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住宅用土地の選び方

住宅用土地の選び方といっても、何の法則があるわけでも、ありません。

人それぞれの考え方によって、全然違う答えが出てきて当たり前です。

しかし、一つの目安・参考になればと思い私なりの考えを整理しました。

①周りの環境

  ・公園の有無(子供の遊び場・憩いの場)

  ・新しい町並みか(古い町の住人と旨く付き合えるか)

  ・隣地の住宅の様子(お隣とは、長いお付き合いになる)

②公共施設へのアクセス

  ・交通の便 

  ・小学校や中学校までの距離

  ・仕事場までの距離

③商店街へのアクセス

  ・毎日の食料品の買いものをする商店街との距離

  ・日用雑貨の商店との距離

④立地条件の良さ

  ・埋立地か(良い地盤は少ない)

  ・水害のあい易さ(市役所などのハザードマップで確認)

  ・大きな川や沼などが近くにあるか(良い地盤は少ない)

⑤生活設備

  ・近くに高圧線通っているか(電波障害や電磁波の問題)

  ・下水道の有無

  ・光通信の有無

⑥土地の形

  ・いびつな形か

  ・道路との境界線の長さ(車の入り易さ)

  ・崖地か

などなど、注意しなければならないことは、沢山あります。

しかし、私が、土地を決定するときの最後の決め手は、 『その土地は売り易いか』です。

私の考えは少々古いのかも知れませんが、やはり、土地・建物は資産だと思います。

家族が、いざとなった時は、土地・建物を売ってでも何とか生きながらえてほしいと思うのです。

売れない土地は、税金ばかりかかって何の役にもたちません。

ですから、私のアドバイスは、

『安い土地は買うな』

です。

土地も株と同じように、人気のある物件は、高いのです。

人気のある物件は、将来高値で売れる可能性があるのです。

by kakizaki

  

2010年09月08日更新

香港のオフィスでは、用をたすのも大変

香港にある会社のオフィスで、ある研修会を受けてきました。

休憩時間に、トイレに行こうとすると、案内の方が、

『トイレに行きたい方は、この鍵が必要です』

と、出されたのが、下の写真です。

な なんと、香港のオフィスでは、トイレは、通常施錠されているそうです。

トイレに入る際に、この鍵で空け、出る際は、オートロックになっています。

非常に、面倒なのですが、安全対策上の事のようです。

そしてそのトイレが、実に分かりにくい。

一見しても、何だかわからない扉です。

よーく見ると、男子のマークがあります。

日本のように、ウォシュレットなるものはありませんので、ちょっともの足りないような気がして・・・

つくづく、日本の便座機能は、ありがたい。

トイレの中から失礼しました。

by kakizaki

2010年07月26日更新

香港の高層ビルの足場は竹です

7月8~11日まで、香港・マカオの旅行に行ってきました。

香港といえば、エンピツ型の高層ビルが有名です。

仕事柄、どうしても、工事現場があると、近くまで見に行きたくなります。

9日の朝、一人で街を探索すると、二十数階はある建物に足場が掛かっていました。

近づいて見ると、な な なんと、足場は、です。

話には、聞いていましたが、本物を見てみると、何と表現して良いのか、言葉に詰まってしまいました。

本当に、あんな竹の足場で作業ができるのか、不思議でなりません。

しばらく行くと、高さは、低い位置でしたが、左官屋さんが、竹の足場に乗って作業をしていました。

股の間に竹を挟んで、器用に作業をしています。

高さが、低いところでしたら、いざ知らず、高層ビルの上階で、通常の作業ができるのだろうか。

考えただけで、私は、恐ろしくなります。

日本の労働基準監督署の人が見たら何と言うのでしょうかね。

竹の足場を、解体している現場にも出くわしました。

まるで、猿のように職人さんの足元は、軽快です。

ちなみに、彼らは、生命保険には、加入できないそうです。

ということは、実際は、事故は相当があるのではないかと想像できます。

足場の下に行って、竹を結わいている紐を拝借してきました。

素材は、硬い芯のあるプラスチック製のようなもので、結構しっかりしています。

私は、改めて、日本に生まれてきて良かったと思っています。

あの、足場を見たら、とても建築の仕事に就くなどという、選択肢は私にはありませんね。

by kakizaki

2010年07月22日更新

柱の節抜けを補修!

木材は住宅の内装材として使うと工場生産の建材にはない自然の風合いや手触り、木の香りなどが楽しめます。

特には木材に様々な表情を生み出し、ずっと見ていても飽きがこないものです。

しかし、自然が造り出すものですので、ときどき”節”が抜け落ちてしまうことがあります。

今回はその補修をご紹介します。

【道具】 補修キット、サンドペーパー(#400~1000程度)、ダホ、木工用パテ、ヘラ

1.はじめに節穴を木工用パテで埋めていきますが、今回はあらかじめ穴にダホを入れてパテの定着をよくします。

 

2.次に、木工用パテを節穴がある程度ふさがる程度にヘラで埋めていきます。

3.一晩置いて、パテが硬くなったら専用の補修キットで節に見えるように色を混ぜながらパテの上からさらに補修材を塗りつけます。

 補修材は茶系で10色程度の色を混ぜ合わせて使います。

 

 ここでのポイントは補修材を少しずつコテで溶かしながら、塗りつけることです。

 このとき埋めた部分に気泡空洞ができないように注意します。

4.周囲と違和感が出ないように埋め終わったら、耐熱保護材を補修部分の周囲に塗ります。

5.サンドペーパーの荒いほう(#400 )から使い、表面の凸凹を取り除いて徐々に細かいペーパーで表面を平らに仕上げていきます。

6今回は木部に自然塗料のプラネットを使用したので、ペーパーで塗料が落ちた部分に染み込ませてよく拭いて完成です. 

 by:ito

2010年07月06日更新

土門拳記念館が『25年賞』を受賞

 酒田市が、誇る名誉市民の写真家土門拳の作品を展示している『土門拳記念館』が、日本建築家協会の「25年賞」を受賞しました。

この賞は、完成から25~30年経過した建物対象です。

建築物が果たす役割や意義を伝え、現在も美しさを保ち続けている作品を表彰しています。

この建物は、土門拳と交友があった谷口吉郎氏の長男谷口吉生氏が設計をし、中庭の彫刻がイサム・ノグチ氏、 銘板・年譜が亀倉雄策氏、造園設計・オブジェが勅使河原宏氏と、各々の分野で我国を代表する人々の手によって建造されています。

本当に、メンテナンスが行き届いていて27年経った建物とは思えません。

私は、個人的に下の庭がお気に入りです。

地元の人は、殆んど来場したことがあると思いますが、これをきっかけに、再度訪れてはいかがでしょうか。

まだの人は、是非一度。

建物と写真と両方楽しめますよ。

by kakizaki

2010年07月02日更新

『地の家』復興会議を立ち上げました。

『家造り援護会(イエンゴ)』の総会が6月9・10日があり、 『地の家』復興会議を立ち上げました。

私たちは、大手ハウスメーカーが販売している『ビジネスの家』に対抗して『地の家』を薦める運動を始めました。

そこで『地の家』とは

「地の家」。

初めて目にされた方も多いと思いますが、2009年2月に刊行された「地の家のすすめ」(家づくり援護会・編)で初めて紹介された言葉です。
「地酒」「地舞」「地鳥」など地域の風土や暮らし、文化の中で培われ定着した「地のもの」を指す言葉はすでにお馴染みと思います。

「地の家」という言葉のイメージもそれに連なるもので、中世以来継承されてきた匠文化の流れの中で地域に根付き、地域の環境や資源、人々の暮らしや文化との調和を保ちながら造り出される家の容とそれを支える価値観、技術、道徳を包含する言葉として用いられています。
したがって、地域で造られる家がすべて「地の家」というわけではありません。次に「地の家」と呼ばれる家づくりの在り方に共通する特徴を整理してみました。

なお、「地の家」は商標登録されております。登録者である家づくり援護会の承認なく、勝手に「地の家」を自称し公表することはできませんのでご注意ください。

『地の家』の特徴

1.木へのこだわり
森林資源を多く産出し、高温多湿の気候風土からわが国では木造建築が発達しました。

匠に要求される技術は優れた木を選び、それを活かしてしっかり組み建てる技術でした。

道具や工法の発達とあいまってわが国の木造建築は世界に類を見ない発達を遂げています。

「地の家」を担う現代の匠達も、ふるさとの山を元気にする運動や伝統技術の伝承など木に対する強いこだわりを感じ取ることができます。

2.風土との調和

南北に長く、中央を山脈が縦断する国土は複雑な気候風土を形成しています。

同県でも海側と山側ではまったく異なる気候特徴を持つことが珍しくありません。

「地の家」には厳しく変化する自然環境から住む人や建物を守るための工夫が詰まっています。

地の気候を知り尽くした匠たちの知恵は多様な「地の家」の容を生み出しています。

3.地域社会との共生

“地域が元気にならなければ地の家も栄えない。

”地の匠たちがよく使う言葉です。

昔から家づくりは地域の産業生態系の中枢として機能してきました。

職人集団をはじめ、地域の工芸や特産品など家づくりを支える裾野は広く、地場産業の発達と深く結び付いてきました。

現代においても地場の特産品や伝統工芸を活用して地域色豊かな「地の家」が造り出されています。

4.施主への献身

“お客様には絶対嘘があってはならない”“家がある限り面倒をみる。”「地の家」の匠達の口癖です。

これは施主によって生かされてきた匠の倫理観といえます。

施主がいるから自分も生きられる、その思いが技を磨き、弟子を育て、創意工夫へとつながっていきます。

金儲けのためではなく施主に喜んでもらいたいから努力をする。

施主への献身は媚でもへつらいでもなく「地の家」の人達の真情なのです。

以上『地の家』復興会議の内容の抜粋です。

詳しくは、

にアクセスしてください。

会議では、地の家を実践するために『住み手本位の家づくり』を研究し始めました。

実は、この会議で弊社の失敗談を発表しました。

簡単に『住み手本位の家づくり』といっても、なかなかいい応えがでできません。

これからの大きな課題です。

by kakizaki

2010年06月25日更新

失敗談を公開します・・・

自分の失敗談なんて、できれば人前で話したくはないものです。

ましてや、同業者の前では・・・

しかし、新住協仲間では、今年『会員には話せる失敗とコツ』と言うテーマに挑戦してみました。

今日の発表者は、㈱木づくりの住まい 結(新庄)  さん

と、(有)三浦建築(山形) さん です。

 

内容までは、書けませんが、各社の失敗談は非常に参考になります。

失敗談は、各社のある意味宝ものです。

本当にありがたい話です。

失敗することにより、より多くのことを学びます。

出来れば誰しも失敗なんてしたくはないのですが、人間は必ず失敗します。

しかし、人の失敗談を参考に、自分たちの失敗を最小限に抑えることが可能なのです。

・・・・ん

実は、次回は私の発表の番なのです。

・・・・ん・・・・ん

発表します。

・・・・ん・・・・ん

by kakizaki

2010年06月17日更新

100ミリ付加断熱が当り前に・・・

5月21日、22日新木造住宅技術研究協議会の総会に出席してきました。

鎌田先生の基調講演があり、森みわさんが提唱している《パシッブハウスの話》も議題にあがりました。

世界の家造りの流れは、省エネルギーに動いてることを、新めて確信しました。

この流れは、今後益々加速されると思います。

その中で特に注目したのが、壁の100mm付加断熱です。

今までは、50mm付加断熱をやってきましたが、これからは、その倍です。

これから、着工するS邸(約60坪)でシュミレーションしてみると、

 50mm付加断熱の場合   Q値 1.12    年間灯油消費量 577リットル

100mm付加断熱の場合   Q値 1.03    年間灯油消費量 484リットル

と、年間93リットル節約できます。

20年間で、93リットル×60円×20年=111600円になります。

恐らく、50mmから100mmに変更した際の材料代位の差額に匹敵すると思われます。

これ位でしたら断然100mmですね。

ここで気がついたのですが、S邸のQ値が、1.03とは、何故かくやしい。

何とか、1.0を切れないものか。

ここまできたら、是が非でも1.0を切ってやる。

名実共に、Q1.0住宅になるように・・・

by kakizaki

2010年06月05日更新

リフォームし易い家とは・・・

最近は、中古物件を購入して、リフォームをする人が増えているそうです。

中古物件を見るときに気をつけなければいけないのが、その建物の構造が何でできているかです。

建物は、大きく三種類に分けられます。

①鉄筋コンクリート造

②鉄骨造

③木造

リフォームする時にこれが結構大きな問題です。

結論から言うと、

①と②は、構造体の変更が伴うリフォームは、ほとんど無理と考えたほうがよいと思います。

仮に、するにしても、かなりのコストアップは、避けられません。

以前、ある大手メーカー(軽量鉄骨造)の増築をお願いされたのですが、お断りしました。

使われている部材がすべて、メーカー仕様で、我々には、手を出すことができませんでした。

その点③の木造は、容易に構造体変更もできます。

しかし、木造住宅も二種類ありますので、ご注意ください。

①軸組工法(在来工法)

②枠組工法(ツーバイフォー工法)

通常の工務店は、①を採用しています。

②は、北米で生まれた工法で、柱・梁がなく、壁で構造体を造っていまので、現在ある壁の変更は、慎重にしなければなりません。

しかし、軸組工法は、柱・梁がありますので、比較的自由に間取り変更も可能です。

上の写真は、百年以上前に建てられた木造建築です。

柱・梁のある軸組工法ですので、容易にリフォームできます。

これからは、スクラップ・アンド・ビルドからストック社会へと変わりつつあります。

長期に渡って利用していきやすい建物は、なんといっても、木造軸組工法(在来工法)だと、私は、思っています。

中古物件をお探しの方は、十分ご注意を・・・

by kakizaki

2010年05月20日更新

《敬天愛人》三隣亡について掲載

鶴岡市に本社がある地元の記事を中心に掲載している荘内日報社という新聞社があります。

その新聞社で毎月《敬天愛人》というフリーペーパーを発行しています。

一ヶ月程前、私が以前ブログで建築業界の悪しき慣習『三隣亡』ついて書いた記事を読んで是非お話を聞かせてほしいという電話を頂きました。

そのときの内容が、4月号に掲載されています。

記事内容

   

「全くの風評によって、建築に携わる人は迷惑している」。

住宅会社コスモホーム(酒田市)の柿崎圭介代表は、インターネット上の日記・ブログでこう嘆いている。

取材に対して、「この地域だけというのが納得できない」と憤り、「大安結婚式のような気持ちの問題。悪しき慣習をなくすべき」と訴える。

     

毎回、三隣亡は、話題になりますが、なかなか意識改革が進まないようです。

先日山形市の設計事務所さんの話のよると、むしろ少しずつ山形市のほうまで、この悪しき慣習が、侵食してきているそうです。

その内、山形県全体がこの風評に汚染されるのでしょうか。

もう、いい加減にしてほしいですね。

by kakizaki

2010年03月29日更新