スタッフ柿崎社長ブログ

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イタリア紀行4

 ナポリの南にカプリ島というイタリア有数の高級リゾート地があります。

イタリアのみならずヨーロッパ各地からVIPたちが訪れる憧れの場所です。

 

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 ナポリから水中翼船で約40分

 

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 カプリ島の港の風景

 

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 街並みは、パステルカラーやホワイトを基調にした外観が印象的

こういう色彩は、温暖な気候をイメージさせますね。

 

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移動中のあるショピングセンターにあった便座なしのトイレ。

イタリアの公衆トイレはこのような状態が多いらしいのです。

何故便座ないか。これは、女性のほうも同じだそうです。

同伴してくれた女性のガイドさんの話によると、

「便座の上に靴のまま立って用をたすため便座がすぐ壊れるそうです。いくら交換しても同じなので、いつしか便座をつけなくなった」 とのこと・・・

ある日そのガイドさんが用をたしに、トイレに入ろうとしたら、中からとても美しいイタリア人がでてきたそうです。

そして、中にはいってみると、しっかり「便座に靴の足跡」がついていたそうです。

やっぱり、本当だったと、ガイドさんは納得したそうです。

どうやって用をたすかは、ご想像にお任せします・・・?

 

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 何といってもこの絶景は素晴らしい

 

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 アウグストゥス庭園

 

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 建物の中には、昔のかまどがありました。

今でも使えそうなかまどです。 

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ナポリの風景(車から撮影)

未だにベランダに多くの物干しが干されています。

ナポリ人のおおらかさで、全然気にしないそうです。

でも、日本人も同じようなことをやっています。

しかし、住宅内部に、物干し室がある方が理想的ですよね。

 

by kakizaki

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2009年10月24日更新

イタリア紀行3

ローマの中心に世界で一番小さい国、ヴァチカン市国があります。

ヴァチカンは、キリスト教カトリックの総本山があるところです。

その中心にあるのがサン・ピエトロ大聖堂です。

この建物は、ルネッサンス様式の代表作で、16世紀に大改装が行われ、内部は、ミケランジェロ、ラファエロら、ルネッサンス期を活躍した画家の絵が描かれています。

 建物のスケールの大きさも驚きますが、その装飾は芸術の最高峰と言えるでしょう。

 

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 サン・ピエトロ大聖堂

 

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 ミケランジェロが設計した巨大なドームはクーポラと呼ばれる。

 

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 サン・ピエトロ大聖堂内部

 

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 中央の装飾は、ブロンズ製で、ベルニーニ作

 

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巨大 クーポラを下から見上げたところ

 このクーポラがあるため、室内に明かりを取り込めると同時に換気も可能です。

形もさることながら、実用性も備えた設計です。

 

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 聖ペテロ像

聖ペテロ像の足に触れてお祈りをするので、磨り減って足の原型がわからなくなっています。

 

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 ピエタ像

ミケランジョロ23歳の作品

数年前に、ある芸術家が侵入し、マリア像の鼻と他の部分を破損したそうです。

その後修復し、現在は、ガラス貼りになっています。

 

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外には、衛兵が24時間体制で護衛しています。

衛兵は、スイス人の若者と決まっているそうです。

 バックの小さな橋も、石で出来ていますまので、アーチ状になっています。

by kakizaki

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2009年10月23日更新

イタリア紀行2

ローマは、街そのものが博物館でもあり、また美術館でもあります。

『ローマは一日にして成らず』

とは、まさしく文字通りです。

紀元前から現代までの建造物が、いたるところに点在しています。

 ローマ市内には、地下鉄が二本走っていますが、これ以上は、造れないそうです。とにかく、地下を掘ると遺跡にあたるので、工事ができないとのこと。

古代ローマの都市の上に現在の建物が建っているわけですから、当然のことなのですが、なんとも、壮大な歴史を感じます。

 

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 サンタンジェロ城

城と対岸を結ぶサンタンジェロ橋はベルニーニ作で有名

 

 

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 パンテオンの外観

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 パンテオンの内部

パンテオンは、完全な形で残る古代ローマの建築です。

初代パンテオンは紀元前27年に建てられましたが、その後消失。118年に再建されたものが現在のものです。

上部の丸い穴は、明かり取りと、換気用ですので、雨が降ると中に入ってきます。

建物の直径が43mの半円形で、鉄柱を用いない石造りの建物としては世界最大だそうです。

 この建物の造り方は、エスキモーが氷の住宅を造る方法と同じです。

石で円形を造って少しづつ石をずらしなが、積み重ねているのだと思います。ですから、鉄柱を使わなくても建築することが可能だったと思われます。

海で、砂だけを使って空間のある建物をつくろうとしたら、こんな形しかならないと思います。

 しかし、1800年以上前にこんな巨大な空間を建築する技術があるとは、私は、ただただ感嘆の溜め息しかでませんでした。

 

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映画 『ローマの休日』で有名なスペイン広場

 

 

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 観光地で有名なトレヴィの泉

噴水に背を向けて立ち、肩越しにコインを一枚投げ入れると再びローマに戻ってこられ、二枚で恋が成就、三枚で、恋人と別れられるという言い伝えがあるそうです。

 

 

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 ローマといえば、古代闘技場のコロッセオ。西暦80年完成。4万人の奴隷を使ってわずか8年間で完成させました。

 コロッセオも当然石でできています。

石でできた柱と柱の間は、アーチになっています。

というより、アーチにしないとその間を空間にできないのです。

日本の木のように石を梁として使えれば、また違った形になっていったのでしょうが、重機もない時代ではとても無理です。

石文化の建物にアーチが多用されているのは、デザインのためではなく、必然だったと言えるでしょう。

 

by kakizaki

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2009年10月22日更新

イタリア紀行1

10月9日~16日にイタリアに行く機会がありました。

イタリアは、皆さんもご存知の通り、古代ローマから始まり、とても歴史のある国です。

そして、石の文化ですので、現在でも、昔の建造物がそのまま残っています。

ヨーロッパの建築に触れる絶好のチャンスに恵まれましたので、少し紹介したいと思います。

 ローマの北西、イタリア半島の真ん中当たりにアシッジという町があります。

サッカーの中村俊介が在籍していたペルージャという町の直ぐ隣に位置します。

アシッジは、イタリアの守護聖人、聖フランシスコの生まれ故郷で、中世に建築された建物や、街並みがそのまま残されています。

 

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 アシッジに向かう途中の田園風景

 

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 聖フランシスコ大聖堂

アーチ型の回廊が、中世建築を感じさせます。

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 街の道路幅は、余り広くはありません。恐らく4~6m。しかし、中世の時代にこれだけの幅を設けていることは、驚きです。馬車を走らせるために、ある程度の広さが必要だったようです。

 道は、石畳です。

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 中世の建物をそのまま利用したレストラン

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イタリアの人は、とても音楽好き。

夕食のレストランで、生演奏を聞くことができました。

 

by kakizaki

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2009年10月21日更新

地震保険の加入の検討を

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9月1日が防災の日だったせいか、最近日本損害保険協会で薦めている『地震保険』のコマーシャルが目に付きます。

地震保険は、阪神淡路大地震の時から、注目され加入者も少しづつ増えています。

2008年の全体加入率は、22.4%で、一番高いのは、愛知県の33.9%、一番低いのは、沖縄県の8.9%です。

東北地方では、お隣の宮城県は結構高くて、30.9%もありますが、山形県は低くて、11.3%しかありません。

これは、最近地震を体験しているかどうかが大きく左右しているようか気がしますが、お隣の新潟中越地震を経験をしている新潟県が15.7%と低いのが気になりますね。

ここ庄内地方では、115年前の1894年(明治27年)10月22日に庄内大地震がありました。

丁度夕飯時で火を多くの人が火を使っていたせいか、1747戸が全焼し、162名が死亡という大惨事でした。

それ以来庄内地方を震源地とした地震が発生していませんので、もうそろそろかなと、専門家の間では、懸念されています。

ひとたび大きな地震が起きると、それに付随して、建物の火災も発生しやすくなります。特に、台所を使用している時間帯は。

テレビコマーシャルでも言っているように、地震が起因する火災は、火災保険では保証されません

今持ち家に住んでいる方はもちろん、これから住宅を求めようとする方も、私は、是非、『地震保険』には加入していた方が良いと思います。

日本国中、とこで大地震が起きてもおかしくありません。

ありふれた言葉かもしれませんが、『備えあれば、憂いなし』です。

by kakizaki

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2009年09月04日更新

来年は三隣亡?

最近、お客様より、

『来年は、三隣亡ですか?』

と尋ねられる時があります。

ここ山形県庄内地方には、悪しき慣習『三隣亡』を気になさる方がまだいるようです。

三隣亡についての説明は、2007年7月6日のブログを参照ください。

三隣亡は、十二支の年の

①寅(とら)年

②午(うま)年

③亥(いのしし)年

の年に当たるそうです。

来年は、寅年ですので、三隣亡の年ということになるようです。

そして、旧正月から始まるので、2月4日から1年だそうです。

 

2007年7月6日のブログにも書きましたように、年の三隣亡などはないのです。

まったくの、風評です。

その風評によって、建築に携わる人は、仕事が出来なくて大変な苦労をしているのが実態です。

ある神社は、『年の三隣亡はありません』と文面を出してくれているところもあります。

あるハウスメーカーは、三隣亡はまったく気にせず建築し、もし、近所から苦情がでた場合は、その方に、『三隣亡だから建築してはいけないという根拠を示してください』とお願いするそうです。

もともとありもしない三隣亡ですので、根拠など示せる訳がありません。

 

弊社でも、前回の三隣亡の年に二棟ほど建築させて頂きました。

本当に有難いと感謝しております。

現実、三隣亡の年は仕事が少ないので、私達は、より丁寧な仕事ができます。

そして、色々な面でサービスもできます。

人間、忙しいときより、仕事や心に少し余裕があるほうが、より親切な仕事かできるものです。

 

これから、住宅を建築をする人は、むしろ

『よし来年、三隣亡だから、家を建てて貰おう。そして、丁寧な仕事をして貰おう。』

と考えたほうが、得策だと思います。

特に、若い人は、是非、この悪しき慣習を庄内地方からなくすよう努力して頂きたいと思います。

 

根拠のある事柄であるならば、私達も我慢しなければなりません。

しかし、まったくの風評に惑わされるのは、私達も納得がいかないのです。

 

毎回、三隣亡の年になる、こういう話題になるのですが、今だ、延々と残っています。

人間の心理というものは、なかなか変わらないものなのかもしれませんね。

でも、少しづつ変えていくように努力しなければなりません。

by kakizaki

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2009年08月25日更新

長期優良住宅とは

 先日あるお客様より、『御社は、長期優良住宅に対応していますか?』とご質問頂きました。

 ちょうどその時は、建築士会主催の長期優良住宅の勉強会をしている最中でしたので、きちんとた返事ができませんでしたので、ここで今までの情報をまとめておきたいと思います。

 非常に解りにくいのですが、実は長期優良住宅には、二種類あります。

①長期優良住宅(通称100年住宅という表現をしているようです)〔100万円の補助事業〕

②長期優良住宅先導的モデル事業(通称200年住宅という表現をしているようです)〔200万円の補助事業〕

 

今回は、①の100年住宅について説明します。

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日本の住宅寿命は26年とかなり短いにもかかわらず家を建てるための住宅ローンの返済年数は27年を上回ることが多く、住宅ローンを返し終わる頃には資産価値のない家が残っていることになります。

「つくっては壊す」フロー消費型の社会から、「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」ストック型社会へ転換しようという試みが、長期優良住宅のコンセプトです。

このストック型社会を目指すために、2009年(平成21年)6月4日、「長期優良住宅普及促進法」が施行されました。

「長期優良住宅普及促進法」は、「住宅を長期にわたり使用することにより、住宅の解体や除却に伴う廃棄物の排出を抑制し、環境への負荷を低減するとともに、建替えによる費用の削減によって、国民の住宅に対する負担を軽減し、より豊かで、より優しい暮らしへの転換を図る」ことを目的にしています。

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長期優良住宅は、「長期優良住宅普及促進法」に適合する住宅のことで、上の図のように、構造躯体の劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、可変性、バリアフリー性、省エネルギー性などの性能が、国土交通省が定めた認定基準をクリアすることが求められます。

この中で特に、大切なのが

②耐震等級2(建築基準法の1.25倍の耐震性)

⑤省エネルギー対策等級4(次世代省エネルギー基準)

です。

国は、このように良質の住宅をつくるように推奨するかわりに、100万円の補助金制度を設けました。(この補助金を受けるためには、2010年2月10日まで建物の完了報告をしなければなりません。)

補助金制度をも設けると、みなさんは、単純に100万円もらえると思うかもしれませんが、そう簡単にはいきません。

国は、上の図のように、認定条件を定めていますので、一般的な住宅を建設する場合より、割り高になります。

その割り高になる分を国が補助しましょうという制度ですので、住宅の建設費のトータルが安くなることはないと考えた方がよいと思います。

むしろ、その条件をクリアし、書類提出も多くなりますので、事務手数料も加算され、結果的には、ちょっと高くなるのではないでしょうか。

但し、税制優遇もありますので、損か得かは、何ともいえません。

しかし、建物その物は、長期優良住宅として、国のお墨付きが付くわけですから、決して悪くはないと思います。

ただ、私としては、省エネルギー対策等級4と次世代省エネルギー基準であるのが不満です。

 

省エネルギー基準 省エネルギー対策等級              地域区分
I  II  III    IV  V  VI
旧省エネルギー基準(昭和55基準) 等級2 2.8  4.0  4.7   5.2   8.3     -
新省エネルギー基準(平成4基準) 等級3 1.8       2.7  3.3  4.2       4.6  8.1
次世代省エネルギー基準(平成11基準) 等級4 1.6  1.9   2.4  2.7       2.7  3.7
平成21年改正省エネルギー基準の算定用シート※1
における断熱性能区分(オ)※2
  1.4    1.4     1.9  1.9  1.9      3.7
 ※3

 

せめて、平成21年改正省エネルギー基準にしてもらいたいと思います。

私は、山形のⅢ地域も北海道なみに、Q値を1.4にしたいくらいです。

この制度も決して悪いとは思いますせんが、長期優良住宅程度の性能の住宅にお金を掛けて補助金をもらい、結果的に価格の高い住宅を建設するよりは、熱損失係数を1.4以下の超高断熱住宅にするためにお金を掛け、省エネルギー住宅にした方が私は、これからの住宅にふさわしいと思います。

もちろん、耐震等級2以上にすることは、言うまでもありません。

あっ、最初の質問の回答をしていませんでした。

弊社も長期優良住宅に対応できます。(補助金制度に対応できます)

但し、完了報告書締め切りが、来年の2月10日ですので、ご要望のある方は、早めにご相談ください。

by kakizaki

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2009年08月11日更新

木造住宅は地球環境に優しい住まい

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上のグラフは、平均的な大きさの住宅一棟(136㎡)(約41坪)を建設時に排出される二酸化炭素の排出量を構法別に比較したものです。

鉄骨造は14,743kg

RC(鉄筋コンクリート造)は21,814kg

木造は5,140kg

木造に比べ鉄骨造は約3倍、鉄筋コンクリート造にいたっては約4倍の二酸化炭素を排出しているのが解ります。

鋼材やコンクリートを製造すること自体が、二酸化炭素を多く排出することになります。

しかし、現代社会にあって、鋼材やコンクリートがなければ、私達の生活が成り立たないのも、事実です。

近代建築の象徴は、鉄・コンクリート・ガラスです。

都市建築においては、そのことが、如実に解ります。

実は、私自身それらの建築材は大好きです。

しかし、オフィスや店舗・マンションなどの規模が大きい建物は、鉄やコンクリートを使用するのは当然ですが、あえて、一戸建て住宅の構造体を鉄骨やコンクリートにする必要性があるのだろうかと疑問に思います。

デザイン性を重んじるために、コンクリート住宅にすることはあるでしょうが、居住性や断熱性などを総合的に考えても一般住宅は、木造が一番向いていると私は思っています。

8月1日のブログにも書いたように、木材は、循環型材料ですので、二酸化炭素排出量は、カウントしなくてもよい事になっています。

そうなると、益々木造住宅の優位性が高まります。

私のような田舎では、コンクリート住宅は、マンションでなければそんなに多くはありません。しかし、鉄骨住宅は、大手住宅会社の進出があるため、結構見受けられます。

どうしても鉄骨住宅でなければならない人は別ですが、そうでない方は、是非木造住宅を検討してはいかがでしょうか。

そして、高断熱住宅にも、こだわって・・・

建築する時も、建築してからも、二酸化炭素排出量の低い、低炭素住宅に住んで頂きたいものです。

by kakizaki

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2009年08月10日更新

自立循環型住宅を知っていますか

6月30日のブログに山形新聞で、県の文化環境部が、「環境共生型モデル整備事業」でエコハウスの普及を狙う記事を載せました。

そのエコハウスの基本となるのが『自立循環型住宅』です。

県が、自立循環型住宅を推奨する背景には、以下のような事情があります。

 温室効果ガスの排出量の増加に対し、日本政府は削減目標を立てています。

①温室効果ガス排出量6%削減

 温室効果ガスの排出量を2010年までに1990年比6%削減することを、京都議定書で国際的に約束しています。

家庭部門の二酸化炭素排出増加量6%へ抑制

 日本政府は、家庭部門について2010年度に1990年度比で6%増加の状態に抑制する目標を立てています。

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 しかし、上のグラフからも解るように、家庭用エネルギー部門における二酸化炭素排出量は、2004年度に1990年度比で31.6%増加しているのが実態です。

これでは、到底2010年度の目標には到達しないのは、目に見えています。2010年といえば、来年のことですよ。

ほとんど、不可能と言ってもよいでしょう。

しかしながら、将来へ向けた山形の家づくりのあり方を研究するために、県で予算を組んだことは、一定の評価に値すると思います。

 

自立循環型住宅とは
  • 気候や敷地特性など立地条件と住まい方に応じて極力自然エネルギーを活用した上で
  • 建物と設備機器の選択に注意を払うことによって居住性や利便性の水準を向上させつつ
  • 居住時のエネルギー消費量(CO2排出量)を2000年頃の標準的な住宅と比較して50%にまで削減可能で
  • 2010年までに十分実用化できる住宅

をいいます。

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一見かなりしんどいように、見えますが、私は、可能性は、十分あると思います。

上のグラフからもわかるように、家庭の主なエネルギー消費は、

①暖房

②給湯

③照明他電力

です。その対処方法として、

①暖房エネルギーを1/2、1/3にすることは、新住協のメンバーであれば、十分可能です。また、ペレットストーブなど、木質バイオマスを利用すれば、CO2ゼロも夢ではありません。

②給湯は、太陽熱給湯を利用するのが、一番効果がありそうですが、雪国対策が必要ですので、この当りを調べる必要があります。

③照明は、LEDにするならば、白熱灯に比べて、約80%、蛍光灯に比べても50%以下の省エネルギーになります。

私は、2009年の技術でも、これらの住宅は、十分可能だと思います。

但し、建物自体は、少々高くになるとは思いますがね・・・

しかし、まさしく、これは、プリウスの住宅ですね。

私達は、これからは、このような家づくりを目指さなければなりません。

世の中が置かれている状況は、『待ったなし』だと感じるのは私だけでしょうか。

by kakizaki

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2009年08月05日更新

『竣工図 』 お手元に

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本日の山形新聞に非常に良い記事が載っていました。

『竣工図 お手元に』という、記事です。

竣工図とは、工事が終了した際に、工事の変更部分も含めて、完成した建物の構造などを正確に表した図面です。

このような図面があると、リフォームをするときに非常に役立ちます。

図面があると、改装や増築などをする際でもおおよその検討をたてやすくなり、調査も割合簡単にできます。

これから、住宅の長寿命化を考えていく上で、とても大切なことです。

竣工図の作成は、現在は、義務化になっていませんので、作成していない場合が多いようです。

 

 通常住宅を建築する場合、当然設計図を作成します。

その設計図を作成する前に、実際に設計図を作成する建築士が、お施主様に設計契約の重要事項を説明するように、昨年の11月28日に建築士法が改正され、義務付け られました。

主な内容は、作成する図面の種類、工事管理の方法、設計料と支払時期などです。

これから、住宅を建てようと思っている方は、必ず、このような説明があるはずですですから、その際に、竣工図も提出してもらうように設計士に依頼したほうが良いと思います。

もし、このような説明がなければ・・・

義務化になっていますので、必ずやらなければなりません。

そのような住宅会社とは、契約をしないほうが、良いと思います。

 

弊社の場合は、竣工図面は、PDFにして変換して渡しています。当然紙でも一部作成しています。

また、施工中と竣工写真もCDに複写しています。

施工中の状況が良く分かりますので、次回リフォームする際は、参考になりますし、家の記録にもなります。

 

by kakizaki

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2009年07月16日更新