スタッフ柿崎社長ブログ

2010年11月

内装白くし照明楽しむ

山形新聞で、『うるおいライティング 光は使いこなすも』というテーマで、ライティングデザイナーの東海林弘靖さんが連載寄稿しています。

10月28日の内容が非常に共感しましたので、ちょっと紹介したいと思います。

以下記事内容

私が大学生のころ、先輩が住んでいた古くて小さな安アパートを訪れ、光の美しさに感動したことがありました。

すっきりとした室内に、温かみのある白熱電球の光がほんのりとともっていたのです。

まるで欧州の小さな町の居心地のいいホテルの一室のようでした。

築30年は経つとおぼしき古いアパートの部屋を、どうやってここまで素敵に仕立てあげることができるのか?

私は先輩に詰め寄るように質問をあびせたのですが、先輩の答えは至ってシンプル。

「白くすればいいのさ」というのです。

よく見れば、普通なら木の柱や梁(はり)、鴨居(かもい)が茶色く見えるはずなのに、彼は、それら木の部分を白くて固い紙で丁寧に覆っていました。

また天井も、白く塗ったベニヤ板で隠すなど、とにかく徹底的に真っ白い部屋を、手作りで生み出したのです。

一方、真っ黒い部屋を体験したことがあります。

照明器具から出た光を計測するため、床も壁も天井も真っ黒く染め上げた照明会社の実験室でした。

この部屋ではどんなに明かい照明器具を点灯させても、感覚的には全く明るく感じなかったのです。

内装の色の違いは明るさの違いに直結することを、私はこれらの事例を通して学びました。

このことを暮らしに応用すれば、省エネをしながら明るい環境を楽しむことが出来ます。

まず部屋の内装を白くしてみましょう。

白い壁や天井が光を効率よく反射させるので、わずかな光でもとても明るく感じます。

さらに光の微妙な明暗のグラデーションや美しい陰影を楽しむことができます。

照明の効果は照明器具が発する光と内装との相乗効果によるもの。

照明を楽しむ生活のためには、真っ白い部屋と温かな光の組み合わせを是非お勧めします。

という内容です。

東海林さんも言っているように、照明ももちろん大切ですが、内装がいかにポイントであるかです。

それも至って簡単。

答えは、白。

そんなことを、頭の中に入れながら、お部屋のお色直しをしては、いかがでしょうか。

同じ部屋でも、ずいぶん変わった雰囲気の部屋に変わることができます。

by kakizaki

2010年11月02日更新