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新住協新潟支部のメンバーが現場視察

6月16日、㈳新木造住宅技術研究協議会(新住協)の新潟支部のメンバーが、弊社の現場視察にいらっしゃいました。

新潟県の工務店の方々で、特に高断熱住宅を勉強しているメンバーですので、質問の内容はは、ほとんどが技術的なところです。

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㈳新木造住宅技術研究協議会(新住協)の会員は、このようにお互いに現場を視察仕合い勉強していきます。

それぞれの会社が、いいと思った所は、その会社なりにどんどん取り入れて行くのがこの会の特徴です。

それは、技術的なことも含め、全てオープンにするという代表理事の鎌田紀彦室蘭工業大学名誉教授の考えによるものです。

私は、この会に所属してもう20年近くなりますが、高断熱技術も少しづつ進化している事を本当に実感しています。

実は、私達も7月4~5日にかけ、岩手県北上市で行われる新住協第一回東北地区大会に行ってきます。

ここでまた、どんな交流が出来るのかとても楽しみにしています。

2016年06月16日更新

ゼロエネルギー住宅大流行?

最近、量産ハウスメーカーは、ゼロエネルギー住宅(ZEH)を謳い文句で販売強化しています。

ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー)の略。

住まいの断熱性・省エネ性能を上げること、そして太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の一次 消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅を指します。

ゼロエネルギーは、大きく分けて二種類あるのにご用心して下さい。

①できるだけ断熱性能を高めて設備は、補助的に採用する方法(高断熱ZEH

②断熱性は、最低限に抑えて設備の比重を高める方法(メカZEH

です。

多くの量産ハウスメーカーは、建築費を抑える②の方向で販売しています。

そしてもっと言うと、家族が通常住む居室空間を狭くすると空調する容積が減るため、ゼロエネルギーになり易いという裏技を使って間取りを限定した方法をとっています。

あの手この手を使ってあたかもこの方法が一番ベストのような宣伝文句を使っています。

私達が、仮にゼロエネルギーを目指すのであるならば、もちろん①です。

今月の新建ハウジングの新聞では、高断熱ZEH志向が強い事が掲載されていました。

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(クリックすると拡大します)

しかし私達はその前の段階の省エネ住宅を提供していきたいと思います。

それは、東京大学大学院 准教授 前真之先生

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も指摘しているZEH READY です。

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これは、

  • 太陽光パネル(PV)も蓄電池も早晩、価格は下がり性能は更にUPする 設備機器に関しては今付けなくても、後付けでOK 。それより建物本体の性能(断熱、気密、換気)を上げて 基準一次エネルギーで50%削減できれば 設備は後で十分対応できる

という考え方です。

具体的に言うと、断熱性能を上げた住宅を造ることを優先し、最小限の設備を適宜で施工すればいいということです。

弊社で言えば、Q1.0(キューワン)住宅を造る事を優先するという事です。

私は、太陽光パネルを設置するお金あるならば、先に建物自体の性能を上げてもらいたいと思っています。

日本の政策は、このZEH READY という考えが抜けていると前准教授も嘆いています。

2016年05月19日更新

ゼロエネルギー住宅はどうあるべきか?

最近よくゼロエネルギー住宅という言葉を聞きますがご存じでしょうか?

(ここでは、ゼロエネルギー住宅の説明は省かせて頂きます。)

日本のゼロエネルギー住宅の政策は、本来あるべき姿では、ないのではないかと、警鐘鳴らしている先生がいます。

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(平成28年2月29日 発行 新建ハウジングより  クリックすると拡大します)

それは、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻准教授の前真之氏です。

私も、この記事を読んだ時に、正しくその通りだと思いました。

先生は、日本のゼロエネルギー住宅の政策は、建物性能よりも太陽光発電に頼った機械設備ありきの政策だと言っています。

それよりもまず、一次エネルギーを現行より50%程度減らせば、とりあえずそれで良いのでは?

そして過剰な性能競争は、良くない、「この地域の気候で、省エネで快適に健康に暮らしていくためにはこれで十分」を工務店は研究し、それをいかにしてユーザーに証明して行くかが大切だ言っています。

私もまったく同感です。

私達のような地域に根差した工務店や住宅会社は、このような先生たちと一緒にその地域に合った性能や工法を研究していく必要があります。

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(平成28年2月29日 発行 新建ハウジングより  クリックすると拡大します)

同じ紙面に室蘭工業大学名誉教授鎌田紀彦先生の記事も載っていました。

私たちは、鎌田先生が提唱する一次エネルギーを現行より50%程度削減できるQ1.0(キューワン)住宅に着手し、普及するように運動をしています。

まずは、建物性能そのものを良くする。

そして、機械設備は必要最小限に抑える。

これが基本だと思います。

弊社は、住宅として本来あるべき姿を目指して邁進して行きたいと思います。

2016年03月11日更新

「Q1.0(キューワン)住宅を建てた方のお声」を更新しました!

高断熱住宅を研究する(社)新木造住宅研究協協議会の事務局長理事の会沢健二氏からQ1.0(キューワン)住宅に住んでいる方に雑誌記事掲載のためのインタビューをしたいと依頼されていました。

そこで、酒田市新橋に住む高橋さんご夫婦にお願いし、今年1月29日に訪問しました。

高橋邸は、

~ゆとりの家事空間で会話が弾む家―ガレージのある暮らし~

と言うテーマで家づくりをさせて頂きました。

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和やかな雰囲気で、会沢氏からインタビューを受けています。

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会沢健二氏。

会沢さんは、ご自宅を断熱改修をし、実際にQ1.0(キューワン)住宅に住んでいます。

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最後にお二人で記念写真。

記事内容は、下記にアクセスして下さい。

https://cosmohome-inc.jp/q10house/139.html

雑誌発行は少し先になるそうですが、弊社のホームページには事前に掲載させて頂きました。

高橋様ご夫婦ならではのエピソードがいっぱい述べられていますので、是非読んで頂ければと思います。

なるほど、本当は、そんな理由だったんだ・・・

2016年03月04日更新

新住協の理事会沢健二氏取材

1月29日は、新木造住宅技術研究協議会の理事の会沢健二氏が、

ゆとりの家事空間で会話が弾む家―ガレージのある暮らし

の雑誌掲載のため取材に来てくれました。

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奥様が、とにかく寒い家はイヤ!

という事で、家づくりを勉強し始めたそうです。

ちょうどその時、ご主人の友だちが弊社で建てていて、弊社に対する感想を聞いた上で、ご来社頂きました。

そして、思っていた以上の建物性能にびっくりしてます。

夜は、薄い布団でも十分眠れますよ!

と言って頂きました。

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外の寒さが分からないので、外気温も計れる温度計を購入して時々観測しているそうです。

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会沢氏は、インタビュー中、全てノートに速記していました。

後で、全体を読み返しながら、文章を作るそうです。

私には、到底できない芸当ですね。

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最後は、ご夫婦揃って記念写真に応じてくれました。

どんな記事になるのか楽しみです。

刷り上がってきたら紹介致します。

2016年01月29日更新

1月24日(日)高断熱住宅のセミナーをYBCで放映します!

新木造住宅技術研究協議会主催のテレビ住宅セミナーを放映します。

日時   1月24日()  14:30~15:00

局     YBC

題材   「いま、高断熱住宅は!」

出演者  室蘭工業大学名誉教授   鎌田紀彦

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(クリックすると拡大します)

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(クリックすると拡大します)

新木造住宅技術研究協議会では、超高断熱住宅を研究し実践しております。

私達は、それをQ1.0(キューワン)住宅と呼んでいますが、その内容を理解して頂くのがなかなか難しいのが現状です。

そこで、どんな住宅かを知って頂くために、毎年この時期に鎌田先生は、テレビ住宅セミナーを開催しております。

山形県では、もう少し具体的に分かるように

『暖房燃費400ℓで暮らす家』

(120㎡ 24時間 全室暖房)

という表現しています。

テレビで鎌田先生がもっと分かり易く説明致しますので、是非見て頂ければと思います。

2016年01月17日更新

新しい時代への転換点の年になりそうです!

新年明けましておめでとうございます。

お正月休みの間、恒例の新建ハウジング社発行の2016年住宅産業大予測を読みました。

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特に今回私が、注目したのが、「ゼロエネルギー住宅ロードマップ」という記事です。

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ZEHロードマップによると、2020年には、新築戸建住宅の過半数をZEH化し、2030年に平均でZEH化する事を目指しています。

いよいよゼロエネルギー住宅が現実味を帯びてきました。

ゼロエネルギー住宅(=ZEH:ゼッツ)とは、

「省エネ法に基づいた建築・設備によって減少したエネルギー消費量と創エネによって作り出されたエネルギーの合計が、その建物で消費される標準のエネルギー消費量と等しい か多い

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(ゼロエネルギーのイメージ)

同じ新建ハウジングの新春特集号にも

「日本の住宅は高断熱ZEH標準ヘ」

の記事が載っていました。

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これは、エコワークス(株)代表取締役社長 小山貴志氏からの寄稿です。

2015年12月、パリで開かれたCOP21関連のビジネス会合に参加した彼にとって最も印象に残ったスピーチの一節を冒頭で紹介していました。その内容は、

人類は分岐点にいる。

化石資源からの転換に全世界が合意し、エネルギーの未来が変わる。

化石資源に依存する時代は人類の長い歴史の中で一瞬だった と後に言われるだろう。

石器時代は、石が狩猟や調理の道具として社会を支えた。

現代において石はたくさんあるがもう使っていない。

同じように石油や石炭やガスがあっても使わない時代が来る。』

石油・石炭・ガスが将来過去のエネルギーになることを示唆しています。

確かに石炭が使われ始めたのは18世紀以降のことで、人類の長い歴史の中では、つい最近のことです。

それを思えば、将来これらのエネルギーを使わない時代が来ても何ら不思議でもないかもしれません。

本当にそんな時代が来るのか?

いや、やらないと、人類の将来がないのです。

今年は、新しい時代への転換点の年になりそうです!

2016年01月13日更新

新住協「Q1.0やまがた」米沢研修会

12月8日(火)に新住協「Q1.0やまがた」米沢研修会に参加して来ました。

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会場は、米沢にある米住建設さんの社長さんご自宅の断熱改修の家です。

断熱材の厚みは、何と300mmもあります。

ご自宅ですので、断熱にやり方や暖房の仕方も色々実験の要素があるようでした。

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床下エアコンを採用して、フレキのダクトを使い暖気を建物奥まで届けるように工夫fしています。これは、なかなか使えるかもしれませんね。

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完成してお引渡し前の建物も見せて頂きました。

杉の木をフンダンに使ったとても可愛い感じの住宅です。

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最後に、新住協のメンバーと勉強会を開催しました。

2020年までに全棟Q1.0住宅にするためには、どのように取り組んで行くか?

皆さん真剣に考えています。

そして、閉めは、懇親会で米沢牛をお腹いっぱい食べました。

モウォー、当分、牛はいいかな。(何と贅沢な)

2015年12月09日更新

社員全員で新住協勉強会

10月30日(金)に山形ビックウィングで(社)新木造住宅技術研究協議会の山形支部の勉強会があり、社員全員で参加してきました。

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講師は、断熱材メーカーのマグ・イゾベール(株)の大槻課長さんです。

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大槻課長の講習会はこれで二回目になりますが、彼の断熱気密に対する知識はとても深く、毎回とても勉強になります。

今回は、壁や屋根などの躯体の中の熱と湿度がどのような関係になるかを勉強しました。

具体的事例を挙げながら、壁中で結露が起きるメカニズムを分かり易く解説して頂きました。

新住協で教わって施工している防湿層が、いかに大切かを今回の講義で改めて認識させられました。

ん~。やっぱり新住協って、断熱のプロ集団なんですね。

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新住協の事務局の会沢さんは、工務店とお客様との接点の持ち方の問題点を挙げてくれました。

実際に新住協の仲間の工務店さんで家を建てたS氏の語録を紹介し、今後の工務店の在り方を探る勉強をしました。

S氏語録

1.断熱は、10冊の本を読めば真偽の程がわかる

2.一切任せるなら、ハウスメーカー、思いがあるなら工務店

3.工務店は敷居が高い、だから住宅展示場に行く

①なぜ住宅展示場へ行くか?

②工務店へ、どこから入るか?入るところがない・・・

だからホームページから入る

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大手に比べ、工務店の様に小さい会社は伝え方が下手である事を問題視しています。

そういった意味に於いても、ホームページの大切さを改めて提唱してくれました。

いい家を造っているのに、消費者に伝わらない。

私達小さな会社の最大の課題です。

2015年11月07日更新

全棟Q1.0(キューワン)住宅へ!!!

9月9~10日にかけ、名古屋で新木造住宅技術研究協議会の総会があり参加してきました。

この日は、丁度台風18号が近畿地方に接近しており台風に向かって東北から進んで行く状況でした。

幸い私は、東京まで飛行機を利用し、そこから新幹線でしたので、多少の遅れはありましたが,無事に名古屋駅に到着しました。

しかし、名古屋着の航空便は、9日の午前中は軒並みキャンセルになり、総会に参加できない方もいたようです。

本当にラッキーでした。

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名古屋駅前の風景

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会場の名古屋国際センター

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新住協は、NPO法人から一般社団法人に今年変わったので、今回が第一回目の総会になります。

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新しい活動の基本が提示されました。

①Q1.0住宅を中心を中核とするオープンな技術開発と普及

②Q1.0住宅の普及啓蒙~会員各社への営業支援

ということです。

そして、高断熱住宅が義務化になる2020年にはわれわれ会員は、新住協が推奨しているQ1.0(キューワン)住宅が標準になるように努力して行こうということになりました。

Q1.0住宅とは、

「国で定める省エネルギー基準住宅の半分以下で快適な暮らし」

が出来る住宅です。

全棟Q1.0住宅か・・・

結構ハードルが高いな・・・

Q1.0住宅にする技術はあるが、それを普及させるにはどのようにしたらいいか?

しかし、私が独立する15年前も、同じような事に悩んでいました。

その当時は、高断熱住宅が珍しい時代なので、全棟高断熱住宅なんてできるだろうか?と。

しかし、お陰様で弊社では、お客様に一生懸命説明をし、一棟目から全ての新築住宅を高断熱住宅にすることができました。

そう思うと、今から5年後に全棟Q1.0住宅にする事も、無理ではないのかもしれません。

消費税も上がる時代ですが、どのようにしたら、全棟Q1.0住宅に出来るのか・・・

私に、また新たな難問が課されました。

2015年09月17日更新