上のグラフは、平均的な大きさの住宅一棟(136㎡)(約41坪)を建設時に排出される二酸化炭素の排出量を構法別に比較したものです。
鉄骨造は14,743kg
RC(鉄筋コンクリート造)は21,814kg
木造は5,140kg
木造に比べ鉄骨造は約3倍、鉄筋コンクリート造にいたっては約4倍の二酸化炭素を排出しているのが解ります。
鋼材やコンクリートを製造すること自体が、二酸化炭素を多く排出することになります。
しかし、現代社会にあって、鋼材やコンクリートがなければ、私達の生活が成り立たないのも、事実です。
近代建築の象徴は、鉄・コンクリート・ガラスです。
都市建築においては、そのことが、如実に解ります。
実は、私自身それらの建築材は大好きです。
しかし、オフィスや店舗・マンションなどの規模が大きい建物は、鉄やコンクリートを使用するのは当然ですが、あえて、一戸建て住宅の構造体を鉄骨やコンクリートにする必要性があるのだろうかと疑問に思います。
デザイン性を重んじるために、コンクリート住宅にすることはあるでしょうが、居住性や断熱性などを総合的に考えても一般住宅は、木造が一番向いていると私は思っています。
8月1日のブログにも書いたように、木材は、循環型材料ですので、二酸化炭素排出量は、カウントしなくてもよい事になっています。
そうなると、益々木造住宅の優位性が高まります。
私のような田舎では、コンクリート住宅は、マンションでなければそんなに多くはありません。しかし、鉄骨住宅は、大手住宅会社の進出があるため、結構見受けられます。
どうしても鉄骨住宅でなければならない人は別ですが、そうでない方は、是非木造住宅を検討してはいかがでしょうか。
そして、高断熱住宅にも、こだわって・・・
建築する時も、建築してからも、二酸化炭素排出量の低い、低炭素住宅に住んで頂きたいものです。
by kakizaki