スタッフ柿崎社長ブログ

2009年6月

グラスウールへのこだわり

弊社の建物の断熱材には、グラスウールを使用しています。

グラスウールという素材にこだわって使用しているのには、いくつかの理由があります。

①環境に優しい素材である

グラスウールは、原料の80%以上がリサイクルガラスです。

しかも使用後も再生可能な素材です。

 

グラスウールと硬質ウレタンのLCCO2を比較すると

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硬質ウレタンの断熱材とCO2発生量を比較した場合、グラスウールは、最初の製造時にCO2発生量がグラフのように非常に少ないため、仮に50年後を想定した場合、総トータルのCO2排出量を大きく削減できます。

断熱効果によるCO2をいくら減らしても、元々の製造時にCO2を多く排出していては、何もなりません。

 即ち、ライフサイクルCO2(LCCO2)を比較することが大切なのです。

※建物の建設から運用、解体までのライフサイクルを通して排出される二酸化炭素(CO2)の量をLCCO2といいます。この量で、建物が与える地球温暖化への影響を評価できます。

②法定不燃材である

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グラスウール

 

 

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押出法ポリスチレン

 

 

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硬質ウレタン

 

 

 

グラスウールは、焦げることはありますが、燃焼することはありません。

発泡系の断熱材は、燃焼と同時に有害ガスも発生します。

断熱材は、住宅全体を包みますので、非常に多くの量を使います。

よって一旦火災になると、人間に与える影響は、とても大きいのです。

人間に出来る限り害を与えないような材料を選ぶことが大切だと思います。

 

③白蟻の被害を受けにくい

白蟻が建築資材で害を及ぼさないのは、鉄とガラスだそうです。

そのため、白蟻被害に一番合い易い基礎断熱には、ガラス繊維からできている撥水性の高いグラスウールを使用する方法が開発されました。

通常、今でも、発泡系断熱材を使うのが主流ですが、弊社は、このやり方に切り替えました。

しかし、何しろグラスウールは、フワフワしていますので、化粧モルタルにヒビが割れ易いのが欠点です。

表面のクラックの心配はありますが、将来のことを考え、あえて変更いたしました。

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④価格は、発泡に比べ安価である

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私は、断熱材の厚みを出るだけ厚くして使用したいと思っています。出来ることならば、全棟50~100㎜くらい付加断熱をしたいくらいです。

なぜならば、断熱性能は、断熱材の厚さに正比例するからです。

限られた予算の中で、建物の性能をより良くするためには、まして量を多く使う部材は安価なものを選定することが非常に大切です。

⑥吸音性が高い

コンサートホールの壁や天井の吸音材として、グラスウールが使われているのを知っているでしょうか。

楽器教室やオーディオルームなどに使用すると、反響がほとんどない部屋を造ることも可能です。

⑦経年変化しにくい

 素材そのものの特性をいつまでも持ち続けています。

 

このように、多くの利点がグラスウールにはあるのです。

by kakizaki

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2009年06月23日更新