆笑問題の事務所で働いている方、元・お笑い芸人が不治の病に
 かかった時の話しです。
 
 名前がわからないのでAさんとさせていただきます。
 そのAさんの告白です。
 
 
 Aさんは、昔ボキャブラで駆け出しの頃の爆笑問題なんかと一緒に若手
 のお笑いとして出演していて、当時の仲間たちとその後も交流があった
 そうです。
 
 ところが、ある時から飲み会などでAさんの姿が見えなくなってしまっ
 たのです。
 
 心配した太田光さんが訪ねたところ、Aさんから衝撃の告白が。
 
 「体調が悪くて、お医者さんに診てもらったところ、肝臓の(なんとか
  という)病気で、あと半年の命…。」
 
 
 Aさんは、30代にして、半年の余命を宣告され、毎日悲嘆にくれた生
 活をしていたそうです。

 その話しを聴いた太田光さんの最初にした行動はなんだったでしょうか?
 
 
 
 家に帰って、
 パソコンを立上げ、
 ヤフーで検索。
 
 
 検索のキーワードは、「肝臓の(なんとかという)病気 治療法」
 ↑※テレビでは実際の病名を言っていましたが、覚えていません。
 
 
 そして、またAさんのところへ引き返して言った言葉。
 
 
 「半年後におまえが死ぬのは、肝臓の病気で死ぬのではなくて、バカだ
  から死ぬんだ。」
 
 「ヤフーで検索したら、1行目に治療法がちゃんと書いてあった! 
  アメリカで肝臓移植したら、助かるんだ!」
 
 「それを、医者の話しを鵜呑みにして、嘆いているだけで無駄死にする
  のは、バカだから死ぬ!」
 
 
 まさに、
 希望のある人間は検索する。
 希望のない人間は検索すらしない。
 
 答えを手繰り寄せようと思った人にだけ、答えは出てくる。
 夢と希望を自分の手で手繰り寄せようと思った人にだけ、夢と希望は近
 づいてくる。
 
 
 このAさんは、現在、爆笑問題の事務所で裏方として働いてられます。
 彼が当時を振返りながら楽しそうに話されているのを、太田光さんが照
 れくさそうに聴いていたのが印象的でした。』

このように、情報の格差社会になるということです。

知っていると、知らないでは、天と地ほどの差になってしまう時代になってしまいました。

どんな時でも、希望を捨ててはいけないのですね。

by kakizaki


 

2010年12月08日更新

セミナー参加ありがとうございます

12月5日(日)に今年三回目の家づくりお役立ちセミナー

 《初級者向》『家づくりで失敗しないための3つの決め事』

を行いました。

今回は、二組のご家族が参加して頂きました。

お休みの中本当にありがとうございました。

お陰様で、受講された方からは好評で、参考になったと言う意見を頂いております。

『家を建てようと思っている方が、何から始めたらよいのか解らない』

という方が、一般的です。

そんな方には、最適なセミナーだと思いますので、是非気軽に問い合わせ下さい。

次回は来年になると思います。

また改めてご案内させて頂きますので宜しくお願いいたします。

by kakizaki

2010年12月05日更新

『努力は人を裏切らない』

日本電産㈱社長  永守重信氏

12月1日の「報道ステーション」で、司会の古館氏からインタビューを受けるのを、偶然見ました。

私は、初めてこの社長のことを知ることができました。

いやーーーーすごい人ですね。

一例を挙げると

デジタルカメラや光ディスク装置用のモーターなどを製造している三協精機が平成14年間から3年連続の大 幅赤字で倒産寸前の状況だったのを、日本電産が資本参加し、 永守社長が経営指導をすることで、最初の一年目から黒字に転換さ せました。

しかも、この間に、一人もリストラしていません。

すなわち、同 じ人々が同じ設備で同じ製品を作り、景気の波もそれほど変わっていないのに、平成16年の純損益ベースの赤字額が287億円だったのが、17年には150億円の黒字になったのです。

永守社長率いる日本電産グループはこのような人を切らない企業買収や合併を23件も成功させてきています。

この社長が、28歳で会社を起業する時、母親から、 『人の2倍働くんだったらいいんじゃない』と言われたそうです。

『人と同じ仕事量で成功しようとしても、無理だろうけど、人の倍働けば何とかなるんじゃない。』

それ以来、彼は、忠実に実行しているそうです。

言われたことを、やり続けるということは、簡単ではありません。

すごい。

昨日のインタビューの中で、心に残った言葉が、

『人は人を裏切るかもしれない。国家も国民を裏切ることがあるかもしれない。ただ、努力は人を裏切らない

さすがですね。

この言葉は、私の心にビンビン響きましたね。

まさに、その通りと拍手喝采でした。

その時、大学受験の息子が、丁度休憩して、

『必ずそうとは限らないんじゃない』とボソッと

いや、確かに目先のことだけを見れば、結果がでないこともあります。

しかし、長い人生の中で考えれば、永守社長の言葉は、間違いなく当てはまります。

この言葉は、彼の人生からでた言葉そのものだと思います。

私は、息子に言いました。

『仮に、自分が進みたい大学に進学できなくても、何も悲観する必要はない。

大学は、将来自分が何をするかの為の準備であって、目的ではない。

大切なのは、自分は将来なにをして、社会に貢献しながら生きて行くかだ。

それが、なんなのかを見つけることが大切だ。』

実は、この番組の前に、NHK歴史秘話ヒストリア『絶対に裏切らない男!高山右近』を見ていました。

彼はまた彼ですごい人生を生きました。

昨日は、裏切りという言葉を考えさせられる日でした。

by kakizaki

2010年12月02日更新

新住協の耐震・断熱同時改修セミナー参加ありがとうございました。

11月28日(日)酒田勤労者福祉センターで新住協主催の

「断熱+耐震 同時改修プロジェクト」

のセミナーが行われました。

多くの方に参加して頂きました。

本当にありがとうございました。

講師の方の感想がブログに載っていました。

ちょっと覗いてみて下さい。

この制度は、耐震と断熱工事を同時にやることを条件に、国から工事額の1/3以下で最大200万円まで補助金がでるというものです。

国は、今住んでいる建物を、大切に使ってもらいたいのと、同時に、性能の良い家に住んでもらいたいと願っている現れです。

リフォーム工事をお考えの方は、この制度を是非検討して頂きたいものです。

酒田市でも、耐震診断は、実施していますが、その後の耐震改修までのフォローはやっておりません。

実際に家全体の耐震改修をしようと思うと、結構大掛かりな工事にはなりますので、200万円補助を受ける対象になります。

来年のいつまでこの制度が残っているかはっきり解りません。

予算がなくなれば、それでお仕舞いです。

ご相談はお早めに。

この工事を出来るのは、新木造住宅技術研究協議会のメンバーだけです。

by kakizaki

2010年11月29日更新

7割が「自然素材を使いたい」

新建ハウジングさんで、今後3年以内に注文住宅を建設する計画がある27~65歳までの全国の男女437人を対象に「自然素材」について調査を実施しました。

「自然素材」とは、「無垢の木材、自然由来の塗料や壁紙」と定義しています。

調査の結果

「できる限り自然素材を使いたい」         22.9%

「どちらかと言うと自然素材を使いたい」      49.9%

合計                           72.8%

実は、弊社で建てるお施主様の多くが、パイン材(松系)の無垢材を好んで採用しています。

先日、お引渡しをした、 「光のダイニングに集う二世帯住宅」の家も同じ床材を使いました。

この床材の長所は、

①とても足触りの感触が柔らかい

②床が暖かく感じる

しかし短所もあります。

①キズが付きやすい

②材料がそりやすく、隙間が出来やすい

③退色しやすい

④節が抜けることもある

このように、欠点の方が、むしろ多いかも知れません。

通常自然素材は、非常に使いずらいものです。

というのも、 「自然素材はクレームになりやすい」ので、工務店は、敬遠し易いのです。

その結果、クレームになりにくい商品を各メーカーが開発し、既製品を多く使っているのが現状です。

最近は、余りにも、変わり栄えのしない既製品に飽きてきたのと、健康・環境志向と相まって自然素材を好む人が増えてきているような気がします。

しかし、自然素材は、上記のように多くの欠点があります。

私たちは、お施主様に自然素材の特徴、使い勝手やメンテナンスの仕方をきちんと説明しなければなりません。

説明不足がクレームに繋がってしまうケースが結構多いのです。

自然素材というと何となく耳障りが良いので、尋ねられると、「自然素材がいいね」とついつい言ってしまうのだとは、思いますが、そこは、お施主様も、注意が必要です。

しかし、お施主様は、家づくりは、通常初めてですので、当然私たちが情報を提供する必要があります。

これから、益々、自然素材が好まれるとしたら、むしろ私たち造り手が、お施主様がもっと解り易く理解出来るように、勉強しなければらないですね。

サーーー 勉強、勉強。

by kakizaki

2010年11月25日更新

依頼したくない住宅会社とは?

2010年12月号の日経ホームビルダーに『顧客のホンネ』というコーナーで住宅会社に厳しい意見が載せてありました。

実際に、住宅を建築しようとしている人たちのとても貴重な意見です。

せっかくですので、その意見を載せたいと思います。

・色々な選択肢を用意してくれない。(東京、46歳、男性)

ポリシーがない(愛知、43歳、男性)

・うそを言われたり価値観を押し付けられたりするのは嫌だ。顧客の人生観などを理解せず、こちらの言ったことしかやらないのも不満。(広島、56歳、男性)

・住宅会社の社員だけではなく、下請けなどの職人の接客態度がなっていない。(新潟、34歳、女性)

・建築現場を複数見学した。作業が雑だったり、整理整頓がされていなかったりする会社には頼みたくない。(静岡、37歳、女性)

・打ち合わせ時に、内容についての議事録を担当者が作成しない。(大阪、41歳、男性)

・「若いので、冷やかしだろう」と見かけで判断して、真剣に対応してくれない。(福岡、31歳、女性)

・専門用語でべらべらとしゃべる。(北海道、41歳、男性)

・借金するのが当たり前という考え方を持っている。(岐阜、31歳、男性)

・不動産や借り入れの手続きについて担当者に相談したら、「不動産や借り入れのことは関係ないので、自分で対処して下さい」と言われた。相談できる人がいなくとても困ったので、この住宅会社とは契約を解除した。(静岡、38歳、女性)

・「もう決めちゃいましょうよ」と言われたとき。「絶対依頼しない!」と思った。(福島、29歳、女性)

・内外装のデザインやインテリアにこだわっても、メンテナンスのしやすさなどユーザーの使い勝手を考慮できない会社はダメ。(静岡、48歳、女性)

・顧客の家族構成やライフスタイル、趣味などを把握せず、具体的な提案をしない。(愛知、35歳、女性)

以上のような内容です。

雑誌のなかで赤く強調したところと、私が強調したいところはちょっと違います。

私は、特に注目したのは、会社の提案力(プレゼンテーション力)への要望です。

すなわち、

 《我々住宅会社に対する、プロフェショナルとしてのアドバイスへの期待》

です。

『あなたの会社は、住宅会社として、我々一般消費者に何を提案してくれるのですか?』

と問われているのです。

その答えに回答できない住宅会社は、すなわち、[依頼したくない住宅会社]ということになります。

今回のアンケートからはっきりそのシグナルがでていますね。

提案力の違いが会社の違いになるのでは・・・

by kakizaki

2010年11月24日更新

『省エネ基準』いよいよ義務化へ

一日の情報の中で、『省エネ』という言葉は、聞かない日がないと言うくらい、当たり前な言葉です。

しかし、未だに、住宅業界に於いて、国で定めた『次世代省エネルギー基準』は、義務化になっていません

信じられますか?

この現状を・・・

実態としては、新築住宅の約6割は、今現在でも普通のスカスカ住宅が建設され続いています。

どこかおかしいぞ。日本!

ようやく、11月12日に国土交通省と経済産業省が、

「低炭素社会に向けた住まいと住まい方推進会議」で、省エネ基準義務化に向けた方向性の骨子案を示しました。

開始時期に関して具体的な言及はありませんでしたが、早期の対応が必要との考えを示しました。

大規模建築物から段階的に義務化を進め、2020年までに全ての新築住宅・建築物に義務化する方針だそうです。

実施に際しては、制度の周知徹底や工務店の技術向上などに時間がかかるため、一定の期間をおく考えを示しています。

断熱している住宅がある一定以上にあがれば、 「5~6年以内の義務化もありうる」との事です。

いよいよ、住宅の高断熱化の義務化が現実味を帯びてきました。

実は、建築士のなかには、建物の高断熱化に反対している人もいます。

しかし、この流れは、逆戻りすることは、あり得ません。

私は、一日も早く建物の断熱の義務化をするべきだと思っています。

国民の財産を守るためにも・・・(少々偉そうに)

by kakizaki

2010年11月22日更新

自分で家のプランしますか?

最近は、パソコンで住宅のプランニングを簡単に出来るソフトが普及し、ご自分で作る方が時々います。

弊社でも、ゆたか町に建築した、 『白を基調にコントラストを楽しむ家』は、お施主様のプランと言っても良いと思います。

多少弊社で、アドバイスさせて頂いた部分はありますが、基本プランは、変わっていません。

このように、旨くいくケースもありますが、逆の場合もあります。

お客様がプランすること自身は、問題はありません。

しかし、自分で図面をプランしてしまうと、そのプランから離れられなくなるケースが多いのです。

これは、お客様に限ったことではなく、実は、私たちにも言える事なのです。

どうしても、自分が作ったプランが一番良いと思い込んでしまうのです。

そして、これ以上は、いいプランはないと、決め付けてしまうのです。

そこで、弊社では、プランの社内コンペをやります。

そうすると、自分では、思い付かないいいアイデアがあったり、面白い考えがあったり、新しい発見をすることが良くあります。

そこで、大切なのは、相手の意見を、認めるということなのです。

私の場合は、特に、社長と言う強い立場ですから、プランをゴリ押しすることは、いくらでも出来ます。

しかし、大切な事は、 『自分の意見を通すことではなく、いいプランを作ることです。』

人が作ったプランを、冷静な目で見ることです。

人が作ったものでも、いい所は積極的に取り入れる勇気と心の寛容性が重要なのです。

以上の理由から、お客様がプラン作成することを、私は、あまりお勧めしていません。

一番良い方法は、自分たちがやりたい家を、文章や写真、言葉で説明して、設計者にプランを依頼することだと思います。

そして、その出来上がったプランに色々注文を付けて、理想の家に近づけることです。

すなわち、私たち設計者を、うまく使って頂きたいのです。

設計を主にやっている設計事務所に依頼すれば、当然設計料がかかります。

それを、高いと思うか、当たり前と思うか。

弊社のように、施工を一緒にやっているところは、設計料も含めて考えてくれます。

私は、いつも言っています。

『設計図以上に建った建物が良いということは絶対にあり得ない』

すなわち、いかにプランが大切かです。

建物は、プランの段階で八割がた決まってしまうのです。

プランは、じっくり、考えたいものですね。

by kakizaki

2010年11月20日更新