スタッフ柿崎社長ブログ

2024年7月25日酒田、遊佐、大水害

2024年7月25日は、忘れられない一日となりました。

この日、庄内と最上中心に、今まで経験したことが無いような猛烈な雨が降りました。

被災された方々へは、心よりお見舞い申し上げます。

気象庁は、その日の午後に「大雨特別警報」を酒田市と遊佐町に発表し、酒田、新庄、遊佐には警戒レベル5の「緊急安全確保」が出されました。

翌朝の山形新聞では、約16万6千人の対象のうち、午後7時現在で1400人以上が避難したと、伝えていました。

実際その日は、私のスマホに緊急速報が何度も鳴り、夜中の2時頃の速報では、最上川の水量が危険水位を超えて洪水の危険があると、けたたましく鳴り響きました。

「緊急安全確保」とは、「命が危険ですので、直ちに身の安全を確保しましょう」です。

即ち、酒田市民全員が、安全確保をするための具体的な行動を取るように求められていたのです。正直に言うと、その時私は、「緊急安全確保」そのものを良く理解していませんでした。そして、何の行動も取りませんでした。

今思うと、あれが「正常性バイアス」だったのかなと思います。

正常性バイアスとは、人間が予期しない事態に対峙したとき、「ありえない」という先入観や偏見(バイアス)が働き、物事を正常の範囲だと自動的に認識する心の働き(メカニズム)を指します。

「最上川が氾濫しても、川沿いだけでこちらにはそれ程影響しないだろう。」

「雨の降り方も大分弱くなってきたので、もう大丈夫だろう」

こんな心理が働いていました。

しかし、酒田の「最上川洪水ハザードマップ」に因ると私が住んでいる地域は、「浸水深さが0.5~3m未満の区域」です。実は、一階は浸水する可能性のある地域なので、最低でも、二階に避難する必要があったのです。

災害は、本当に遭遇しないと分からないのだろうな。

でも、その時は、もう遅いのに・・・

幸い今回は、家の前の道路冠水で済みましたが、次回はどうなることか。

恐ろしいです。「正常性バイアス」

2024年08月01日更新