2021年3月完成した
カトリック鶴岡教会司祭館・信徒会館の施工事例を掲載しました。
ホームページの店舗建築事例の中で紹介しています。
カトリック鶴岡教会/司祭館・信徒会館
カトリック鶴岡教会の天主堂を見学に行った時は、是非司祭館・信徒会館も一緒に見て頂ければと思います。
運よく、神父様が居れば、中まで入れてくれるかも知れせん?
2021年3月完成した
カトリック鶴岡教会司祭館・信徒会館の施工事例を掲載しました。
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カトリック鶴岡教会の天主堂を見学に行った時は、是非司祭館・信徒会館も一緒に見て頂ければと思います。
運よく、神父様が居れば、中まで入れてくれるかも知れせん?
9月6日から酒田市亀ヶ崎のテーマ
~本と珈琲と酒が似合う対話が弾むシックな家~
の基礎工事が始まりました。
敷地の周りにある木は、遣り方というもので、建物配置と高さを設定しています。
秋晴で、とても気持ちのいいスタートになりました!
いよいよ工事が本格化します!
酒田市亀ヶ崎のテーマ
~本と珈琲と酒が似合う対話が弾むシックな家~
の現場をいよいよ着工致します。
先日協力業者さんと、着工前の施工説明会を開催致しました。
コロナウィルス感染対策をしっかりやりながらの短時間での会合です。
弊社だけでは、気が付かない注意事項が発生することもあるので、この機会はとても重要です。
9月6日より着工致します。
さあ、やるぞ!
と思う瞬間です!!!
高断熱住宅は、基礎断熱でなければならないか?
答えは「NO」です。
これについては、結構住宅会社でも勘違いされている場合があります。
元々高断熱住宅は、床断熱から出発しています。
その当時、暖房機を各部屋に設置したり、又一台で全館暖房をやろうと色々工夫していました効率よく家全体暖める暖房の仕方に、これだという方法はありませんでした。
ある時、新住協のメンバーが思い切って暖房機を床下に設置し、床にガラリを設け、各部屋に暖気が流れるようにしたら、結構上手く行ったのです。
それがきっかけで、暖房機を床下に設置するための基礎断熱工法が開発されました。
実は、弊社も新築一棟目の住宅は、基礎断熱工法を採用しました。
(弊社の2001年新築一棟目の基礎断熱の様子)
基礎断熱の最大の特徴は、
①床下の空間が室内と同じ温度になるので、冬季の配管の凍結の心配が無い。
②床の足元が暖かいと快適である。
これは、北国の人たちにとっては非常に有難い状況ですので、北海道、東北地方で一気に広がっていきました。
以前は今のようにサッシの性能があまり良くなく、窓周りはコールドドラフト現象が発生していました。
コールドドラフトは、窓で冷やされた空気が足元を流れるので結構不快です。
(コールドドラフト現象)
床下暖房は、窓周りの冷たい空気を暖めてコールドドラフト現象を解消できる画期的な暖房方法でした。
(基礎断熱を利用した床下暖房)
(窓下の放熱器の様子)
しかし、最近は、サッシの断熱性能が向上がし、ペアガラスに加えトリプルガラスも発売されています。
アルゴンガス入りLowEペア16mmガラスの表面温度は約17.4℃(外気温0℃)
アルゴンガス入りLowEトリプルガラスの表面温度は約18℃(外気温0℃)
くらいの性能になってきています。
そして、室内側に断熱戸ハニカムサーモスクリーンを設置することにより、コ-ルドドラフトを以前程感じなくなりました。
断熱性能がQ1.0住宅クラスになると、床、壁、天井、サッシの表面温度が18~20℃とほぼ均一になりコールドドラフト対策を敢えてする必要がなくなったのです。
という事は、窓下に暖房機を設置する必要もなく、基礎断熱である必要性もなくなりました。
基礎断熱は、床下空間が暖房負荷になるので、断熱性能的には不利です。
わざわざお金を掛け、性能の不利な基礎を造る必要はないのです。
但し、快適性を求めるという理由で、基礎断熱+床下暖房はありだと思います。
問題は、基礎断熱をし、床下暖房をしない現場を時々見る事があります。
これは、理に叶っていません。
床下で暖房しないと、床下の冷やされた空気が床のガラリから室内に流れたり、逆に室内の湿った空気が床下に流れ断熱の弱い部分で結露する可能性があります。
このように、高断熱住宅に、基礎断熱が必須ではないのです。
暖房の仕方によって基礎断熱にするかを決める必要があるのです。
今さらのように思うかも知れませんが、
「省エネルギー住宅」
って何だと思いますか?
下記のグラフは、家庭の用途別エネルギー消費を現わしています。
このグラフから読み取れるものは、近年の約50年で、家庭用消費エネルギーが倍になっているという事が分かります。
これは、イメージとして何となく理解出来ますね。
私自身、子供の頃から比べると生活の質が随分向上したなあと実感し、主に電気の消費エネルギーは多くなった感覚があります。
このグラフの中で、省エネルギー住宅に関係する部分は、冷暖房エネルギーです。
冷房エネルギーの割合3.2%
暖房エネルギーの割合25.4%
この二つを比べると圧倒的に暖房エネルギーが大きいのが分かります。
という事は、この暖房エネルギーをいかに少なくするかが、省エネルギー住宅の最大の目的という事になります。
これは、断熱性能の基準として多く掲載されているHEAT20の表です。
実は、ここ酒田市は、2021年4月1日より5地域に変更されました。
基準となるのは、UA値(外皮平均熱貫流率)です。
実は、このUA値は、必ずしも暖房エネルギーと相関関係になっていない事が分かりました。
室蘭工業大学名誉教授鎌田紀彦氏資料
同じ建物をQ値(熱損失係数)計算すると、暖房エネルギーとは、比例の相関関係を示していますが、UA値では消費エネルギーに幅があることが分かります。
という事は、UA値では、暖房エネルギーの比較ができにくいという事です。
それに比べQ値は、概ね実測に合った数値を示しています。
そもそも暖房エネルギーに大きく影響する事項は、三つあります。
①UA値(外皮熱貫流率)
②換気
③日射取得
①UA値について
この数値は、HEAT20の表の様に小さければ小さい程高性能です。
②換気
換気は、室内の暖かい空気を捨てるので換気量が少なければ少ない程省エネです。
最近は、熱を単に捨てないで、熱交換型の換気扇を使って熱ロスを最小限に抑える工夫をしています。
UA値と換気を考慮したものがQ値になります。
UA値計算では、気密性能も考慮されていないので、漏気がどの位あるか分からないのも問題。
③日射取得
実は、これは結構、暖房エネルギーに影響します。
特に北国の地域は、冬の太陽の恵みを最大限利用すると暖房エネルギーは少なくなります。
冬の太陽光は、自然の暖房機なのです。
但し、夏は逆に日射を侵入させない工夫が必要です。
いずれにしても、UA値では、省エネの住宅のレベルが分からないということになります。
困ったものです。
いったいUA値は何のためにあるのでしょうか?
大切なのは、UA値という数字ではなく、実際に消費されるであろう暖房エネルギーを知ることです。
下は、弊社通常使っているQPEX(キューペックス)という暖房エネルギーを計算するソフトデータです。
この住宅の場合は、UA値0.32で、暖房エネルギーは、4352kWhであることが分かります。
年間の暖房の予想電気代は、39177円になっています。
省エネ住宅は、この暖房エネルギーが少ない程性能が良いと言えます。
外皮平均熱貫流率(UA値)で、省エネ性を比較するのは難しいのです。
酒田市亀ヶ崎
~本と珈琲と酒が似合う対話が弾むシックな家~
のテーマの家づくり第二段。
今回は、内観編です。
広めのLDKで家族が寛いでいる。
そこには、好きな本が棚に並びいつでも手に取ることができる。
読書しながら、ウッドデッキ越しに庭で遊んでいる子供たちへと視線が広がっていく。
そして一番リラックスするのは、珈琲やお酒を嗜みながら、家族がワイワイ語り合っている時間。
冬なら、暖炉の炎をじっくりと眺めゆったりした時間を楽しんでもいい。
ひと手間掛けた贅沢な空間が、ここにはあります。
そんな家族の状況を奥様は、キッチンで料理を作りながら見渡せます。
家族が何処にいても、みんなの繋がりを感じてもらえる、そんなプランにこだわりました。
冬の暖房対策と夏の冷房対策、どっちがやり易い?
・・・・
答えは、夏です。
実は、夏対策は、後付けでも出来るのです。
8月3日の私のブログでも説明した日射遮蔽対策も、建築後に施工しようと思えば可能です。
むしろ、夏の対策を頑張りすぎて冬の日射取得が出来なくなるのは、建物エネルギーとしては、逆効果になります。
そうは言っても、夏の西日はキツイ!
しかし、東と西の日射量は同じ。
何故、東より西からの日射が暑いと感じるのでしょうか?
それは、東は、夜が明けたばかりの涼しい空間の日射なのに比べ、西は日中熱くなった空間からの日射で暑さが増幅されるからです。
そして西日は、ほとんど真横から侵入してきますので、庇などは、まったく効果がありません。
後付けの外付けブラインドの施工例(ヴァレーマ社)
上記のような外付けブラインドであれば、効果は結構ありますが、価格が少々高いのが難点。
最近は、建築的には西側の窓を小さくする傾向があります。
場合によっては、窓を設けない設計もしています。
(西側に窓を設けないデザイン)
換気は、24時間の機械換気なので建築的には問題はありません。
西日対策も兼ねて、スッキリしたデザインに仕上がっています。
とても暑い日が続いています。
冷房をガンガン効かせ、電気料金はうなぎ登り。
冷房に使うエネルギーは相当なものじゃないかな!!!と想像してしまいます。
しかし実際は、下記の表が現実。
日本の南の地域の四国や九州でも冷房エネルギーは全体の3.4~3.8%程度。
(住宅における2次エネルギー消費量の内訳2007年)
東京大学大学院准教授 前氏資料
そのかわり暖房エネルギーは、東北、北海道では、全体の40~50%も占めています。
何でこんな事になるのでしょうか?
庄内地方では、夏は外気温30~40℃と設定温度28℃の差は、2~12℃で、冷房期間は1~2ヶ月。
冬は、外気温-5~10℃と設定温度20℃の差は、25~10℃と差も大きく、暖房期間は、6ヶ月と長い。
(消費エネルギーのイメージ)
この事からも、住宅は夏よりも冬の消費エネルギーの方が圧倒的に大きいのです。
この圧倒的に大きい消費ネルギーを優先に考えるのが当然ですよね!
即ち、家は、「冬を旨として造るベシ!」
8月10日は、弊社の創立21年目の記念日です。
新築を中心に約80棟、リフォーム工事は、数多くのお客様から依頼を頂きました。
この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。
「前へ前へ」が私のモットーです。
コロナ禍で、大変な時代ですが、いつか、
「そんな時代もあったなー」
と言えるように頑張ります!!!