10月末完成予定の住宅の現場で100ミリ付加断熱の施工をしました。
建物の外側に、グラスウール16kの断熱材100ミリを付加しています。
壁の内部にも同じように100ミリの断熱材を充填しますので、合計200ミリの断熱効果があります。
新木造住宅研究協議会では、Q値(熱損失係数)=1 を推奨しています。
Q=1住宅とは、国が定めている次世代省エネルギー基準の1/2~1/3以下の消費エネルギーの超高断熱住宅です。
県が発注し、今年の春完成したモデルハウス『山形エコハウス』の壁は300ミりですが、一般住宅で200ミリ断熱を採用するのは、山形県内では、多分弊社が初めてだと思います。
この建物は、
高断熱部分の述べ床面積 207.4㎡(62.7坪)
Q値=0.94
灯油消費量 427 ㍑
床面積当りの灯油消費量 2.06 ㍑/㎡
約63坪の住宅の一年間の暖房用の灯油代が、なんと
427×60(円/㍑)=25,620円
で済みます。
これは、脅威的な、断熱性能です。
ここまで、性能を上げると、家計に負担は、かかりませんね。
2021年以降は、ヨーロッパでは、このような住宅でなければ、建ててはいけないことになっています。
実は、建物の断熱性能は、この位に上げないと、 二酸化炭素は、減って行かないのです。
ヨーロッパ諸国は、建物の断熱性能を上げることが義務化になっていますが、日本は、まだ義務化の議論が始まったばかりです。
それも、次世代省エネルギーという、低レベルの次元です。
この差は、いったいなんなんでしょうね。
民主党の二酸化炭素25パーセント削減なんて夢のまた夢のような気がいたします。
夢ではなく、削減が実現できるように、我々みたいな小さな住宅会社でも、出来ることを、ひとつひとつやっていきたいと思っています。
by kakizaki