弊社で、Q1.0住宅(キューワン)住宅を初めて建築したの今から10年前になります。
2007年3月完成で、酒田市北新町のテーマが、
「光と風を使いこなす家」
でした。
このオーナー様は、建物の断熱性能をとても勉強されて、その当時新木造住宅技術研究協議会の鎌田理事長の講演をわざわざ山形市まで聴きに行った方でした。
そのため、その当時として、弊社では最高レベルの断熱性能を提供させて頂きました。
建物性能は、
延床面積42.01坪
熱損失係数Q値=1.27W/h㎡K
気密性能C値=0.5㎠/㎡
年間の灯油消費量 552ℓ/年
①断熱方法
基礎/コリグラス40㎜(外側)+グラスウール32kg45㎜(内側)
壁/高性能グラスウール16kg103㎜+50㎜(付加断熱)
屋根/高性能グラスウール16kg200㎜+32kg45㎜(付加断熱)
②開口部
玄関ドア/断熱ドア(K3仕様)
窓/樹脂サッシ(Low-Eアルゴンガス入り)
③換気
第一種熱交換換気システム
④暖房
床下暖房システム(灯油)
といった内容です。
この住宅は、リプラン東北版 臨時増刊号
として2008年5月28日出版され、弊社もこの雑誌では、
「オープンな暮らしを実現した高性能な、酒田の家」
という題で掲載させて頂きました。
その約10年後にこの雑誌を見て弊社に住宅を依頼して下さったのが、
遊佐町吹浦のテーマが
『気の合う仲間と賑やかに語り合う家』
のオーナー様です。
このオーナー様が、「エコ住宅Q1.0」で弊社の住宅事例を良くを覚えていたのには理由があって、掲載されていた家族を知っていたからだそうです。
こんな事が、きっかけで、同じQ1.0住宅を建てて頂きました。
延床面積41.9坪とほぼ同じ広さですが、性能が少し良くなっています。
熱損失係数Q値=1.08W/h㎡K
気密性能C値=0.5㎠/㎡
年間の灯油消費量 352ℓ/年
10年前の仕様と特に変わったのは、壁の付加断熱の厚みが50から105㎜へ厚みが増し、暖房方法が床下エアコンになったところですね。
機器関係は、どんどん性能が良くなってきているので、設備の選択方法も変わってきました。
ただし、基本的な断熱性能についての考え方は、何も変わっていません。
弊社の家づくりは、デザインも含め年々進化し続けています。
10年前からスタートしたQ1.0住宅が、これからの家づくりのスタンダードになっていくだろうとは、その当時は、私も想像もしていませんでした。
社会に要求されるものは、時代共に変化して行くことを、この10年間で実感できました。
まだまだやらなければならないことは、一杯あります。
飽くなき挑戦ですね。