2014年4月から8%、2015年10月から10%の消費税になることが決まりそうです。
私たち住宅業界に於ける消費税は結構大きな出来事です。
消費税は1989年4月1日に初めて導入され当初は3%でした。
課税後一時期は住宅の需要は落ち込みましたが、バブル景気に支えられ持越しました。
そして1997年4月1日から3%から5%に引き上げられました。
上のグラフから分かるように、翌年から急に需要が冷え込みました。
2006年の128.5万戸と少し良くなりましたが、その後は景気の低迷が長引き住宅着工件数は下がり続けています。
実は、私の家は、消費税引き上げをみこし、1996年12月に新築しました。
その当時住宅業界は、私のように消費税アップの駆け込み需要で、好景気でした。
当時を振り返るとても仕事量がとても多くて大変だった事を覚えています。
仕事をしていたというより何とかこなしていたと言った方が正解かもしれません。
しかし・・・・
翌年からはその反動で、住宅の需要は急に減りました。
するとどうなったかというと、住宅会社、建材メーカー、サッシメーカーなどが軒並み値引き合戦です。
結局、消費税で上がった2%より多く値引きし、消費アップ後建てた方がお得だったという現象でした。
今回の消費税アップは5%と大きいので、どのようになる分かりませんが、余りそのことだけに固執しない方が良いと思います。
一番大切なことは、『自分たちがどのような家に住みたいか』をキチンと精査し、計画を立てることだと思います。
ここが決まらずに、消費税が上がるから急いで建てようと行動するのはいかがなものでしょう。
(私自身の反省も踏まえて・・・)
消費税アップよりも、後で後悔しない家づくりをすることが一番重要ではないでしょうか。
by kakizaki
2012年08月09日更新