スタッフ柿崎社長ブログ

2011年8月

電力も『地産地消』へ

これからの電力事情は、どうなっていくのでしょうか?

今の段階で、私が想像するには、電力も地産地消になっていくように思います。

今までの電力は、福島のように、消費するところから遠く離れた場所で、大きな電力を発電し、送電線で、都会の各家庭や事業所に送るのが一般的でした。

実は、原子力発電所のように、危険なものは、都心から離さなければならないという法律があるそうです。(田舎の人間は、危険でもいいというのでしょうか?)

しかしこれからは、各地域で、その地域にあった小さな発電所をいっぱいつくり、それらを上手く組み合わせていく『地産地消型』になると思います。

小さな発電所とは、

①風力発電

②地熱発電

③太陽光発電(各家庭で消費できる典型的な地産地消型発電所です)

④バイオマス発電

⑤燃料電池

など

補助的に

天然ガスの火力発電や水力発電

しかし、そこには原子力発電は、絶対にありません。

ここでの大きなポイントは

①蓄電技術の向上

太陽光発電のサンヨーさんの参考図ですが、昼の余った電気を電力会社に売電する仕組みになっています。

しかし、理想を言えば、余った電気を蓄電し、夜に消費すれば、電力会社からは、本当に補助程度の電気で済むかも知れません。

しかし、蓄電技術は、これからの大きな課題です。

②スマートグリッドの整備

蓄電技術がなかなか難しいので、スマートグリッドの整備を急ぐべきです。

スマートグリッドは、太陽光発電や風力発電などからの、自然エネルギーのような不安定な発電量の調整を可能にします。

たとえば、太陽光発電で、曇りの日に予定量の発電ができないような場合には、火力や水力などほかの発電施設からの電気を調達し供給します。

風力発電も、風がない日は発電しません。

これらを一元管理して運営する技術がスマートグリッドです。

自然エネルギーを活用するためには、このスマートグリッドは必要不可欠です。

原子力を推進しようとした頃の社会は、情報網が整備されていませんでした。

しかし、今は、各家庭にパソコンがあり、インターネットが繋がり、ましてや、一人一人携帯電話を持つ時代になりました。

これからも、ますます、情報技術は向上し、誰でも使いこなす時代になります。

こんな時代だからこそ、今までの発想とはまったく違った電力供給体制は出来るのではないでしょうか。

脱原発から減原発などと、訳の分からないことが話題になっています。

原子力発電のない社会

私は、必ずや実現可能だと信じて疑いません。

by kakizaki

2011年08月02日更新