スタッフ柿崎社長ブログ

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今年もQ1.0(キューワン)特区やりますよ

新木造住宅技術研究協議会の山形支部会議が、ビッグウィングで7月6日にありました。

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今年も、山形県は、Q1.0(キューワン)特区の指定を受け、超省エネ住宅に取り組むことが決まりました。

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これは、

今年3月に出版になった鎌田紀彦先生監修の

「燃費半分で暮らす家」

でも解説していますが、もっともっとQ1.0住宅を推進し燃費半分で暮らす家を日本の家づくりの標準にして行こうという運動です。

今年は、もっと分かり易くするため、具体的な数値を表示して行こうということになりました。

その結果、

「灯油400リットルで暮らせる家」(40坪)

というふうに、

400リットル

を強調することになりました。

最終的にどのような表現になるかは分かりませんが、活動の方向性はきまりました。

皆さんは、この400リットルをどのように受け止めるのでしょうか。

1リットル100円として、400リットルは4万円になります。すなわち

「40坪の家を全館暖房で一冬4万円で過ごせる家」

になります。

凄いと思えるのか?

「ふーん」で終わるのか?

どのように表現したら、このQ1.0住宅が広がっていくのか?

もっともっと工夫して行かなければいけませんね。

2015年07月08日更新

白アリ対策勉強会

4月27日新木造建築技術研究協議会山形支部の総会が、山形のホテルキャッスルでありました。

新住協の会沢事務局長の挨拶の後、白蟻対策の勉強会を致しました。

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講師は、長野県で白蟻駆除をやっている(株)ランバーテックの丸山専務取締役です。

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白蟻の生体や特徴、また、白蟻駆除業界のことなど、なかなか知ることが出来ないを情報を教えて頂きました。

実は、白蟻に食われない木材はないそうです。

白蟻に食われるがどうかなんて、はっきり言って良くわからないのが実情だそうです。

しかし、運悪く白蟻に食われたらどのように対処したら宜しいのでしょうか?

専務のお勧めは

「ベイト工法」

だそうです。

ベイト工法は、セントリコン・システムという方法があり、下記の内容になっています。

シロアリは新たな餌場を見つけるとフェロモンによりそこに仲間を誘導する習性があります。

セントリコン・システムはこの生態を利用した方法です。

シロアリが好むように 調整した薬剤を使用し、つぎつぎと薬剤を摂取させます。

コロニー(巣)のシロアリ全体に薬剤が行きわたることによりシロアリを巣ごと壊滅させる根本的な防 除法です

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上記の写真の薬剤を家の周りに設置し、この薬剤を白蟻が巣に持ち帰ります。

通常は、薬剤を散布して、白蟻を殺虫する方法が一般的だそうですが、全部の白蟻が退治できるかどうかはわからないそうです。

また数年後に出てくる、可能性があるそうです。

出来れば、こようなものを使用しなくてもいいことを願っております。

2015年04月30日更新

オーナー様の配筋検査

酒田市東中の口の現場

「ふたりの時間を大切にする家」

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の基礎の配筋検査がありました。

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まずは、第三者機関の検査官による鉄筋の検査を受けます。

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そして、弊社では、オーナー様にも実際の現場に立ち会って頂き、配筋の確認をして頂いております。

基礎部分は、コンクリートを流し込んでしまうと、目視することが出来ません。

建築では、隠れてしまうところが、実は重要なのです。

オーナー様には、お手数を掛けますが、余程のことがない限り、皆さんに見て頂いております。

2015年03月31日更新

「燃費半分で暮らす家」出版されました。

新木造技術研究協議会理事長の鎌田紀彦先生監修の本

「燃費半分で暮らす家」

(市ヶ谷出版社)

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が出版されました。

2020年に義務化になる国の断熱性能の家では、増エネルギーになることが、分かってきました。

そこで、新木造技術研究協議会では、国の基準の1/2~1/3のエネルギーで暮らせる家Q1.0(キューワン)住宅を建てることを推奨しています。

そこでこの度、私達の家づくりを理解して頂き普及するために、

「燃費半分で暮らせる家」

という本の出版になりました。

挿絵も結構あり、できるだけ一般の方でも理解できるように工夫してあります。

実は、最後の章の

あなたの町の工務店

というコーナーに弊社が紹介されています。

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興味のある方は是非読んで頂ければと思います。

一冊1500円です。

弊社でもお譲りできます。

2015年03月26日更新

建築技術講習の講師をしてきました。

2月15日(日)庄内職業高等専門校で主に大工さん向けの建築技術講習会で講師をしてきました。

私が担当する部分は、

「省エネと断熱材の関係」

のテーマで持ち時間は3時間です。

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3時間は結構長いですね。

途中DVDを見せたり、直接質問したりと、飽きさせないようにするのが大変でした。

断熱住宅は、2020年までに義務化になるので、全ての大工さんに重要な講義なのですが、なかなか危機感を感じてもらえないのが実態です。

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しかし、最後の質問は結構多く、予定を30分以上オーバーしてしまいました。

大工さんの高齢化が進み、廃業を考えている方も多いそうです。

若い職人さんを育てていくには、建築業が魅力あるものにし、職人さんに見入りが多くなるように工夫して行かなけばいけません。

私たちが、いかに大工さんと携わっていくか、今後の大きな課題ですね。

実は、私自身が一番勉強になった一日でした。

2015年02月16日更新

①テレビ放映②市民セミナー③県内一斉Q1.0住宅見学会決定

『今、高断熱住宅は!』

1月24日(土)16時30分~17時

YBCテレビで放映いたします。

新木造住宅技術研究協議会が主催し、室蘭工業大学の鎌田紀彦名誉教授が出演されます。

最新の高断熱住宅の情報をテレビで見ることができますので、是非見て頂きたいと思います。

このテレビを見ると、高断熱住宅の全体像がわかります。

映像で鎌田先生が分かりやすく解説してくれます。

勉強好きな方でしたら、ビデオに撮るのもいいかもしれません。。

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(クリックすると拡大します)

市民住宅セミナー

を開催致します。

1月31日(土)14時~16時

山形ビックウイング 4階中会議室

講演者 室蘭工業大学 鎌田紀彦名誉教授

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(クリックすると拡大します)

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(前回の市民住宅セミナーの様子)

寒いこの時期にこのセミナーを開催していますが、毎回多くの一般市民の方がいらっしゃり関心の高さを感じます。

山形の今までの住宅は寒くてどうしようもない。

それが当たり前だと思っていた。

しかし、それは違うのです。

今は、少し工夫すれば、省エネで暖かい住宅を造ることは可能なのです。

もうすでに、技術はあります。

問題は、一般市民の方がそのような技術があることを知らないという事です。

その伝える手段として今回のセミナーがあります。

是非多くの方に参加して頂きたい思います。

庄内地方で、参加される方がおりましたら是非声を掛けて下さい。

私達と一緒に行きましょう。

連絡お待ちしております。

県内一斉Q1.0住宅見学会

2月7日(土)、8日(日)

県内住宅会社が新築、リフォームした現場見学会です。

もちろん、建物は、高断熱住宅。

それもワンランク家のQ1.0住宅。

弊社は、今回参加できませんでしたが、内陸地方の住宅は見学できます。

場所などは、近くなりましら、新聞広告に載ります。

ブログで紹介できましたら掲載いたします。

2015年01月14日更新

新住協の現場見学会を弊社で開催

12月20日(土)新木造住宅技術研究協議会(新住協)主催の現場見学会を弊社で行いました。

この会は、住宅の省エネや断熱を勉強する会で、私は、弊社設立当初から所属しており、弊社の技術の拠り所としている会です。

今回は、山形県で、初めて壁250mm断熱を施工するという事で、山形県支部の会員の皆さんを対象に、現場見学会を開催いたしました。

皆さん、大工さんや工務店で、プロの方です。

この住宅の性能は、

相当延床面積255.18㎡(77.2坪)

熱損失係数Q値(W/K)         1.09  (庄内地域基準 2.4)

外皮平均熱貫流率熱UA値(W/K)  0.29 (庄内地域基準 0.75)

年間灯油消費量               593ℓ

壁断熱                     グラスウール16K 250mm

屋根断熱                   グラスウール16k 350mm

第一種換気                 熱交換型

樹脂サッシ                  トリプルガラス Low-Eアルゴンガス入り

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150mm付加断熱の様子。100mm厚の上の50mm厚のグラスウールをはめ込んでいます。

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事務局の会沢さん(右端)と談笑中。

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最後は、皆さんと忘年会です。

今年一年本当にご苦労様でした。

来年もよろしくお願いいたします。

2014年12月24日更新

ついに付加断熱工事へ

11月24日から始まった酒田市亀ヶ崎のテーマは

「広い庭を360度楽しめる家」

の現場でついに、壁の付加断熱工事が始まりました。

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タイミング良く、グラスウールを提供して頂いているパラマウントの担当者の鈴木さんが年末の挨拶に来てくれましたので一緒に現場見学。

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今回の付加断熱は、弊社も初めての挑戦の150mm(壁の断熱材厚は250mm、屋根の断熱厚は何と350mm)

家が大きくなればなるほど、省エネ性と快適性を考えると、断熱性能は高くする必要があります。

いくら外見が良くても、ここ庄内で、冬寒くて不快ならばとてもいい家とは言えません。

基本性能をしっかり押さえてのデザインです。

寒い中、職人の皆さん本当にご苦労様です。

2014年12月23日更新

落差が大きいこの業界

2014年7月号の日経ホームビルダーに今の住宅業界の実態を浮き彫りにする記事がありました。

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この記事には、下記のように書いてあります。

≪全国の中小工務店2794社のうち、1999年の省エネルギー基準(次世代省エネ基準)を満たす住宅を施工したことがない会社は54.3%、長期優良住宅の認定を取得したことがない会社は72.5%、地域型住宅ブランド化事業に参画していない会社は64.8%。国が注ぐ三つの事業に、過半数の工務店がまだ取り組んでいないことが判明した。≫

特に、99年省エネ基準は、2020年までに義務化になる予定ですがまだ、半数以上の工務店が、一度も施工したことがないという実態です。

北国と、温かい地方では、省エネ基準に対する考えに差があるのでしょうが、まだまだ高断熱住宅が一般的でないという実態が浮き彫りになりました。

私は、この省エネ基準を満たす家づくりを、創業以来、約15年間やってきていますので、弊社にとっては高断熱住宅は当たり前です。

これほどまでに、同じ住宅会社でも、省エネに対する取組みに落差があるということです。

すなわち、この業界が、いかに業者選択が重要であるかを物語っています。

業者選択は、家づくりの最大の難問ですね。

そんな時に読んで頂きたいのが、「建てる前に読む本」

です。

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アマゾンのベストセラー本です。

弊社でも販売しています。

ちなみに、弊社では、記事の三つの政策はすべて、取り組んでいます。

2014年06月24日更新

基本から学ぶパッシブデザイン

住宅会社向けの専門月刊紙「新建ハウジング」に東京造形大学非常勤講師の武山倫(ひとし)先生が記事を掲載されています。

私が目指す家づくりに非常に共感する所があるので紹介したと思います。

先生は、オルゲイ兄弟の本を紹介しながらパッシブデザイン住宅の重要性を訴えています。

現在の日本の住宅状況を下記のように言っています。

「地域特性の科学的な分析もないまま寒冷地北欧型をトレースする形で移入されたパッシブシステムを疑い、パリより寒い冬でありながらジャカルタ並みに熱くなるアジアの蒸暑地域として我が国の気候風土を見直し、地域によって異なる適切なパッシブシステムを模索するヒントを得たいと思います。」

そのためには、

「その土地で建物の室内を快適にするためには、機械力を駆使した冷暖房装置(エアコン)に頼るのではなく、まず建築的な工夫によって暑さ寒さを和らげ、可能な限り“快適範囲”に近づけて、機械的手法に依存するのは最小限にするという考え方です。」

その様子を表わしたのが上の図です。

私も、このような考え方に、まったく同感です。

私も、高断熱住宅を勉強してきていますが、北欧型の高断熱住宅を目指している訳ではありません。

ここ庄内地域に合った高断熱住宅を研究し、提供していきたいと考えています。

特に庄内地方は、冬雪も多いですが、風が強い地域でもあります。

また、つい最近まで、全国の最高気温の記録を保持してきた夏も暑い地方です。

それらの条件を踏まえても、建物を工夫し、出来るだけ冷暖房機械に頼らない家づくりをしていきたいのです。

地球温暖化や、PM2.5など私たちを取り巻く環境は厳しくなるばかりです。

すなわち、益々、私たちが目指す家づくりが必要とされる時代になっているという思うのです。

もっともっと、勉強しなくちゃ。

by kakizaki

2014年04月03日更新