スタッフ柿崎社長ブログ

2011年10月

白蟻ってどのくらい怖いの?

一見上のような白蟻被害の写真を見せられると、家全体がもうダメになってしまうように思う人が多いようです。

しかし、現実は決してそんなことはありせん。

水回りリフォームで、タイル仕様のお風呂を解体すると7~8割の確率で、白蟻が出てきます。

むしろ、白蟻が出てこない方が少ないのではないでしょうか。

それくらい、白蟻は身近にいます。

ちなみに、ここ庄内地方に生息する白蟻は、ヤマトシロアリです。

ヤマトシロアリは、土中を介して家に侵入します。

床下の木材が主に食害を受けるのは、そのためです。

家の廻りに、木材や植木を置いてると、白蟻を誘因し易いので、注意が必要です。

住宅の場合、白蟻が出やすいところは、だいたい決まっています。

①タイル仕様のお風呂

②玄関廻り

白蟻は暗くて、湿った木材が好物ですので、お風呂などの水回りからでるのは、何となく理解できると思いますが、実は、玄関からも結構多いのです。

通常の住宅の被害は、お風呂か玄関が中心で、大方局所的です。

そのため、その部分の白蟻駆除をすれば、事が足ります。

それをあたかも家全体が壊れるようなことを言い、高い工事を進める業者がいますので、注意が必要です。

しかし、私は、一回だけ、家全体が白蟻に食われた現場を改装したことがあります。

建物全体が上のようになっており、柱は、半分ないような状況でした。

こうなった最大の原因は、

①通気層がなく雨が降ると、外壁の多くの割れ目からいつも雨が入り木材を濡らしていた。

 そのため、二階の小屋まで白蟻が登っていました。

②逆基礎タイプのため、床の下がすぐ土になり、白蟻が家に入り易い造りである。

逆基礎とは、下の図のように、床の下すぐまで土を盛る方法です。この場合、土からすぐに白蟻が室内に入り易くなります。

これらの理由が大きかったと思います。

ローコストのある住宅会社が、この逆基礎を標準にしていました。

何故この方法を採用するかは定かではありませんが、床下の給排水配管などのメンテナンスができないばかりか、上記のように、白蟻を誘因し易いので、いかがなものかなーと私は、疑問に思いました。

どのような基礎を造るかは、事前にチェックをした方がよいと思います。

しかし、一般の方は、普通そこまで、気が廻りませんよね。

by kakizaki

2011年10月25日更新

震災後のオール電化住宅は?

震災前までは、住宅業界では、オール電化でないと、時代に乗り遅れているような勢いでした。

しかし、最近の電力事情からかオール電化の宣伝さえ見ることがありません。

そして、多くの方々がオール電化について慎重に考えるようになりました。

ヤフー知恵袋のベストアンサーが下記です。

『オール電化は原子力発電に依存度が高く原子力推進の家庭もしくは原子力容認の家と外からわかってしまいますね。

停電ではソーラーパネル付住宅でも200VのIHクッキングヒーター、エコキュートは使えないというお粗末ともいえる欠陥商品です。

ガス併用式住宅にソーラーパネルをつけますと売電も多く出来ますし、停電でも調理、給湯もできます。

今後のオール電化ですが東京電力管内では増やすわけにはいかないでしょうね・・・』

このように、今までには考えられないような回答がベストアンサーになっています。

今までのように、やみくもにオール電化一辺倒なのが、やっと、多くの方が、少しつづ真実を知り、これからの日本のエネルギーについて、真剣に考え始めました。

私は、本当に良い事だと思います。

特に、原子力政策は、放射性廃棄物がでるため、何十年、何百年と継続してしていかなければならない課題です。

確かに、コストも大変重要です。

だからといって、安い深夜電力をいくら使ってもよいとはならないはずです。

電気はとても大切なエネルギーです。

私は、この大切な電気エネルギーを最小限に抑える住宅の造り方を研究しなければならないと思っています。

弊社で採用する照明は、今では蛍光灯かLEDです。

そして、最近はLEDがどんどん増えてきています。

暖房や給湯も灯油や天然ガス、薪やペレットと多くの選択肢の中から選んで頂くようにしています。

そして、エネルギーを創る太陽光発電や太陽熱温水器の採用と・・・

これからの家造りは、各個人が、これからの将来の私たちの子孫も繁栄できようなエネルギー政策は何か考え、選択していかなけばならない時代だと思います。

そのためには、少々コスト高でも、また少々使い勝手が悪くても、その選択はアリだと思います。

by kakizaki

2011年10月19日更新

リビングは出来るだけ大きく!

住宅設計をする際に、どこを中心にプランするか?

設計者によって何を重視するかによって違うと思いますが、私は、なんと言っても、リビングです。

リビングは、家族全員が集まるとても重要な場所です。

多分、家族が一番長い時間を過ごす場所でもあり、家族の絆を深める大切なところでもあります。

そのため、リビングをどの位置に置くかが非常に大切です。

その時一緒に注意するのが、リビングへの光の入り方と換気です。

特に、光の入り方は、図面を見ながら、頭の中で想像していきます。

朝日がどのように入り込むか。

日中の明るさは、どの程度か。

特に日本人は、部屋の明るさには敏感です。

弊社でも最近良く取り入れるリビング階段やリビングでの勉強場所の確保などは、リビングを中心に住まいを考えているから生まれた手法です。

下の写真は、『家族団らんをテーマにした2世帯住宅』のリビングです。

奥には、パソコンコーナー(勉強場所?)を設けています。

このリビングは、キッチンとダイニングとも繋がり上部は吹抜けになっており2階の各部屋との繋がりも重視しました。

下に居ながら、『御飯だから下りてきなさーい。』なんて声をかけることができます。

また正面のテレビ台の裏側は、リビング階段になっています。

リビングのそばには、畳の部屋もあるので、お子さんがお昼寝をする時などは、重宝します。

最近の弊社で多い和室の位置は、リビングとの二間続きです。

ちょっと前までは、客間として、廊下を挟んで和室を設けていましたが、殆ど利用価値がなく、物置状態です。

写真のような間取りの和室は、結構使いであります。

我が家の場合は、急な来客の時、リビングにある荷物の一時置き場になります。

『ちょっと待ってください!』(ふーっ。ぎりぎりセーフ)という感じで、使う場合が多いのが実態ですが・・・

この家のプランもそうですが、私は、出来るだけ無駄な廊下は造らないように注意しています。

結構廊下が無駄なスペースになっている住宅があります。

これは、建物全体の面積を減らすこともでき、建築費を抑える有効手段でもあります。

今回の家は、まさしく、リビングを中心にした間取りです。

そして、家族の人数も多いのですが、リビングは少々大き目です。

しかし、出来る事ならば、子供部屋などの大きさは、多少犠牲にしても、リビングは出来るだけ大きくした方がいいと思っています。

昔の和風住宅は、めったに使わない二間続きの和室が、一番日射が入る南側にあり、いつも家族がいるリビングが余り明るいとは言えない東や西の端っこに狭くあります。

実は、使える部屋がない!

となってしまいます。

家族団らんを楽しめる場所は、やはりリビングですよね。

リビングは大きくとりましょう。

by kakizaki

2011年10月18日更新

木造4階建ての能登屋旅館に宿泊

 10月8日に銀山温泉で大学の建築工学科の同窓会があり能登屋旅館に宿泊してきました。

今回は、私が幹事でしたので、宿泊は、能登屋旅館と最初から決めていました。

この建物は、建築界でも結構有名で、時々雑誌などにも掲載されます。

今の銀山温泉の旅館の多くは、大正から昭和初期にかけて建てられ、能登屋さんも、大正14年に建造されました。

能登屋さんは、一見木造3階建てのように見えますが、実は、小屋裏を利用した4階建てになっています。

今の日本の建築基準法では、建築できない建物です。

銀山温泉の旅館は、ほとんどが木造3階建てですが、能登屋さんの場合、2、3階が宿泊施設で、4階が宴会会場として使っています。

玄関正面の門柱が、ローマ風にし、玄関の上がベランダになっており、洋風の雰囲気を醸し出しています。

しかし、屋根の垂木(たるき)が見え、外壁も真壁に漆喰塗と和風建築です。

和洋折衷ですが、全然違和感がありません。

と言うより、木造建築としてとても美しく、とてもお洒落です。

町並を歩いていると、大正時代にタイムスリップしたような感覚になります。

街灯もガス灯のデザインです。

最近は、温泉街の旅館の多くが鉄筋コンクリートで出来ています。

たまに、こういうところに来ると、本当に心が癒されます。

こういう木造建築は、何時までも保存してもらいたいものです。

by kakizaki

2011年10月13日更新

五十嵐製麺オープン!!!

弊社でかねてから改装工事を行っていた五十嵐製麺さんが、9月14日に酒田市本町の柳通りにオープンしました。

名前が、製麺ということで、麺づくり専門店と思われるかも知れませんが、実は、ラーメン屋さんです。

ただ、製麺と名前を付けているのは、店内で、麺づくりもやっているからです。

改装の際のお施主様の要望は、 『ラーメン屋らしくないラーメン屋』です。

この外観からは、一見ラーメン屋さんとは、想像できないシックな感じに仕上がっています。

まず最初に目に入ってくるのが、このメニュー表です。

代金は、先払いになっています。

お支払いはこちらのレジで。

店舗内装の様子です。

紺色は、このお店のシンボルカラー。

お施主様の奥様のお気に入りの色です。

私は、白湯(パイタン)ラーメンを頼みました。

たれの色が、とんこつラーメンまではいかなくても、白っぽいのが特徴。

だしは、鳥?

ここのこだわりは、麺の量の多さです。

220gあり、普通のラーメンが大盛りに感じます。

ここのご主人は、ご自分で、麺を造るため、多くの方にラーメンをいっぱい食べてほしいという想いで、この量にしているそうです。

本当にお腹いっぱいになりました。

店主ご夫婦です。

おいしいラーメンをありがとうございました。

ちなみに改装前は、こんな状況でした。

by kakizaki

2011年10月01日更新