最近、お客様より、
『来年は、三隣亡ですか?』
と尋ねられる時があります。
ここ山形県庄内地方には、悪しき慣習『三隣亡』を気になさる方がまだいるようです。
三隣亡についての説明は、2007年7月6日のブログを参照ください。
三隣亡は、十二支の年の
①寅(とら)年
②午(うま)年
③亥(いのしし)年
の年に当たるそうです。
来年は、寅年ですので、三隣亡の年ということになるようです。
そして、旧正月から始まるので、2月4日から1年だそうです。
2007年7月6日のブログにも書きましたように、年の三隣亡などはないのです。
まったくの、風評です。
その風評によって、建築に携わる人は、仕事が出来なくて大変な苦労をしているのが実態です。
ある神社は、『年の三隣亡はありません』と文面を出してくれているところもあります。
あるハウスメーカーは、三隣亡はまったく気にせず建築し、もし、近所から苦情がでた場合は、その方に、『三隣亡だから建築してはいけないという根拠を示してください』とお願いするそうです。
もともとありもしない三隣亡ですので、根拠など示せる訳がありません。
弊社でも、前回の三隣亡の年に二棟ほど建築させて頂きました。
本当に有難いと感謝しております。
現実、三隣亡の年は仕事が少ないので、私達は、より丁寧な仕事ができます。
そして、色々な面でサービスもできます。
人間、忙しいときより、仕事や心に少し余裕があるほうが、より親切な仕事かできるものです。
これから、住宅を建築をする人は、むしろ
『よし来年、三隣亡だから、家を建てて貰おう。そして、丁寧な仕事をして貰おう。』
と考えたほうが、得策だと思います。
特に、若い人は、是非、この悪しき慣習を庄内地方からなくすよう努力して頂きたいと思います。
根拠のある事柄であるならば、私達も我慢しなければなりません。
しかし、まったくの風評に惑わされるのは、私達も納得がいかないのです。
毎回、三隣亡の年になる、こういう話題になるのですが、今だ、延々と残っています。
人間の心理というものは、なかなか変わらないものなのかもしれませんね。
でも、少しづつ変えていくように努力しなければなりません。
by kakizaki