2月1日山形新聞に建築のメタボリズムを提唱した黒川紀章氏が設計した
中銀カプセルタワービル
が築40年経ち、存続の危機にあることが記事に載っていました。
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メタボリズムは、1959年に黒川紀章や菊竹清訓ら日本の若手建築家・都市計画家グループが開始した建築運動。新陳代謝(メタボリズム)からグループの名をとり、社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長する都市や建築を提案しました。
この建物は、集合住宅で、一つの住宅の大きさがわずか10㎡(約3坪)という狭小空間です。
こんな小さい空間でも、ここに住みたいと希望される方は、後を絶たないそうです。
丸い窓一つ一つが、一戸の部屋になっています。
まるで宇宙ステーションのような建築です。
私も、存続の危機は知っていましたので、昨年の4月16日に実際に行って写真を撮ってきました。
さすがに、実際に住んで居る住宅ですので建物の中まで入れませんでした。
住宅をここまでシンプルして住むという、究極の住まいです。
11個のカプセルのオーナーの前田さんは、
「タワーは世界的な建築思想、メタボリズムの象徴となった建築。
経済価値だけでなく建築の文化的な価値も考え、残すべきだと思います。」
と意見を述べていました。
私も、同感ですね。
できだけ存続して頂きたいものです。
私は、建物を見るのが好きで、特に東京に行った際は、出来るだけ見学ツアーをするようにしています。
このような建物がなくならないように、心から願っています。
2016年02月02日更新