スタッフ柿崎社長ブログ

2011年7月

太陽光発電は慎重に!

巷では、太陽光発電は、再生可能エネルギーの第一候補として、非常に注目されています。

私も、23日(土)にシャープさんの展示会に行って来ました。

その場で、施工の契約をする方も多く、契約された方のお名前がズラリ並んでいました。

関心の高さが伺えます。

しかし、折角皆さんが興味を抱いて頂いているのに、水を差すようで悪いのですが、私は、『ちょっと待って』と言いたいです。

太陽光発電の、良し悪しをキチンと理解をし、もう少し慎重にされたほうが良いと思っています。

私は、下記の三点に気を付けて頂きたいと思います。

①まずは安全であること。

雪国の屋根に太陽光発電を設置する場合は、必ず、雪のことを考慮しなければなりません。

何の対策も建てなければ上の写真のように、天気が良い日に、ソーラーパネルの雪が一機に屋根から落下します。

北国でも、雪の深い所は、最初から雪が自然落下するように、雪止めを取り付けないところもありますが、ここ庄内地方では、一般的に雪止めを付けています。

雪が、屋根から一機に落下すると、下に人がいて、落雪によって大怪我をする可能性がありますので、この点は、必ず考慮する必要があります。

そのための対策として、ソーラーパネルは出来るだけ、屋根の上部に取り付け、軒先には雪止めを付け、雪が落下しないようにした方が良いと思います。

ただし、軒先の雪が解けないと、ソーラーパネルにいつまでも、雪が残り、発電しにくいという、欠点はあります。

その雪を電気や、井戸水で溶かす方法もあるようですが、まだ、これといった物は、ないようです。

②雨漏れ対策がキチンとしていること。

パネルの屋根への取り付けは、各社バラバラです。

上の写真のように、屋根に穴を開けビス止めする方法が一般的のようですが、私は、余り賛成できません。

家づくりの施工の中で、私は、特に雨漏れ対策に気を付けています。

それを、この写真のように、平気で、屋根に穴を開けられると、「私たちの心配事は一体なんだったう?」と考えてしまします。

施工業者に聞くと、

「コーキングでしっかりやっていますから」

「10年保証がありますから」

という回答を聞きますが、

「それでは、10年以降がどうなるんだ」

と言いたいですね。

多くの太陽光発電は通常10年では、設備費を回収できません。

10年以降一番大切な時期にさしかかって、屋根から雨漏れしたらどうなるのでしょうね。

私は、今のところ、セキノ興産さんのキャッチ工法が良いように思います。

但し、屋根材との接合なので、対風圧にどのくらい強いのか気になります。

それについては、今調べています。

③安くて効率が良いこと

これは、太陽光発電工事費を何年で、回収できるかです。

私は、一応の目安は、10年と見ています。

何故、10年かと言うと、直流から交流に変えるためのパワーコンディショナーという機器の寿命が、約12~3年だそうです。(メーカーや性能によって耐久年数は違うと思います。)

最低でも、そのように寿命のある機器が使える内に回収すべきだと思っています。

それと、回収期間が余りにも長いと、気持ちがめいっちゃいます。

特に雪国で設置する場合は、雪による影響を考慮する必要がありますが、多くのメーカーは、そこまで計算していません。(結構不親切です。)

雪国で、雪が降るのは当たり前で、それらを考慮しても、10年以内で、設備費を回収できるメーカーを探しています。

ただし、最近は、東日本大震災の影響もあり、停電時の電気の供給を考えている方は、 『防災』という意味では、太陽光発電は有効だと思います。

以上、三つを全てクリアーで来たメーカーが現れたら、私の自宅に設置したいと思いますが・・・

まだいませんね・・・

by kakizkai

2011年07月28日更新