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山形エコハウス完成説明会に参加

3月28日(日)山形エコハウスの完成説明会に出席してきました。

建物の内容については、3月1日山形エコハウス見学の記事を読んでください。

建物の配置は、真南に向けるように工夫し、南側に大きな窓の開口を取って冬の太陽熱を有効に取り入れようとしています。

南面の屋根の面積を大きくし、上には、ソーラーパネルを載せています。

大きい方が、太陽光発電(5kw)、小さいほうが、太陽熱温水器(6㎡)

手前の煙突が、ペレットボイラー用の煙突です。

夏期の熱の過剰進入コントロールするために、南面の庇の出を1.5mとしています。

内部の様子

できるだけ室内の温度差を生じさせないように、間仕切りを取り払い、一つの空間になるようにしています。

しかし、実際の生活ではどうなんでしょうね・・・

家族というども、ある程度のプライバシーは必要では。

手前が暖房・給湯兼用のエタ社(オーストリア)のペレットボイラー

奥の木箱がペレットを入れる容器

暖房・給湯兼用温水貯湯タンク(容量650リットル)

手前のビニール袋に入っているのが燃料のペレットです。

今回の目玉設備のペレットボイラーの納入業者のエタ社(オーストリア)からわざわざ説明に来ていました。

オーストリアでは、ペレットボイラーの需要が順調に伸びていて、電気ボイラーは、禁止されているそうです。

ペレットストーブが、上の図からも他の器具に比べCO2発生量が極端に少なく、環境に良いことが解ります。

但し、日本では他の燃料に比べ価格がまだちょっと高いのが難点です。

今後もっと大量生産されてくれば、もっと下がると思われます。

真ん中で説明しているのが、東北芸術工科大学・環境デザイン学科 准教授 三浦秀一先生です。

先生の説明でもありましたが、

木の住宅が一番省エネである。

そして、ここ地元山形県には、その資源が非常に多くあるが、殆ど利用されていない。

森の木の間引きをし、間伐材を燃料にすることにより、地元の雇用も増え環境にも優しい社会ができる。

そういう意味に於いては、東北地方は、有望な資源地域である。』

私たち家づくりに携わるものももっと山形の木材をもっと知り、できるだけ、地元産を利用することを検討する必要があると思います。

そして、林業産業も、住宅に使えるようにもっと乾燥材を提供できる仕組みづくりを考えて頂きたいと思います。

そして、廃材などは、ペレットへ。

そういう意味においては、ここ山形は、資源の宝庫といえるでしょう。

山形県に生まれてよかった・・・

by kakizaki

2010年04月06日更新

山形エコハウス『シンポジウム』に参加

3月25日(木)に東北芸術工科大学で山形エコハウスの「エコハウスシンポジウム」あり、参加してきました。

そこには、何と、先日このブログでも紹介した本の『世界基準の「いい家を建てる」』の作者の森みわ さんもパネリストとして参加されていました。

実は、森みわさんは、東北芸術工科大学客員教授だそうです。

森さんの話によると、

2009年11月に行われたEU議会では、2021年以降に新築されるオフィスや住宅について、CO2排出ゼロ(カーボンニュートラル)を義務付けることが決定しました。

ちなみに森さんがつくった鎌倉のパッシブハウスでさえ、ゼロカーボンは実現していないそうです。

一方で日本の次世代省エネ基準は、一番優れたものでもその3分の1程度です。

ということで、今回の山形のエコハウス(カーボンニュートラルハウス)は、今後世界が標準としている住宅と考えていいと思います。

EU諸国が今後10年間で、山形エコハウスのような住宅しか造ってはいけないという、非常に大胆なことが決定したということは、今後の日本の住宅の造り方も、当然影響すると思われます。

諸外国からの圧力は高まり、日本もCO2削減の法整備が進むと思われます。

これから、建築業界は、激変していくことは、間違いありません。

それも、ものすごいスピードで・・・・

by kakizaki

2010年04月05日更新

有機EL照明を体験

3月25日山形県庁に行って、有機EL照明を実際に見て来ました。

照明器具メーカーオーデリックさんが商品開発されたものが展示してあります。

器具の面全体が等しく光っているのが上の画像でわかるでしょうか。

この器具は、一つ一つが小さいので、その特徴をうまく表現していないように感じました。

もっと大胆に大きな面の照明が良いような気がします。

例えば、曲面の壁全体が照明とか・・・

もしくは、大きな丸の照明とか・・・

消費電力など詳しいことは、解りせんでした。

なんか、もっと特徴のある商品開発をしていかないと・・・上手くいくのかな・・・・?

今後の成り行きを見守りたいと思います。

by kakizaki

2010年03月31日更新

誰もが暖かい住宅で暮らせるように・・・

3/19
仙台で新住協の高断熱住宅の基礎講座があり、室蘭工業大学の鎌田先生の講義を聴いてきました。

庄内よりもさらに寒い北海道で高断熱住宅の研究をしてきた鎌田先生は、それまで壁の中に入っているだけで十分に機能を発揮していなかった断熱材が、適切な工法で施工することで本来の性

能を発揮し、一般の工務店でも特別な工法や材料を使うことなく、コスト面でも両立できる住宅が提供できるように技術面で指導してきた方です。

住宅は冬に暖房をすることが当たり前と考えられていますが、熱の発生と損失で考えると『快適な室温を維持するのに足りない熱エネルギーを暖房で補う』ということになります。

つまり、逃げて行く熱エネルギーが少ないほど、暖房で補う熱エネルギーも少しでよいわけです。

特に住宅に入ってくる熱エネルギーである太陽の日射による熱は極力取り入れる工夫が大切です。窓のガラスの大きさと方位が重要になります。

また、熱を逃がさない工夫として、特に、窓から熱が逃げにくくすることや換気の際にせっかく暖めた室内の空気をできるだけ回収することなどがあります。

私はリフォームの仕事で多くの寒い住宅に直面してきました。暖かいのは暖房のある部屋で、それ以外の部屋は寒くて当たり前だと思っている方がまだまだ多くいらっしゃいます。

局所暖房は住宅に温度差を生み、寒い部屋や押入れで結露の原因になります。多少温度設定は低くても住宅の内部空間はまるごと暖房することが結露防止にもなり、何より住み手にとって

の快適性はここにあります。もちろん燃焼時に水蒸気を室内に出さない暖房機の設置が前提です。

冬の朝でも暖かい部屋で気分よく起きられたり、廊下やトイレが寒くないのは誰にとってのすごし易い家です。これから建てられる住宅はどんな家でも全館暖房になることを願うばかりです。

by: ito

2010年03月30日更新

《敬天愛人》三隣亡について掲載

鶴岡市に本社がある地元の記事を中心に掲載している荘内日報社という新聞社があります。

その新聞社で毎月《敬天愛人》というフリーペーパーを発行しています。

一ヶ月程前、私が以前ブログで建築業界の悪しき慣習『三隣亡』ついて書いた記事を読んで是非お話を聞かせてほしいという電話を頂きました。

そのときの内容が、4月号に掲載されています。

記事内容

   

「全くの風評によって、建築に携わる人は迷惑している」。

住宅会社コスモホーム(酒田市)の柿崎圭介代表は、インターネット上の日記・ブログでこう嘆いている。

取材に対して、「この地域だけというのが納得できない」と憤り、「大安結婚式のような気持ちの問題。悪しき慣習をなくすべき」と訴える。

     

毎回、三隣亡は、話題になりますが、なかなか意識改革が進まないようです。

先日山形市の設計事務所さんの話のよると、むしろ少しずつ山形市のほうまで、この悪しき慣習が、侵食してきているそうです。

その内、山形県全体がこの風評に汚染されるのでしょうか。

もう、いい加減にしてほしいですね。

by kakizaki

2010年03月29日更新

日本初の「パッシブハウス」登場

今、断熱住宅の一番ホットな話題の人は、『森 みわ』さんでしょう。

森さんは、日本初のパッシブハウスを鎌倉に建設しました。

その内容が一冊の本になり私も、早速読ませていただきました。

内容的には、日本の断熱住宅は、ヨーロッパのそれに比べいかに立ち遅れているかを指摘しています。

彼女の説明によると、

日本の基準は、EUの住宅省エネ基準の1/3の性能しかありません。

しかも、年間150棟以上建設する大手ハウスメーカー(全国で約100社)だけが対象です。

ですから、私たちのような、零細企業の住宅会社は、国で定める断熱基準はありますが、義務化ではありません。

即ち、スカスカ住宅を建築しても、何ら問題がありません。

これでは、いつまでたっても、断熱性の高い住宅が日本に増えるとは、到底思えません。

いかに、日本の断熱基準があまいかが解ります。

おおざっぱに、住宅の断熱性能を順番に並べると

次世代省エネ基準(国土交通省基準)

   ↓

Q1住宅(NPO法人 新木造技術研究協議会基準)

   ↓

パッシブハウス(EU基準)

   ↓

カーボンニュートラルハウス(CO2排出量ゼロの住宅)

という並びになりそうです。

今後、森さんが提唱している、EUで進められているパッシブハウスと日本で進められているQ1住宅が、今後融合されて、新しい基準が生まれるかもしれません。

いずれにしても、この基準を義務化にしなければ何ら意味がありません。

日本の法律の早々の見直しが必要だと思います。

もし、義務化しようとしたら、ハウスメーカーや工務店から“厳しすぎる”と相当の反対の声が上がることが予想できます。

道程は、厳しいでしょうね・・・

2010年03月23日更新

東芝がついに白熱電球の製造を中止

東芝ライテックは3月17日、栃木県・鹿沼工場で一般白熱電球の製造を終了する「一般白熱電球製造中止式典」を催しました。

消費電力の低いLED電球への切り替えを進める同社は、2008年4月に「2010年度をめどに一般白熱電球の製造を中止する」と宣言。

それを約1年間前倒しで実現したかたちになります。

「CO2削減の大きな“最初の一歩”を踏み出しました」(東芝の佐々木則夫社長)。

長年親しまれた白熱電球が消えるのは、ちょっと寂しい気もしますが、これも、時代の流れです。

致し方ありませんね。

住宅用照明器具は、もう既に8割ぐらいは、蛍光灯です。

これからは、上のグラフからも予想されるように、有機ELやLED照明が増えてくることが予想されます。

有機EL照明は、私も何回がブログで紹介していますが、面全体が光る今までにない新しい照明です。

確か、新商品が山形県庁で3月末まで展示しているはずですので、私も機会があったら見てみたいと思います。

LED電球の価格もだいぶ下がってきて、今後益々普及することが予想されます。

LED電球に交換する場合、ちょっと注意する必要があります。

パナソニック電工さんの場合、ダウンライト断熱材施工器具(SB,SGⅠ,SG形表示器具)には、使用することができません

LED電球は、ランプ後方に放熱するするしくみになっており、周囲温度45℃までの時、ランプ寿命40,000時間です。

これが、10℃上がるとランプ内のトランス寿命が短くなりランプ寿命が4,000時間1/10になってしまいます。

ダウンライト内温度は、一般型で30~35℃ですが、SB,SGⅠ,SG形表示器具は、密閉度が高いため45度以上に上がる可能性があります。

せっかくLED電球に交換しても、短寿命でランプが切れたり、場合によっては煙が出てランプが切れることも考えられるそうです。

交換する場合は、注意事項を十分読んで理解した上でご使用ください。

あれ。最後は、電気屋さんの宣伝になってしまいました。

by kakizaki

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2010年03月18日更新

弊社のホームページが紹介されました

住宅情報の専門誌『新建ハウジング』で今年から、 『全国工務店ブログ広場』というホームページをつくり、その編集部の人たちがブログを発信しています。

実は、今年の2月16日のブログ(ブログ広場編集部)で、弊社のホームページが紹介されていました。(全然気が付きませんでした。)

編集部のkurokuroさんが書いてくれていますが、その文面を拝借。

      

全国工務店ブログ広場 編集部のkurokuroです。

将来は絶対に家を建てたいと思うkurokuroなので、概観、内観、施工実例などが大好き

         
全国工務店ブログ広場に登録していただいているつくり手さんのブログの中にある、お施主さんのこだわりや完成した家の写真を見ながら、どんな家がいいかなぁと思いを馳せています。

みなさんはどんな家を建てたいですか?

       
全国工務店ブログ広場に遊びに来ていただく方は、自然素材やナチュラルな感じを好む方が少なくないよう。

そんな方に見ていただきたい家づくりがこちら。

山形県酒田市 コスモホーム

「薪ストーブが楽しいナチュラルハウス」の、ここを見て欲しいシリーズ記事①~⑧

     
黒の薪ストーブが映える白い室内と、薪ストーブの質感に似たアイアン使いがとても印象的

        
また、「思い出の品をただ飾るだけではなく建物の一部として取り込みたい」というすまい手さんの要望に応えるアイディアなどなど。。。
ひとつひとつは小さなことかも知れないけれど、ここまでこだわって創れるんだとうれしくなる家でした

     

と紹介されています。

ここのブログを一般の方が読んでいるのか解りませんが、このように紹介されることは、とても嬉しいものです。

実は、只今、より解り易く弊社を紹介できるようにホームページを改造中です。

お気付きの点がありましたら、教えて頂くとありがたいと思います。

by  kakizaki

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2010年03月16日更新

ブログが雑誌に掲載されました。

新建ハウジング プラス1という住宅の専門誌に弊社のブログが紹介されました。

この雑誌は、弊社のような住宅建築に関わる人が読む本で、一般の方には、余り馴染みのない専門誌です。

住宅会社の『ウェブ力再構築』という特集の中で、二つの項目で掲載されています。

『生活者の視点を徹底する』

コスモホーム一級建築士事務所の柿崎圭介さんは自戒を含めこう話す。

「ブログについて、私は自分の言葉で書くこととともに、建築に関連して書くことを自ら課している。お客様は建築のことを知りたくてホームページに来ると思うからだ。ただ、それがひょっとしたらわかりにくさを招いているかもしれない。できる限りわかりやすくを心がけていきたい。」

生活者視点でウェブをつくるということは、自分の伝えたいことよりも生活者が知りたいであろうことを優先するということだ。その点で言えば、まだまだ生活者が知りたいことが、しかも生活者に理解しやすい言葉で解説されている工務店のウェブは少ない。

と紹介されています。

二つ目の記事

『「物語」化して伝える』

前出のコスモホーム一級建築士事務所の柿崎圭介さんは、物語化して伝えることの重要性についてこう話す。

「私は基本的に、建築を真正面から伝えたいと思っている。だが、それは、スペック重視の情報発信になりやすい。そのためホームページでは、建築のデザインの発信に重きを置く。ただしデザイン性も、その背景にある「物語」をもう少し伝えたほうがいいと、ウェブコンサルタントからアドバイスされている。」

たとえば、顧客によるレンガ積みのセルフビルドがそうだ。「ものづくりのシーンを切り取り、別のバナーで発信するなどしてよりわかりやすく、伝わるホームページを目指したい。」

スペックをただ紹介するだけだと、たとえばレンガというモノのアピールで終わるが、そこに「施主自らレンガを積んでセルフビルドした」という物語(エピソード)が重なると、コトの提案になり、モノだけを提示されるより関心がわき、そのモノの魅力も伝わるようになる。これが物語の力だ。

と紹介されています。

                                           

私たちのブログは、まだまだ発展途上ですが、このように、一定の評価を頂くことは、大きな励みになります。

読者の参考になるような住宅に関することを、今後も発信し続けていきたいと思っています。

宜しく、お願い致します。

by kakizaki

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2010年03月10日更新

有機EL照明がいよいよ商品化

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有機EL照明の製造受託先が決定しました。

各社とも、今月末までに製品を完成させ、県庁ロビーなどに展示をする予定です。

わざわざ、県庁まで見にいけないので、是非ホームページなどで紹介して頂きたいものです。

有機EL照明は、山形大学の城戸淳二教授を中心に研究開発が進められている最先端技術です。

いよいよ商品化が決まり、新しい発想の照明器具が誕生します。

私は、この日をずーーーーと待っていましたので、とても楽しみです。

照明器具の起爆材になり、斬新なデザインが生まれることを期待しています。

そして、私たち建築に携わるものが、有機EL商品をどのように使っていくかが問われると思います。

いままでは、考えられない空間を演出できる可能性があります。

なんか、ワクワクしますね。

by kakizaki

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2010年03月02日更新