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柱の節抜けを補修!

木材は住宅の内装材として使うと工場生産の建材にはない自然の風合いや手触り、木の香りなどが楽しめます。

特には木材に様々な表情を生み出し、ずっと見ていても飽きがこないものです。

しかし、自然が造り出すものですので、ときどき”節”が抜け落ちてしまうことがあります。

今回はその補修をご紹介します。

【道具】 補修キット、サンドペーパー(#400~1000程度)、ダホ、木工用パテ、ヘラ

1.はじめに節穴を木工用パテで埋めていきますが、今回はあらかじめ穴にダホを入れてパテの定着をよくします。

 

2.次に、木工用パテを節穴がある程度ふさがる程度にヘラで埋めていきます。

3.一晩置いて、パテが硬くなったら専用の補修キットで節に見えるように色を混ぜながらパテの上からさらに補修材を塗りつけます。

 補修材は茶系で10色程度の色を混ぜ合わせて使います。

 

 ここでのポイントは補修材を少しずつコテで溶かしながら、塗りつけることです。

 このとき埋めた部分に気泡空洞ができないように注意します。

4.周囲と違和感が出ないように埋め終わったら、耐熱保護材を補修部分の周囲に塗ります。

5.サンドペーパーの荒いほう(#400 )から使い、表面の凸凹を取り除いて徐々に細かいペーパーで表面を平らに仕上げていきます。

6今回は木部に自然塗料のプラネットを使用したので、ペーパーで塗料が落ちた部分に染み込ませてよく拭いて完成です. 

 by:ito

2010年07月06日更新

土門拳記念館が『25年賞』を受賞

 酒田市が、誇る名誉市民の写真家土門拳の作品を展示している『土門拳記念館』が、日本建築家協会の「25年賞」を受賞しました。

この賞は、完成から25~30年経過した建物対象です。

建築物が果たす役割や意義を伝え、現在も美しさを保ち続けている作品を表彰しています。

この建物は、土門拳と交友があった谷口吉郎氏の長男谷口吉生氏が設計をし、中庭の彫刻がイサム・ノグチ氏、 銘板・年譜が亀倉雄策氏、造園設計・オブジェが勅使河原宏氏と、各々の分野で我国を代表する人々の手によって建造されています。

本当に、メンテナンスが行き届いていて27年経った建物とは思えません。

私は、個人的に下の庭がお気に入りです。

地元の人は、殆んど来場したことがあると思いますが、これをきっかけに、再度訪れてはいかがでしょうか。

まだの人は、是非一度。

建物と写真と両方楽しめますよ。

by kakizaki

2010年07月02日更新

あっ『コンセントが違う』・・・?

今年の春に引き渡したお客様に友人が遊びに来た時の話です。

『この家何かが違う・・・?』

『何だろう・・・?』

『ん・・・・・・・・・・・・何だろう?』

あっ『コンセントが違う』

『いわれてみれば・・・』

お施主様も、友人に言われるまで気がつかなかったそうです。

そーーーーーーーーなんです。

コスモホームは、コンセントが違うんです。

こんな小さいアイテムまで気を使って・・・

私たちの小さな努力が実った瞬間でした。

超ーーーーーーーうれしい!!!

by kakizaki

2010年06月29日更新

『地の家』復興会議を立ち上げました。

『家造り援護会(イエンゴ)』の総会が6月9・10日があり、 『地の家』復興会議を立ち上げました。

私たちは、大手ハウスメーカーが販売している『ビジネスの家』に対抗して『地の家』を薦める運動を始めました。

そこで『地の家』とは

「地の家」。

初めて目にされた方も多いと思いますが、2009年2月に刊行された「地の家のすすめ」(家づくり援護会・編)で初めて紹介された言葉です。
「地酒」「地舞」「地鳥」など地域の風土や暮らし、文化の中で培われ定着した「地のもの」を指す言葉はすでにお馴染みと思います。

「地の家」という言葉のイメージもそれに連なるもので、中世以来継承されてきた匠文化の流れの中で地域に根付き、地域の環境や資源、人々の暮らしや文化との調和を保ちながら造り出される家の容とそれを支える価値観、技術、道徳を包含する言葉として用いられています。
したがって、地域で造られる家がすべて「地の家」というわけではありません。次に「地の家」と呼ばれる家づくりの在り方に共通する特徴を整理してみました。

なお、「地の家」は商標登録されております。登録者である家づくり援護会の承認なく、勝手に「地の家」を自称し公表することはできませんのでご注意ください。

『地の家』の特徴

1.木へのこだわり
森林資源を多く産出し、高温多湿の気候風土からわが国では木造建築が発達しました。

匠に要求される技術は優れた木を選び、それを活かしてしっかり組み建てる技術でした。

道具や工法の発達とあいまってわが国の木造建築は世界に類を見ない発達を遂げています。

「地の家」を担う現代の匠達も、ふるさとの山を元気にする運動や伝統技術の伝承など木に対する強いこだわりを感じ取ることができます。

2.風土との調和

南北に長く、中央を山脈が縦断する国土は複雑な気候風土を形成しています。

同県でも海側と山側ではまったく異なる気候特徴を持つことが珍しくありません。

「地の家」には厳しく変化する自然環境から住む人や建物を守るための工夫が詰まっています。

地の気候を知り尽くした匠たちの知恵は多様な「地の家」の容を生み出しています。

3.地域社会との共生

“地域が元気にならなければ地の家も栄えない。

”地の匠たちがよく使う言葉です。

昔から家づくりは地域の産業生態系の中枢として機能してきました。

職人集団をはじめ、地域の工芸や特産品など家づくりを支える裾野は広く、地場産業の発達と深く結び付いてきました。

現代においても地場の特産品や伝統工芸を活用して地域色豊かな「地の家」が造り出されています。

4.施主への献身

“お客様には絶対嘘があってはならない”“家がある限り面倒をみる。”「地の家」の匠達の口癖です。

これは施主によって生かされてきた匠の倫理観といえます。

施主がいるから自分も生きられる、その思いが技を磨き、弟子を育て、創意工夫へとつながっていきます。

金儲けのためではなく施主に喜んでもらいたいから努力をする。

施主への献身は媚でもへつらいでもなく「地の家」の人達の真情なのです。

以上『地の家』復興会議の内容の抜粋です。

詳しくは、

にアクセスしてください。

会議では、地の家を実践するために『住み手本位の家づくり』を研究し始めました。

実は、この会議で弊社の失敗談を発表しました。

簡単に『住み手本位の家づくり』といっても、なかなかいい応えがでできません。

これからの大きな課題です。

by kakizaki

2010年06月25日更新

オリジナル表札造りました

入居したばかりのお宅を見ると、外構はほとんど手付かずである事が多いものです。時間を見つけて少しづつ花を植えたりされています。

そんな中で、表札が取り付けられてようやく、人形に目が描かれるように、住宅にも魂が入り、お施主様にもご自宅である事が実感されるのではないでしょうか。

4月にお引渡しのお宅にも、ようやく表札が取り付けされました。

アプローチ脇のモニュメント(コンクリート打ちっぱなし)に取り付けられた表札は縦150㎜横150㎜のステンレス製です。

シンプルな英字のネームにコスモホームのロゴマークを入れていただきました。

今回のように、ステンレス製の板にネームを入れる方法は(ウエット)エッチングドライエッチングカッティングシートなどがありますが、

ロゴマークのような細かい絵柄を入れたかったことや、定着強度を考慮して(ウエット)エッチングで製作しました。

すっきりした外観にちょうど良い表札に仕上がり、お施主様にも喜んでいただきました。

by:ito


2010年06月21日更新

失敗談を公開します・・・

自分の失敗談なんて、できれば人前で話したくはないものです。

ましてや、同業者の前では・・・

しかし、新住協仲間では、今年『会員には話せる失敗とコツ』と言うテーマに挑戦してみました。

今日の発表者は、㈱木づくりの住まい 結(新庄)  さん

と、(有)三浦建築(山形) さん です。

 

内容までは、書けませんが、各社の失敗談は非常に参考になります。

失敗談は、各社のある意味宝ものです。

本当にありがたい話です。

失敗することにより、より多くのことを学びます。

出来れば誰しも失敗なんてしたくはないのですが、人間は必ず失敗します。

しかし、人の失敗談を参考に、自分たちの失敗を最小限に抑えることが可能なのです。

・・・・ん

実は、次回は私の発表の番なのです。

・・・・ん・・・・ん

発表します。

・・・・ん・・・・ん

by kakizaki

2010年06月17日更新

100ミリ付加断熱が当り前に・・・

5月21日、22日新木造住宅技術研究協議会の総会に出席してきました。

鎌田先生の基調講演があり、森みわさんが提唱している《パシッブハウスの話》も議題にあがりました。

世界の家造りの流れは、省エネルギーに動いてることを、新めて確信しました。

この流れは、今後益々加速されると思います。

その中で特に注目したのが、壁の100mm付加断熱です。

今までは、50mm付加断熱をやってきましたが、これからは、その倍です。

これから、着工するS邸(約60坪)でシュミレーションしてみると、

 50mm付加断熱の場合   Q値 1.12    年間灯油消費量 577リットル

100mm付加断熱の場合   Q値 1.03    年間灯油消費量 484リットル

と、年間93リットル節約できます。

20年間で、93リットル×60円×20年=111600円になります。

恐らく、50mmから100mmに変更した際の材料代位の差額に匹敵すると思われます。

これ位でしたら断然100mmですね。

ここで気がついたのですが、S邸のQ値が、1.03とは、何故かくやしい。

何とか、1.0を切れないものか。

ここまできたら、是が非でも1.0を切ってやる。

名実共に、Q1.0住宅になるように・・・

by kakizaki

2010年06月05日更新

リフォームし易い家とは・・・

最近は、中古物件を購入して、リフォームをする人が増えているそうです。

中古物件を見るときに気をつけなければいけないのが、その建物の構造が何でできているかです。

建物は、大きく三種類に分けられます。

①鉄筋コンクリート造

②鉄骨造

③木造

リフォームする時にこれが結構大きな問題です。

結論から言うと、

①と②は、構造体の変更が伴うリフォームは、ほとんど無理と考えたほうがよいと思います。

仮に、するにしても、かなりのコストアップは、避けられません。

以前、ある大手メーカー(軽量鉄骨造)の増築をお願いされたのですが、お断りしました。

使われている部材がすべて、メーカー仕様で、我々には、手を出すことができませんでした。

その点③の木造は、容易に構造体変更もできます。

しかし、木造住宅も二種類ありますので、ご注意ください。

①軸組工法(在来工法)

②枠組工法(ツーバイフォー工法)

通常の工務店は、①を採用しています。

②は、北米で生まれた工法で、柱・梁がなく、壁で構造体を造っていまので、現在ある壁の変更は、慎重にしなければなりません。

しかし、軸組工法は、柱・梁がありますので、比較的自由に間取り変更も可能です。

上の写真は、百年以上前に建てられた木造建築です。

柱・梁のある軸組工法ですので、容易にリフォームできます。

これからは、スクラップ・アンド・ビルドからストック社会へと変わりつつあります。

長期に渡って利用していきやすい建物は、なんといっても、木造軸組工法(在来工法)だと、私は、思っています。

中古物件をお探しの方は、十分ご注意を・・・

by kakizaki

2010年05月20日更新

実質年間暖房費調査結果!!!

弊社で新築して頂いたお施主様に、実際の暖房の燃料の使用量の調査をお願いしております。

二年前に建築して頂いたお施主様のこの冬の間のすばらしい結果がでました。

床面積は、34.5坪

Q値は、1.75

年間灯油予想消費量は、728ℓ

ですが、実際の使用量は、なんと548ℓです。

(灯油代は仮に60円/ℓとして32880円/年。安いか高いか?)

co2換算すると1386kgとなります。

計画より180ℓ(455kg)も少ないことになります。

これは、かなり脅威的な数字です。

このお施主様は、実際の室温も記入しているので、調べてみると、1階は、18度前後、2階は16度前後とちょっと低めですが、室内全体が均一ですので、極端な寒さはないそうです。

どうしてこのように少ない消費量で済んだのか尋ねてみますと、

①室内設定温度が低めである

②ボイラの設定温度を時期により調整し、ボイラの燃焼時間を少なくする

③データ取りをすることによってこまめに調整をする(日中暖かいときは、ボイラを止めるなど)

一番大きな理由は、やはりデータ取りすることにより、無駄な暖房は、減らそうという意識が働いたからだそうです。

少々、イレギュラーな使い方をしても、それぞれのお施主様が色々工夫しながら、省エネルギー取り組むことは、非常に大切なことだです。

このように数値目標があると、結構省エネルギーに取り組み易いと思います。

それにしても、たいしたもんですね。

ところで、我が家は・・・ム?

by kakizaki

2010年05月14日更新

省エネ基準の適合義務化へのステップ

環境省のロードマップで示された次世代省エネ基準義務化までのフローが示されました。

ステップ1(2012年前後?)からステップ5(2020年まで)までの構成になっています。

日本政府は、2020年までに温暖化ガスを90年比で25%削減することを目標に揚げました。

仮に、上記の予定で実行されても、25%削減は、無理だと思います。

なぜならば、日本では、局所暖房が主流で、寒冷地のヨーロッパと比べてエネルギー消費量が大きくないため、断熱化を進めても暖房コストを大きく削減できません。

むしろ次世代省エネ基準レベルで、局所暖房から全館暖房へ切り変えると、以前よりも暖房費が増加する可能性が高いと言えます。

ということは、エネルギー消費量は、むしろ増えることになります。

この矛盾は、いったい何なんでしょうか。

本当に、温暖化対策を考えるならば、新住協で提唱しているQ1(次世代省エネ基準の1/2~1/3以下の消費エネルギー)住宅や森みわさんがいう『パッシブハウス』にしなければなりません。

ヨーロッパでは、もっと厳しい方向に進んでいます。

なぜ日本は、見当違いのほうに行ってしまうのでしょうか。

住宅の高断熱化の義務化を進めるのは良いのですが、レベルがあまりにも低過ぎます

というより、今の基準では、何もしないほうがまだましです。

日本丸は、いったいどこに行ってしまうのでしょうか・・・

by kakizaki

2010年05月07日更新