新年明けましておめでとうございます。
お正月休みの間、恒例の新建ハウジング社発行の2016年住宅産業大予測を読みました。
特に今回私が、注目したのが、「ゼロエネルギー住宅ロードマップ」という記事です。
ZEHロードマップによると、2020年には、新築戸建住宅の過半数をZEH化し、2030年に平均でZEH化する事を目指しています。
いよいよゼロエネルギー住宅が現実味を帯びてきました。
ゼロエネルギー住宅(=ZEH:ゼッツ)とは、
「省エネ法に基づいた建築・設備によって減少したエネルギー消費量と創エネによって作り出されたエネルギーの合計が、その建物で消費される標準のエネルギー消費量と等しい か多い」
(ゼロエネルギーのイメージ)
同じ新建ハウジングの新春特集号にも
「日本の住宅は高断熱ZEH標準ヘ」
の記事が載っていました。
これは、エコワークス(株)代表取締役社長 小山貴志氏からの寄稿です。
2015年12月、パリで開かれたCOP21関連のビジネス会合に参加した彼にとって最も印象に残ったスピーチの一節を冒頭で紹介していました。その内容は、
『人類は分岐点にいる。
化石資源からの転換に全世界が合意し、エネルギーの未来が変わる。
化石資源に依存する時代は人類の長い歴史の中で一瞬だった と後に言われるだろう。
石器時代は、石が狩猟や調理の道具として社会を支えた。
現代において石はたくさんあるがもう使っていない。
同じように石油や石炭やガスがあっても使わない時代が来る。』
石油・石炭・ガスが将来過去のエネルギーになることを示唆しています。
確かに石炭が使われ始めたのは18世紀以降のことで、人類の長い歴史の中では、つい最近のことです。
それを思えば、将来これらのエネルギーを使わない時代が来ても何ら不思議でもないかもしれません。
本当にそんな時代が来るのか?
いや、やらないと、人類の将来がないのです。
今年は、新しい時代への転換点の年になりそうです!