「カーボンニュートラルハウス」のように断熱性能が良い住宅では、冬場の寒さより、夏場の日射の遮り方のほうが重要になります。
日射遮蔽の基本となるのが、庇の出幅の寸法です。
上の図からも解る様に0.3h以上が目安です。
山形エコハウスは1.5m程軒先を出してしました。
h高さが約4mぐらいありそうですので
0.3×4m=1.2mとして余裕を見て1.5mの軒の出にしたのではないかと思われます。
上の図は、写真の断面図とは合いませんが、日射の侵入のイメージは解ると思います。
普通の住宅の軒先は、60cmぐらいですので、夏の暑い日差しが部屋の中に侵入します。
高断熱住宅の場合は、日中の日差しが侵入すると、なかなか外部へ排出しません。
そこで下の図ように棟の一番高い所に高窓を設けて、室内の上下の温度差によって空気の流れをつくることが重要です。
日射遮蔽の仕方は、一般住宅では、主に下の図ような方法がありますが、遮蔽部材の位置は、建物の内側に取り付けるより、外部に設置したほうが、効果が上がります。
日射が建物内部に侵入してから対処するより、侵入しないように対処したほうが、効果があることは、感覚的にも解りますのね。
建物の外によしずやすだれを設置する場合は、風が吹くと倒れたり、外れたりするので注意が必要です。
これから少しずつ暑くなっていきますのでご参考に。
by kakizaki
2010年04月12日更新