スタッフ柿崎社長ブログ

2017年1月

エアコンの畳数選びはもう古い

寒い東北地方で、暖房器に何を選ぶかは私達建築に携わるものとして非常に悩ましい問題です。

しかし、弊社は、最近はエアコン暖房を選定することが多くなりました。

その理由としては、

①建物の断熱性能が、向上してきたので小さい機器でも十分対応できるようになってきた。

②エアコンに、寒冷地仕様が開発され東北地方でも使い易くなった。

③冷房対策で、必ずエアコンを購入するので全体の設備が抑えられる。

が挙げられます。

そして弊社では、エアコン暖房の方法として主に二つのやり方を採用しています。

①通常の床上エアコン暖房

②床下エアコン暖房

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快適性という意味では、床下から温める床下エアコンが家全体を均一に暖めるので理想ですが、基礎部分にコストが掛かるため弊社では選択制にしています。

弊社は、推進しているQ1.0(キューワン)住宅クラスになると、熱損失係数Q値は、ほぼ1.0~1.1前後になります。

その性能で必要暖房能力を計算すると、

30坪~50坪の住宅が、6~10畳程度のエアコン一台で十分な計算になります。

すなわち、カタログに書いてある畳の10倍の広さを暖房できるのです。

ただ問題は、一台のエアコンで家全体を暖めると、気流が発生し、余り快適空間になりません。

そこで、弊社は、二階に小さな補助エアコンを設置しています。

これだけで、家中の冷暖房ができるようになってきているのです。

これは、建物自体の断熱性能が格段に良くなっているQ 1.0住宅だからこそ、なせるワザです。

私が家を建てる20年前には、とても想像もつかなかった事が今現実となって起こっています。

世の中変われば変わるものですね。

2017年01月31日更新