住宅会社向けの専門月刊紙「新建ハウジング」に東京造形大学非常勤講師の武山倫(ひとし)先生が記事を掲載されています。
私が目指す家づくりに非常に共感する所があるので紹介したと思います。
先生は、オルゲイ兄弟の本を紹介しながらパッシブデザイン住宅の重要性を訴えています。
現在の日本の住宅状況を下記のように言っています。
「地域特性の科学的な分析もないまま寒冷地北欧型をトレースする形で移入されたパッシブシステムを疑い、パリより寒い冬でありながらジャカルタ並みに熱くなるアジアの蒸暑地域として我が国の気候風土を見直し、地域によって異なる適切なパッシブシステムを模索するヒントを得たいと思います。」
そのためには、
「その土地で建物の室内を快適にするためには、機械力を駆使した冷暖房装置(エアコン)に頼るのではなく、まず建築的な工夫によって暑さ寒さを和らげ、可能な限り“快適範囲”に近づけて、機械的手法に依存するのは最小限にするという考え方です。」
その様子を表わしたのが上の図です。
私も、このような考え方に、まったく同感です。
私も、高断熱住宅を勉強してきていますが、北欧型の高断熱住宅を目指している訳ではありません。
ここ庄内地域に合った高断熱住宅を研究し、提供していきたいと考えています。
特に庄内地方は、冬雪も多いですが、風が強い地域でもあります。
また、つい最近まで、全国の最高気温の記録を保持してきた夏も暑い地方です。
それらの条件を踏まえても、建物を工夫し、出来るだけ冷暖房機械に頼らない家づくりをしていきたいのです。
地球温暖化や、PM2.5など私たちを取り巻く環境は厳しくなるばかりです。
すなわち、益々、私たちが目指す家づくりが必要とされる時代になっているという思うのです。
もっともっと、勉強しなくちゃ。
by kakizaki