スタッフ柿崎社長ブログ

ブログ

原発から自然エネルギーへⅡ

今回は、前回に引き、東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科准教授 三浦秀一先生の論文です。

これからのエネルギー政策について、先生の見解を述べています。

『自然エネルギーの可能性』

『原発の是非を問われた時、多くの人が不安視するのは自然エネルギーがその代わりのエネルギーになりうるのかといういうことである。

しかし、原子力の安全性がつくられた神話であったと同時に、自然エネルギーがあてにならないというのも同じくつくられた神話である。

われわれが未来永劫使えるのは自然エネルギーしかないというのは本来誰が考えても当たり前のことである。

であるにもかかわらず、自然エネルギーに関する情報も研究もきわめて少ないという日本の状況がこうした不安を煽ってきた。

近年、原発中心の日本の状況とは別に世界では自然エネルギーの導入が劇的に伸びている。

2010年は世界の累計発電設備容量として、自然エネルギーが原子力を初めて上回った。

また、震災直後、ドイツでは太陽光発電が原発を瞬間的に上回ったという観測が出される。

スペインでは同時期、風力発電が月間の最大電源になった。

スウェーデンは、バイオマスによるエネルギー供給量が原子力を上回るだけでなく、2009年には、石油をも上回り最大のエネルギー源となった。

日本を石油天然ガスの最大輸出先とするアラブ首長国連邦は、太陽エネルギーだけで自給する都市を建設している。

今後、自然エネルギーの普及に建築が果たさなければならない役割は非常に大きい。

建築の自然エネルギー利用にとって重要な視点は、電気だけでなく熱の自然エネルギーを使うという点である。

熱の自然エネルギーとは、太陽光温水器、バイオマス、地中熱である。

バイオマスは欧州でも風力や太陽光発電をはるかに凌ぐ最大の自然エネルギーであることはあまり知られていない。

EUではこうした熱の自然エネルギーを使うことを建築に義務付けた。

世界は持続可能な自然エネルギーを中心としたよりしなやかで強固な分散型システムの構築に向かっている。

建築はもはや単なるエネルギー消費ではなく、自然エネルギー利用の担い手へと変わらなければならない時代に入った。』

特に先生が注目しているのがバイオマスです。

バイオマスとは、生物資源(バイオ/bio)の量(マス/mass)をあらわし、エネルギー源として再利用できる動植物から生まれた有機性の資源のことです。

また、石油や石炭などの化石資源と対比して、「生きた燃料」ともいわれています。

バイオマスの種類は多岐に渡りますが、廃棄物系のもの、未利用のもの及び資源作物(エネルギーや製品の製造を目的に栽培される植物)があります。

廃棄物系のものとしては、廃棄される紙、家畜排せつ物・食品廃棄物・建設発生木材・製材工場残材・黒液(パルプ工場廃液)・下水汚泥・し尿汚泥 等があげられます。

未利用のもの としては、稲わら・麦わら・もみ殻・林地残材(間伐材、被害木等)等があります。

資源作物としては、さとうきびやトウモロコシなどの糖質系作物やなたねなどの油糧作物があげられます。

山形県の場合は、何といっても、未利用のものすなわちの資源が豊富です。

資源はいっぱいあるのですが、まだまだ利用していないのが実態です。

今後は、県産材の木の利用方法は大切であることを、三浦先生は強調しています。

日本はエネルギー資源がないのではなく、利用していないだけです。

今後日本で、木材がエネルギー政策で注目されていくのは間違いないと私も思っています。

林業の時代が目の前まで来ているように思えるのですが・・・

by kakizaki

2011年08月30日更新

原発から自然エネルギーへⅠ

8月9日のブログで東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科准教授 三浦秀一先生の記事を掲載しました。

先生の紹介したい論文があります。

是非読んで下さい。

『原発と電化』

『東日本大震災によって、原発がわれわれの未来を担うものではないことが鮮明になった。

皮肉にも震災直前の2010年6月に経済産業省は、「原子力発電推進進行計画」を発表し、その副題を「安全と信頼—世界の原子力新時代における日本の挑戦」と銘打ち、原発をCO2を排出しないゼロ・エミッション電源と位置付けた

原発の推進とともに、電気自動車の開発競争、そしてオール電化住宅の普及と、原発の安全神話と暮らしの電化神話がつくられ、CO2を出さないオール電化住宅が環境にもよいエコ建築であるかのような環境神話までも築きあげらようとしていた

原発は安全性以外にも根本的な問題を多く抱えている。

放射性核廃棄物の処理方法を定められないまま、見切り発車状態にある。

燃料のウランも近い将来枯渇する。

オール電化住宅がここまで普及した背景に、ヒートポンプによる給湯の電化であるエコキュートの開発がある。

しかし、暖房の電化はヒートポンプのみならず石油やガス以外にCO2を排出する非効率な電熱線式の暖房までをも普及させた。

蓄熱式電気暖房はその最たる例である。

これらの特徴は、給湯や暖房、コンロといった熱利用に電気を使うということであり、これが電力にとっては新規需要開拓になってきた。

しかし、ヒートポンプも従来の電気暖房や電気温水器に比べれば効率はいいものの、電気そのものが化石燃料や原発でつくられている以上、その検証なしに、CO2削減対策とは言えない。

そして、もう一つの問題は原発立地の問題である。

原発はその電力を使うことのない、遠くの過疎地にその触手を伸ばした。

日本の一極集中、中央集権型の国家形成は、原発というエネルギー供給体制にも持ち込まれた。

そして、地方がその犠牲になった。

また、大規模集中型のシステムは、有事の際極めて大きな被害を出す脆弱なシステムであることも明らかになった。

好対照にインターネットやツイッターのような有機的な小型分散型ネットワークが機能した。

原発はこうした日本の硬直した古いシステムを象徴するものとなった。』

いかがでしょうか。

私は、先生の意見に大賛成です。

常日頃言いたいことを、先生が高い見地から意見を述べられています。

胸がスーーーートとしました。

盲目的に、原子力がいい、オール電化はいいと言ってきた電化政策を見直す必要があります。

それでは、どうしたらいいんだ!

次回は、その道しるべを述べている論文を紹介します。

by kakizaki

2011年08月20日更新

太陽光発電導入時の注意点

先日、マイワイフから、『太陽光発電設備を入れた家のパワー何とかが暑くてどうしようもないみたいよ』と突然言われました。

話を聞くと、何やらテレビで太陽光発電の特集をしていたようです。(未だに何の番組かは解りません。)

実は、その後、同じ番組を見たお客様からのお話しを伺うと、テレビでは下記の三つの点を指摘していたようです。

①取り付けた時のパワーコンディショナーからの熱の放出で室内が暑い

②パネル設置後の隣地に建物が建ち日陰になった

③屋根に雨漏れが生じた

実は、私も、7月28日に『太陽光発電は慎重に』というブログで注意点を指摘していました。

③は、私と同じことを指摘していたようです。(実際の放映を見ていないので、内容は良く解りません)

①については、私も知らなかったので問い合わせると、事実だそうです。

パワーコンディショナーは、直流から交流に変換するための機器です。

実はこの時に約10%の電気が熱として失われてしまうので、熱くなってしまうのです。

通常は、建物の外に設置しているそうですが、放出する熱がもったいないと室内に付けると、このような問題が生じます。

冬は良いのですが、夏は、室内を暖房することになりますので、注意する必要があります。

②は、都会は特に注意する必要があるでしょうが、田舎では余り問題には、なりません。

むしろ、7月28日に指摘しましたが、北国の落雪対策は、必ず、考えて頂きたいと思います。

この北国でも、落雪対策をしないで、設置している太陽光パネルが多く見受けられます。

ご注意を!

by kakizaki

2011年08月17日更新

『原発のウソ』これが本当です!

『原発はいらない』に引き続いて『原発のウソ』も読んでしまいました。

私は、全面的に小出さんの意見に賛成したいと思います。

何故ならば、通常大学で、原子力を勉強しようとする人は、原子力を利用するためにどのようにしたら良いかを考えることに興味を持ちます。

しかし、彼は、原子力は、大変危険であることにき気づきそれを、止めさせることに、自分の人生を掛けています。

ある意味、彼は本当に苦しい選択をさせられたのだと思います。

出世の道は閉ざされ

お金儲けも出来ない

政府からは睨まれる

電力会社からは煙たがられ・・・

それでも、彼は自分の良心に基づき、反原発を訴え続けています。

そこには、専門家の立場から反原発を訴える人が必要だと信じているからだでしょう。

それ程、自分の人生を掛けて反原発を訴える人が、ウソを言うでしょうか。

実は、彼は、本当の事しか言えないと思うのです。

なぜならば、彼は、ある意味政府、電力会社と40年間も戦っている訳です。

彼が、もしウソをついているならば、あらゆる方面から潰されたでしょう。

あっと言う間に、彼の存在価値がなくなります。

本当のこと、痛いところを突いているからこそ40年間も彼の運動が続いているのです。

この状況から言っても、彼は、本当のことしか言えないのです。

その反面、政府や電力会社は、ウソばっかりです。

今回の、福島第一原発の一連の流れを見ても、一目瞭然です。

彼らには、逆に、ウソをつかなけれはならない理由があるからです。

原子力が安全だ、安全だと言い続け、一度事故になれば、想定外でしたで済ませる。

その想定もいい加減極まりない。

すなわち、ウソにウソを塗り重ねています。

こんなことが通るのも、政府が後押ししているからです。

ウソついている人を国が支え、本当のことを言う人が非難される。

なんか変な社会です。

この本を読み終えた時に、

『(自民党時代からの)政府と電力会社に怒りを感じました。』

私は、国が悪いとか政府が悪いとか、そんなことを言っても仕方のない事だと思っていました。

しかし、原子力政策だけは許せない気持ちです。

余りにも、国民の命を軽視した政策が進められています。

もし仮に、福島第一原発で小出さんがいうような最悪のシナリオの『水蒸気爆発』が起きたら、東日本全域が避難エリアになります。

(今現在でも、その危険が回避されたわけではありません。まだまだ安心は出来ないそうです。)

日本の首都東京も避難区域に入るようですし、今、私が住んでいる庄内地方も例外ではないようです。

これほど危険なものを、政府と電力会社が推し進めてきたことに、憤りを感じます。

日本の将来は、どのようになってしまうのでしょうか。

本当に、この大震災を機に日本が変われるか、ここ数年にかかっています。

 原子力推進派の人たちの巻き返しは、もうすでに始まっているそうです。

私は、原子力反対の運動に何等かの形で参加できたらと思います。

今後、日本でそのような動きが大きくなって、国民全体の流れになる事を切に願います。

負の遺産を次の世代に残してしまいますが、いくらかでも少なくなる方向性の道筋だけは付けてあの世に行きたいものです。

後は、子、孫の世代に任せるしかありません。

ヨウ素131の半減期 8日

ストロンチウム90の半減期 28.8年

セシウム137の半減期 30年(1000分に1にするためには約300年かかる)

プルトニウム239の半減期 2.4万年

と気の遠くなるような年月が必要なのです。

 

by kakizaki

2011年08月11日更新

クリーンエネルギーへの道

今日の山形新聞第二面『クリーンエネルギーへの道』は、東北芸工大建築、環境デザイン学科の三浦秀一准教授のインタビューでした。

三浦先生は、先日ご自宅を建築され、私も見にいってきました。

ご自宅の内容を7月16日のブログで紹介していますのでそちらもどーぞ。

その記事で、

山形におけるクリーンエネルギーの可能性は?の問いに

「エネルギーを考える際に、電気にこだわり過ぎる傾向がある。

電気は、照明や給湯、冷暖房、調理などにも使われ万能にみえるが、照明や家電利用以外では、電気を熱エネルギーに変換しているのが実態。

逆に言えば、熱エネルギーは、電気である必要ない。

自然エネルギーの導入を考える場合、いかに電気をつくるのかにこだわってはいけない。

寒冷地の山形県は特に熱エネルギーの消費が多い。

山形の場合はまず、薪やペレットなどの森林資源の活用を進めるべきだ。

森林資源の活用は技術や設備のハードルも低い」

と回答しています。

私も、先生の意見に大賛成です。

山形県には、豊富な森林資源があります。

これを利用しない手はありません。

木材を燃やしても、木の中に溜めていた二酸化炭素を大気に放出するだけですから、結果的に二酸化炭素量は増えません。

但し、新しい森林も育てて、二酸化炭素を吸収していかなければなりません。

電気ももちろん必要です。

電気でなければならないことは、電気を使用するしかありません。

しかし、先生の言っているように、

暖房や、給湯などの熱エネルギーは、電気である必要はありません。

むしろ、電気でない方が良いと私は、思っています。

深夜の安い電力を使っているから節電だと思っている方もいるようですが、それは違います。

電気料金よりも、電気使用量を見てください。

電気は、大変貴重なエネルギーです。

大切に使っていきたいものです。

by kakizaki

2011年08月09日更新

電力も『地産地消』へ

これからの電力事情は、どうなっていくのでしょうか?

今の段階で、私が想像するには、電力も地産地消になっていくように思います。

今までの電力は、福島のように、消費するところから遠く離れた場所で、大きな電力を発電し、送電線で、都会の各家庭や事業所に送るのが一般的でした。

実は、原子力発電所のように、危険なものは、都心から離さなければならないという法律があるそうです。(田舎の人間は、危険でもいいというのでしょうか?)

しかしこれからは、各地域で、その地域にあった小さな発電所をいっぱいつくり、それらを上手く組み合わせていく『地産地消型』になると思います。

小さな発電所とは、

①風力発電

②地熱発電

③太陽光発電(各家庭で消費できる典型的な地産地消型発電所です)

④バイオマス発電

⑤燃料電池

など

補助的に

天然ガスの火力発電や水力発電

しかし、そこには原子力発電は、絶対にありません。

ここでの大きなポイントは

①蓄電技術の向上

太陽光発電のサンヨーさんの参考図ですが、昼の余った電気を電力会社に売電する仕組みになっています。

しかし、理想を言えば、余った電気を蓄電し、夜に消費すれば、電力会社からは、本当に補助程度の電気で済むかも知れません。

しかし、蓄電技術は、これからの大きな課題です。

②スマートグリッドの整備

蓄電技術がなかなか難しいので、スマートグリッドの整備を急ぐべきです。

スマートグリッドは、太陽光発電や風力発電などからの、自然エネルギーのような不安定な発電量の調整を可能にします。

たとえば、太陽光発電で、曇りの日に予定量の発電ができないような場合には、火力や水力などほかの発電施設からの電気を調達し供給します。

風力発電も、風がない日は発電しません。

これらを一元管理して運営する技術がスマートグリッドです。

自然エネルギーを活用するためには、このスマートグリッドは必要不可欠です。

原子力を推進しようとした頃の社会は、情報網が整備されていませんでした。

しかし、今は、各家庭にパソコンがあり、インターネットが繋がり、ましてや、一人一人携帯電話を持つ時代になりました。

これからも、ますます、情報技術は向上し、誰でも使いこなす時代になります。

こんな時代だからこそ、今までの発想とはまったく違った電力供給体制は出来るのではないでしょうか。

脱原発から減原発などと、訳の分からないことが話題になっています。

原子力発電のない社会

私は、必ずや実現可能だと信じて疑いません。

by kakizaki

2011年08月02日更新

太陽光発電は慎重に!

巷では、太陽光発電は、再生可能エネルギーの第一候補として、非常に注目されています。

私も、23日(土)にシャープさんの展示会に行って来ました。

その場で、施工の契約をする方も多く、契約された方のお名前がズラリ並んでいました。

関心の高さが伺えます。

しかし、折角皆さんが興味を抱いて頂いているのに、水を差すようで悪いのですが、私は、『ちょっと待って』と言いたいです。

太陽光発電の、良し悪しをキチンと理解をし、もう少し慎重にされたほうが良いと思っています。

私は、下記の三点に気を付けて頂きたいと思います。

①まずは安全であること。

雪国の屋根に太陽光発電を設置する場合は、必ず、雪のことを考慮しなければなりません。

何の対策も建てなければ上の写真のように、天気が良い日に、ソーラーパネルの雪が一機に屋根から落下します。

北国でも、雪の深い所は、最初から雪が自然落下するように、雪止めを取り付けないところもありますが、ここ庄内地方では、一般的に雪止めを付けています。

雪が、屋根から一機に落下すると、下に人がいて、落雪によって大怪我をする可能性がありますので、この点は、必ず考慮する必要があります。

そのための対策として、ソーラーパネルは出来るだけ、屋根の上部に取り付け、軒先には雪止めを付け、雪が落下しないようにした方が良いと思います。

ただし、軒先の雪が解けないと、ソーラーパネルにいつまでも、雪が残り、発電しにくいという、欠点はあります。

その雪を電気や、井戸水で溶かす方法もあるようですが、まだ、これといった物は、ないようです。

②雨漏れ対策がキチンとしていること。

パネルの屋根への取り付けは、各社バラバラです。

上の写真のように、屋根に穴を開けビス止めする方法が一般的のようですが、私は、余り賛成できません。

家づくりの施工の中で、私は、特に雨漏れ対策に気を付けています。

それを、この写真のように、平気で、屋根に穴を開けられると、「私たちの心配事は一体なんだったう?」と考えてしまします。

施工業者に聞くと、

「コーキングでしっかりやっていますから」

「10年保証がありますから」

という回答を聞きますが、

「それでは、10年以降がどうなるんだ」

と言いたいですね。

多くの太陽光発電は通常10年では、設備費を回収できません。

10年以降一番大切な時期にさしかかって、屋根から雨漏れしたらどうなるのでしょうね。

私は、今のところ、セキノ興産さんのキャッチ工法が良いように思います。

但し、屋根材との接合なので、対風圧にどのくらい強いのか気になります。

それについては、今調べています。

③安くて効率が良いこと

これは、太陽光発電工事費を何年で、回収できるかです。

私は、一応の目安は、10年と見ています。

何故、10年かと言うと、直流から交流に変えるためのパワーコンディショナーという機器の寿命が、約12~3年だそうです。(メーカーや性能によって耐久年数は違うと思います。)

最低でも、そのように寿命のある機器が使える内に回収すべきだと思っています。

それと、回収期間が余りにも長いと、気持ちがめいっちゃいます。

特に雪国で設置する場合は、雪による影響を考慮する必要がありますが、多くのメーカーは、そこまで計算していません。(結構不親切です。)

雪国で、雪が降るのは当たり前で、それらを考慮しても、10年以内で、設備費を回収できるメーカーを探しています。

ただし、最近は、東日本大震災の影響もあり、停電時の電気の供給を考えている方は、 『防災』という意味では、太陽光発電は有効だと思います。

以上、三つを全てクリアーで来たメーカーが現れたら、私の自宅に設置したいと思いますが・・・

まだいませんね・・・

by kakizkai

2011年07月28日更新

『電気料金の奇妙な決め方』を知っていますか?

電気料金の決め方って皆さん知っていましたか。

恐らくほとんどの人が知らないと思います。

先日、知り合いから『この現実を知っているか?』と言われて動画を見て私も、ビックリです。

是非、是非、最後まで、見てください。

『電気料金の“奇妙”な決め方』↓動画をご覧ください。

[youtube width=”500″ height=”312″]http://www.youtube.com/watch?v=Jt3eUl2-kec&feature=player_embedded#at=193[/youtube]

[youtube width=”500″ height=”312″]http://www.youtube.com/watch?v=aP5c9AcnRDQ&feature=player_embedded#at=66[/youtube]

電力会社が『総括原価方式』というお金のかかる資産を基準に利益が算定されるという、驚くべき実態を知りました。

これによって、国の指南のもと、電力会社が莫大な費用のかかる原子力発電をやりたい理由も良く解りました。

私自身、余り政治的な話は、したくはありません。

しかし、後世への負の遺産となる、原子力だけは賛成できません。

私たちの、子、孫・・・・

その世代の人たちが、『東日本大震災を機に良く大きく舵を切ってくれた!』

と思ってもらえるように、ここ数年が正念場のような気がします。

私が今から出来ることは、パッシブデザインのようにエネルギーを余り消費しない、もしくは、創エネルギーになるような家づくりを研究し、実践していくことだと思っています。

一人一人が、どのようにしたら、原発がなくても、成り立つ社会をつくれるのかを、考え実行していけば、必ずや私は、実現できると思います。
私自身今すぐに脱原発社会が出来るとは思いません。

しかし、20年後、せめて30年後ぐらいには、そのような社会が実現できることを期待しています。

どんな政党になっても、そこだけは、同じ方向に進んで頂きたいと願っています。

by kakizaki

2011年07月23日更新

夏の電力不足なぜ起きる?

 今年の夏は、電力不足になるとしきりにテレビなどで報道しています。

そんなに冷房にエネルギーを使っているのでしょうか?

下のグラフは、一世帯当たりのエネルギー消費量の内訳です。

住宅で考えると、年間でわずか2.1%に過ぎません。

しかし、これが大騒ぎになっているのです。

これは、一体なぜでしょうか?

下のグラフは、一年で最大に電力を使用した日の一日の比較です。

昨年のデータがないのですが、多分それが最高だと思われます。

これを見ても、7月24日~8月29日の夏に最大使用日になっています。

一年間の電気の使用量の推移を見ても、夏にピークがある事が解ります。

年間の全体の冷房に使用するエネルギーは、それほど多くないのに、夏に電力消費のピークがあります。

これは、不思議ですよね。

しかし、これは、当然なのです。

それは、 『冷房は電気でしか作れないからです』

暖房は、いくつかの選択肢があります。

石油、ガス、電気・・・

しかし冷房だけは、そうはいきません。

電気に頼るしかないないのです。

そのため、夏の暑い時に電気の使用量かいっきに上がります。

これが夏の電気の怖さです。

最近は、原発問題あるためか、オール電化住宅の宣伝を見る事がありません。

仮に、電力会社の言う通りにみんながオール電化住宅にしたら、とんでもないことが起こることが想像できます。

それも、ピークは、夏ではなく、冬にきます。

何故ならば、暖房の消費エネルギーは、冷房の11.5倍の24.3%もあるのです。

原子力発電所を何基つくれば、まかなえるのしょうか?

私は、考えたくもありません。

電気は、大変貴重なエネルギーです。

電気でなければ出来ないものは、電気でやるしかないのです。

しかし、電気なくてもいいものを、発電所を効率よく稼働するためといって、価格を異常に下げてまで消費する必要があるのでしょうか。

電気は電気の良さがあり、石油は石油の良さ、ガスはガスの良さがあります。

私は、それぞれの良さを最大限生かす工夫をするのが、これからのエネルギー政策に欠かせないと思います。

今すぐに、脱原発も非現実的だと思います。

だからこそ、それぞれが持つエネルギーの良さを見極めていかなければならないのです。

といいつつも、いずれは、オール電化になると思っています。

しかし、大前提があります。

エネルギー全てが、再生可能エネルギーに代わる事が条件です。

私は、そのような社会に進んで行かなければならないと確信しています。

by kakizaki

2011年06月14日更新

日本が変わり始めている・・・

日本が変わり始めている・・・

と少しづつ感じています。

もちろん、東日本大震災後の日本がです。

ついに、菅首相が、25日パリで開かれた経済協力開発機構(OECD)設立50周年式典で

日本の電力全体に占める自然エネルギーの発電比率(現在約9%)について「2020年代のできるだけ早い時期に20%とするよう大胆な技術革新に取り組む」

と表明しました。

これは、とても大きな意義があります。

脱原発までは、言及しませんでしたので、この辺は注視していきたいと思います。

折しも、ソフトバンクの社長は、私財を投じて、自然エネルギー財団を設立しました。

いよいよ日本が変わろうとしています。

今まさに、その転換期が来ています。

これからの子供たちに、未来ある日本を引き継ぐことが出来るかは、ここ一、二年にかかっているような気がいたします。

それは、なんといっても、エネルギー政策です。

私は、日本は、いち早く脱原発路線を謳ってほしいと願っています。

今すぐには、もちろんできません。

しかし、脱原発路線に道筋をつけることが、大切です。

その路線が決まれば、国民一人一人が、努力すれば、何らかの道が必ず拓けると信じています。

私は、建築を通じて、この問題に取り組んでいきたいと思っています。

ライフワークである、エネルギーを出来るだけ消費しない家づくりの研究をより一層進めていきたいと思っています。

そして最終的には、生活上の二酸化炭素発生がゼロもしくは、マイナスの家づくりです。

私が目指しているのは、高級な住宅ではなく、一般の住宅の話です。

24日の私のブログでも書きましたが、そう遠くない将来、住宅は、このレベルまで技術が進むのではないかと期待しています。

約30年前の大学のころ、未来型住宅の屋根に、ソーラーパネルが普通にのっていました。

それが、現実のものに、なりつつあります。

時代は本当に変わりつつあります。

もし、この大震災をきっかけに日本が大きく変わることできれば、世界の見本になるのではないでしょうか。

日本が、第二次世界大戦後、奇跡的な復興を遂げたように、日本人には、潜在能力は十分あると信じて疑いません。

そして、子供たちに、将来ある日本を示すことができます。

私は、日本は、ここ一・二年が本当に勝負の時だと思いますが、みなさんは、どう感じますか?

by kakizaki

2011年05月26日更新