スタッフ柿崎社長ブログ

2011年1月

プリウス現象が住宅業界に起こるか?

1月11日FNNニュースでトヨタ「プリウス」の2010年国内販売台数が、「カローラ」の記録塗り替え歴代1位になったと報道していました。

『トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」の2010年に国内で販売された台数が、「カローラ」が持つ年間記録を20年ぶりに塗り替え、歴代1位となった。
2010年に国内で販売された新車の台数は、トヨタの「プリウス」が31万5,669台に達し、「カローラ」が1990年に達成した30万0,008台の最多記録を20年ぶりに上回り、首位に立った。
エコカーの普及が進む中、プリウスは、高い燃費性能最低価格205万円という割安感が支持されたほか、最近では、エコカー補助金も追い風となり、大衆車の代名詞を「カローラ」から引き継ぐ結果となった。
一方、2位がスズキの「ワゴンR」、3位がダイハツの「タント」、4位がホンダの「フィット」、5位がダイハツの「ムーヴ」などとなっている。』

不況と言われながらも、エコカー補助金があったにせよ、これだけ国民に支持されたのは、いったい何故なのだろうか。

価格がそこそこ安かったと言う事も当然ありますが、私は、国民の『環境』に対する関心の高さ だと思っています。

環境破壊や地球温暖化といった近い将来人間の生命を脅かしかねないことに、とても憂いてるのだと思います。

私たち世代に対する影響も心配していますが、むしろ若い人たちやこれから生まれてくるであろう人たちを憂いているのではないでしょうか。

事実、私にも子供がいますので、その子供たちがどんな地球環境のもとで生活していかなければならないのか、心配しています。

上のグラフは、一世帯当たりの二酸化炭素の排出量の割合の内訳を表しています。

①自動車            28.7%

②照明・家電製品など    32.2%

③給湯             13.8%

④暖房             12.4%

これらからも1/3を占める自動車の二酸化炭素の排出量を減らすことは、非常に意味があることが解ります。

照明についても、LEDへの買い替えや、消費電力の少ない家電の開発などが進むことにより減っていくと思われます。

給湯はエコキュートなどの一見省エネ商品に見えますが、従来の電気温水器などに比べて性能が良くなっているだけで、灯油やガスに比べ二酸化炭素の排出量が少ないわけではありません。

実質ここを減らす一番の近道は、ソーラーパネルの搭載だと思います。

かつて、朝〇ソーラーという会社が強引な販売をした結果、この部門の普及は今現在でも余り進んでいません。

私自身は、費用対効果から言って、給湯のソーラーパネルを上げるのは、近い将来有望だと思っています。

但し、信頼できるメーカーがあればです。

最後は暖房です。

上のグラフをもう一度良く見てください。

暖房の隣に小さく冷房2.4%と書いてあります。

即ち、冷房ではそれほど二酸化炭素は排出していないのです。

ですから、省エネルギーとしての冷房対策は余り効果がないことがわかります。

やはり、暖房対策が重要です。

この対策に対する答えは、住宅の高断熱化です。

断熱性のレベルを上げることが、なにより大切です。

地球環境を憂いてる人は、いつか必ず住宅の燃費』が気になると思います。

こうなってくると、住宅は燃費で選ぶ時代になる可能性も・・・

TNP(低燃費)〇〇ℓ/㎡の家

なんて宣伝する住宅会社が現れるかも・・・

そんなに遠くない将来、プリウス現象が、住宅業界にも起こるような気がするのは私だけでしょうか?

by kakizaki

2011年01月13日更新